2011年10月7日(金) 昼神温泉にはリズミカルな三拍子の網掛山 左端が東峰 |
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中央自動車道で恵那山トンネルへ入り、長野に抜けると8.6kmのプレッシャーから解放されます。すぐ園原ICで、そのまま走ると次のトンネル。 その全長は、1,9kmと長大な恵那山トンネルと比べれば長さは2割ほど。網掛山の山腹を貫き、網掛トンネルと呼ばれることを今回知りました。 網掛山は地元の方々により、周回路や展望台が整備されています。事前にネットで調べても駐車地が定かではありません。心配を乗せて車は走る。 教科書は、山と渓谷社刊「名古屋周辺の山200」です。参考書は「可児からの山歩き」さんに確認させていただきました。 |
<駐車場> [-]広域図、[+]詳細図、ドラッグスクロールで移動 |
園原ICで下り、昼神温泉を通過して立体交差を右折。153号線を走り、最初の信号を右折すると川沿いの道です。 |
※赤線はGPS軌跡 黄丸は分岐 ■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江 南:午前8時20分発 18℃晴れ 駐車場:午前10時35分着 20℃晴れ時々曇り |
往:1時間15分(以下、小休止含) 復:1時間30分 ◆所要時間:2時間45分 |
左岸から右岸に渡り、細道を頑張ると中平公民館(左)の交差点。赤矢印(大平神社)の方向に入り‥ |
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東峰が正面に見える頭権現様駐車場に駐車。神主さんの私有地が登山者用として開放されていました。 登山道が整備され、登山者の車で、苦情が出て提供されたそうです。百円玉をポケットに用意し出発。 (10:45) |
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中平公民館交差点に戻り、林道へ向かいます。道すがら、富士岩→小野川関所跡→そして眺望絶賛の地。 1893年、英国人ウエストンが恵那山登山後、ここで南アルプスを眺望。『ワンダフル』と感嘆しました。 当時、中平部落は7軒でしたが、今はその10倍くらいありそうです。 |
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奈良・平安時代の古代東山道の説明板・石碑・道標があり、その道を辿ります。右カーブして川の流れを聞くと‥ |
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車両転回地が林道終点。先で斜面に登る道に替わります。中央の道標「網掛峠まで0.4キロ」 (11:15) |
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ジグザグ登ると東山道網掛峠。由緒書、蛇瘤杉石碑、斜面に2001年8月建立の手作り展望台です。 (11:25) |
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中央右寄りの鞍部が、古代東山道最大の難所神坂峠、その右のピークが富士見台1739m。 下に園原集落、恵那山トンネルは見えません。 恵那山2191mは、写真左方でかろうじて山頂が見えました。網掛の意味ですが‥ 昔、近江で村八分にあった若夫婦が逃避行、疲れと飢えで産んだばかりの赤子と峠で絶命。 彼らが持ってきた網が、木(蛇鼓杉)に掛けられていて、網掛峠と言われるようになりました。 臨月の妊婦さんが、神坂峠〜網掛峠と歩いたのは大変だったでしょう。 |
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展望台から山頂へ向かい、笹分け道を行くと数分で分岐に出ます。ここを左へ尾根道を登ります。 (11:40) |
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桧の植林や雑木林の中を進むとこの大松。ここまで来れば山頂は近く、数分で‥ |
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分岐標。山頂は左へ38m、西展望台は200m、下山路の東展望台は右方向と教えてくれます。 |
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平坦になった道を西へ歩けば、三等三角点山頂です。展望はありませんので西展望台へ向います。 (12:00) |
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南へ降ったり、西へ向かったりと探しましたが見つかりません。木が茂り展望が無くなったのでしょうか? 西方にヌタ場がありました。先から標高が急に落ちるので探索を切り上げます。山頂へ戻り東峰展望台へ。 |
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探索で20分のロス、コースタイムが2時間なので大したことありません。 なだらかな道は、広葉樹林で気分良く歩けます。紅葉期には華やかになりそうです。 |
