岳行ノート

キトラ747m・東山790m・旭山755m
岳781m/滋賀県東近江市

2012年3月21日(水)


黄和田集落から岳

予定では左山腹に立つ鉄塔右上の稜線から降り、中央の2本の鉄塔の下を通る予定でした。
道が不明で上の鉄塔に着き、→下の鉄塔→里へと直降しました



 「ジオンと山歩記」さんから鈴鹿山行のお誘いを頂きました。ジオンさんは、鈴鹿カタカナ山を登り尽くす目標があります。イブネ、クラシ、ハライド…

 今回は、そのキトラへ登り、東山・旭山そして(ガク)まで縦走します。半分以上は鉄塔巡視路を辿りますが、マイナーなコースなのでGPS必携です。

 教科書のガイドブック通りに歩くプランですが、この時期なら道に雪は無いでしょう。キトラですが、奈良県明日香村のキトラ古墳は壁画で有名です。


 亀虎古墳とも書きます。亀は北、虎は西を表しますが、山名の意味は何でしょうか?車で初めて宇賀渓から石榑(イシグレ)トンネルを潜るのでちょっと嬉しい。

 教科書は、西内正弘著・中日新聞社刊「鈴鹿の山 万能ガイド」です。
<駐車地>
[-]広域図、[+]詳細図、ドラッグスクロールで移動
  1年前開通した4.5kmの石榑トンネルは快適です。政所町(マンドコロ)で国道421号線から御池川沿いに北上。



箕川町駐車地

キトラ

東山

旭山

鉄塔L179(ランチ)



黄和田駐車地

 ※()は道迷い
※赤線はGPS軌跡
※黄○は分岐

■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前6時05分発 曇り時々晴/3℃
駐車地:午前8時25分着 曇り時々晴/3℃強風
往:3時間30分(鉄塔L179まで以下、小休止含)
還:2時間45分
◆所要時間:6時間15分


 箕川トンネル入口で左折し、スペースに置車しました。防護壁の端から出発です。
(8:35) 

尾根に取り付くと急登で足筋が可愛がられます。冷たい強風、思わず頬にタオルを巻きます。

 登り始めて35分、尾根は二次林に変わりました。稜線に出たら左折し、僅かに登れば‥

 キトラ山頂747m。山名表示・展望はありません。戻って尾根を東方へ歩きます。(9:45)


 雪斜面を登ると、キトラから10分で小ピークです。東から南へ曲折。間違いやすい所です。こぶを超えると‥


 第二山目の東山790m。山名表示・展望はありません。記念撮影をしたら尾根道を行きます。
(10:15)
下降するとユズリハの群落。樹名は新葉が揃うと、古葉が落ちるという意味。
きちんと引継を済ませ落葉するので縁起物とされました。


774mピーク辺りから、尾根芯の判断がしずらくなります。
食害防止の紫テープが、大雑把に巻かれた植林。
ここからひと登りすれば‥


 北東からの尾根と合流、石仏の分岐です。道は中電の鉄塔巡視路になりますが、北東へ旭山をピストンします。
(10:50)
 5分で三等三角点旭山755m、山名表示・展望はありません。(11:00)

 「+」は東西南北を指し「三等三角点」刻字は、北側は苔蒸すから陽の当る南向き。

 そうでない三角点もある。作業ミス? 戻る時、Y字分岐で右の道です。
     
アップダウンの少ない尾根道は快適。最初の鉄塔L182↑で300度の大展望!
中央の三角峰が目指す781m。右隣奥が黒尾山949m、左奥が銚子ヶ口1077m。

 東方向、右端が竜ヶ岳1099m、その左に静ヶ岳1088m。
左奥は藤原岳で左端から右へ頭陀ヶ平(ズダガダイラ)1143m、天狗岩1171m、展望丘1140m。
(11:40)

 降ると鉄塔L181、写真右上に山の神峠のプレート。ガイドブックを見て鉄塔指標のb確認します。

 ガイドブックの誤記(×R182→○R181)があり、南へ斜面を登りました。
(11:50)


 好展望のR181に到着。鈴鹿最高峰御池岳1247mの化粧落としは、さすがに時間がかかります。
(12:05)

 4つ目の鉄塔L179でランチタイム。青空ですが、強風でご馳走の中に落葉が飛び込みます。

 ハーブだと思えば食べられない事はありません。(12:15)〜(13:05)
 歩き続けます。↓R179を過ぎ、鞍部で鉄塔指標を見つけました。リュックをデポしてへ向かいます。
(13:40)