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捕獲檻を見たら、展望台が下に見えます。斜面に東向きに建てられ少し心細いのですが、展望は抜群。 (12:35) |
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広範囲な伐採で素敵な光景が目に飛び込みます。集中する昼神温泉が眼下。 網掛トンネルを抜けた中央自動車道が、右に人工的な曲線を描いています。 奥に霞んでいますが、南アルプスの大パノラマ。冠雪してたら感動は大きいでしょう。 食事にする予定でしたが、蝿・蝿・蝿・蝿・蝿・蝿! しょうがない、下山します。 |
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降ると数分で壊れた分岐標(写真左)。整備されたトラバースの道は左です。 ピークを避けた道を降ると再び分岐標(写真右)があり、ここでランチにしました。 (12:50)〜(13:05) |
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山斜面の勾配はきついのですが、ジグザグと道は降るので歩きやすい。 急に頭の上で立木の揺れる音‥緊張・緊張・緊張が身体を走る。 振り向くと同時に少年カモシカが、全速力で駆け下りて行きました。ドキ・ドキ・ドキ‥ この素敵な自然林の道は途切れることなく標高800mまで続きます。川の音が聞こえると‥ |
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竹林が現れ、林道に出合いました。その未舗装路を左へ進むと‥(13:30) |
舗装道になり、先にある「大平神社(頭権現)入口」標で右へ降ります。 |
御神体は頭蓋骨で、頭の病に効き目あり。頭(コウベ)権現の謂れは殺人事件で、どぎついので略します。 (13:40) 木製鳥居は天保のもの。駐車地へ着くと家から神主さんが出てこられます。お話を伺い、山旅が豊かになりました。 (13:45) |
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帰り高速に乗る前、網掛山と網掛トンネル口の撮影ポイントを探しました。何とか見つけたのがこの写真です。 |
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東海岳行 |
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“事故の事件” | |
私の知人コンちゃんはバリバリの営業マンです。暑い夏、車に乗り市内を走っていました。前の信号が赤なのでスピードを緩めます。突然、電柱の後ろから人が出て来たので慌ててハンドルを切り、ことなきを得ました。『ヒヤッとしたなあ‥』と交差点で止まっているとコンコンと窓をたたく音。 見ると先ほど飛び出てきた人が、手で降りてきてと合図しています。車を歩道に寄せました。白髪混じりで小柄なその人は、60歳くらい、左手首に包帯をしています。彼が『あんたの車と自分の左手が接触した』と言いました。そして痛めていた左手が、更に痛くなったと訴えます。 しかし、コンちゃんは車に手が当たれば何か感じるけどそれがありませんでした。『私は当ったとは思えないのでとりあえず警察へ行き届けましょう』と投げかけます。すると彼は『いや接触しただけなのでそんな大ごとにしなくてもいい。交差点では何だからあそこの公園で話をしよう』 小さな公園に車を移動します。向こうから50代のおじさんが近づいてきて『俺見たよ、事故だね。車がこの人を当てたよ』と話しかけました。コンちゃんは、再び『やはり警察へ行きましょ』と言います。彼は手首を抑えながら『大怪我したわけじゃないからいい』と行きたがりません。 『あんたも二、三万円くらいなら手持ちはあるだろ。このことはそれで終わりにしてもいい』と返してくる。コンちゃんは『そんな大金は持っていない。私は小遣い制で月に1万円しかもらえない』 すると彼は『じゃ1万円でいいよ』『小遣いを全部渡したら今月やっていけない』 『じゃあ、いくらなら払えるんだ』 コンちゃんは、少し面倒くさくなってきて『3000円なら‥』と渋々言う。すると思いがけず『それでいいよ』と妥協してくれたので一万円札を渡しました。彼が、釣りを出すため財布をポケットから取り出して開けると‥ 驚いたことに一万円札がびっしり詰まり、30万円はありそう。コンちゃんが、覗き込み『随分、お金持ちなんですね。羨ましい〜』とおだてた口調で言うと彼は『しょうがねえなあ〜、釣りの千円札がない。まあいい、今日は』自分の財布をとっととしまい一万円札を返してくれたのです。 私はこの話を聞き昔、横行していた当り屋のことを思い出しました。事故か事件か? 最初三万円の要求が三千円まで下がったのですから、営業マンだけあってコンちゃんは交渉上手です。喫茶店でこの面白い話を聞いたので道草にしましょう。コーヒーは私が御馳走しなくてはいけません。 |