 登り始めるとこの水溜り→があり、沢に沿って進むと‥
谷の中心部にの巨木です。
ネエ様達が、『撮るので大きさが分かるように立ってて!』と言葉の矢が放たれる。

麓の黄和田集落では、毎年7月4日に神主さんと村人が鐘・太鼓を鳴らしてを目指しました。
大杉と先ほどの涸れない水溜りで雨乞い神事を行ないました。昭和初期の頃です。
村人が高齢化して登れないので、山頂の祠は麓の日枝神社(ヒシ)に遷宮されました。

 急登して、781m三等三角点山頂。後ろの倒木は07年11月の登頂時は立っていました。
(14:00)

 日本一短い山名です。映画「岳」ファンのネエ様は、ポーズを決めました。


 リュックをデポした鞍部へ戻ります。斜面を降り、山腹の巡視路を辿り下山。
(14:20)

 10分で曲折点に出て鉄塔指標を確認して左折。斜面はガレてきて踏み跡が消えます。

 少し上で鉄塔標識とテープを見つけ、再び巡視路を行きました。ところが‥ 
 ガイドブックでは、巡視路を降っても鉄塔に出合わないのですが、R177に出てしまいました。ミスしたか。(14:45)

 山頂から直接ここへ来れば早かった。悔やんでもしょうがありません。降るとL177へ降りました。 (15:50)

 鉄塔から尾根筋を急降します。

 15分で右下に大堰堤が見えれば岩谷三社祠です。もう里は目の前。周囲には‥
(15:25)

 石垣が何段もあります。1470年代京極氏が、城を構え、当時交通が盛んだった八風峠・石榑峠の要衝を抑えていたそうです。


 里に立派な日枝神社がありました。集落外れ、路肩にデポした車が待っています。駐車地まで13分のです。
(15:50)


 左からジオンさん、長さん、mayuさん、Kおじさん、yakoさん、(山たまご)、あさひさん、みれさん、ドルフィーさん、お世話になりました。


東海岳行
   “柔らか○大作戦  

 私が中学生の時、お店である玩具に出合い衝撃を受けました。もちろん直ぐ購入し、友達と楽しく遊んだことは言うまでもありません。最近それを思い出し、絶対今でも売っているとネットで調べると‥売っていました。高価なものではありませんので即!注文。

 私の若い友人、鈴乃助(小一)がママ(娘:長女)と我が家へ遊びに来ます。届いたあの玩具は彼を喜ばすためのです。大作戦を実行しましょう。当日、二人が玄関を開けました。私は居間で音なしの構え。上がり口には紙が置いてあります。「おふろのとをあけて、かがみをみよ↑」

 鈴乃助が戸を開けて脱衣所に入りました。洗面台の鏡に小さな字で書いた小さな紙が貼ってあります。近づかないと読めない。「うしろをみよ」 指示で彼が鏡から振り返る。背後の壁に「うえをみよ↑」 鈴乃が天井を見上げると「きょろきょろするな! といれにいけ」


 隣のトイレへ行き、ドアに貼られた紙を見る。「どあをあけて、といれのふたをあけよ」 ママも一緒についています。彼は便器の蓋を上げる‥便座の下にダンボール紙が挟んであり、その上にあの玩具が載っています。蓋の裏に「おもちゃは、すずのすけにあげる」

 笑い声が居間に聞こえてきます。二人が玩具を持って来たので記念写真を撮りました。この「柔らかUNCHI」には、が二匹付いています。この大作戦を鈴乃助は気にいったようで、早速この玩具を使って『ママに大作戦をしよう』と私に言います。オチは分かっているのに。


 そこで貼り紙の仕方を教えてあげます。ママをあっちこっち行かせて最後は風呂の蓋を開けると浮いている洗面器の中に玩具があるようにしました。

 そんなこんなで散々遊び、帰宅した頃にママからメール。もうすぐ帰って来るパパUNCHIで大作戦をするんだと張り切っているよう。

 するともよおした鈴乃助はトイレに入り、UNCHIをする。流す前にママを呼び『どうする、ぼくのUNCHIも一緒に隠す?』と真顔で言うので大笑いしたそうです。

 

2012.03.25(日)23:15