2012年5月16日(水) 天空の紅海は、自然のイリュージョン |
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私の「奈良県花の山ベスト3」は、吉野山(サクラ)、大和葛城山(ツツジ)、八経ヶ岳(オオヤマレンゲ)、番外に倶留尊山(クルソ)のススキです。 今のところ、八経ヶ岳には行っています。そこで御所市(ゴセ)の大和葛城山を計画すると2009年10月台風18号で櫛羅の滝コースが大被害を受け通行止。 急遽2010年3月に北尾根コースが整備されました。その翌年4月には櫛羅の滝コースが復旧しました。これで周回が可能なので遠い奈良まで出かけます。 GW開けから国民宿舎葛城高原ロッジのツツジ開花情報を毎日チェック。お薦めは7〜8分咲きで、色も綺麗で蕾も若干残り濃く見えるそうです。 教科書は、近畿日本鉄道HP「てくてくマップ 葛城高原登山コース」です。PDFの絵地図は、詳しく参考になりました。 |
<駐車場> [-]広域図、[+]詳細図、ドラッグスクロールで移動 |
東名阪自動車道から名阪国道〜西名阪自動車道とつなぎ香芝ICで下り南進。県道30号線櫛羅交差点を右折して山へ。 |
▲大和葛城山→婿洗いの池→RW山上駅→自然研究路→北尾根コース→観光協会駐車場 ※赤線はGPS軌跡 ※●は主な分岐 ■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江 南:午前5時30分発 晴れ/15℃ 駐車場:午前8時40分着 晴れ/21℃ |
往:2時間10分(つつじ園まで以下、小休止含) 還:2時間20分(つつじ園散策とランチ除く) ◆所要時間:4時間30分 |
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ロープウェイ(以下RW)は、9時始発、8時40分着ですが、600台の市営駐車場は結構埋まっています。1000円を支払い出発。(8:50) |
車道を登り、RW登山口駅の奥へ歩きます。この時期は、時刻表に関係なく6時からでも動くそうです。右の不動寺に寄り、更に奥へ進みます。 |
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ちょうどゴンドラが出発しました。標高870mの葛城山上駅まで標高差550mを6分で一気に昇る。8往復1220円) ほどなく櫛羅の滝コースと北尾根コースの分岐。→ |
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気力のある往きは滝コースとし、下山は尾根コースにしました。関西弁のパーティが、次々と登って来ます。 |
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やがて櫛羅(クジラ)の滝の分岐があり、往復5分の寄り道です。弘法大師が天竺のクジラの滝に似ているので命名。 (9:15) 以前、この高さ10mほどの滝から上流へ二の滝へ辿りました。3年前の台風で崩れ今は廃道です。分岐まで戻り‥ |
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RWの鉄塔を過ぎ、植林の急登。丸太階段で歩を進めると二の滝分岐です。この先は、従前のルートですが滝へ寄り道します。(9:45) |
標高差50mを降ると崩壊した旧ルートが見えました。役の行者が滝行の時、櫛羅の滝を同行の母に譲り、この滝(二の滝)で修行しました。 |
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滝を15分で往復して分岐まで戻り、緩やかな山腹道を行きます。 やがて沢沿いの道となり、一旦尾根へ登り、また谷へ降りと変化に富むコースです。 周囲は、広葉樹の森に変わり明るくなります。坂道は、木の葉模様の階段。 このコースは良く整備され、冬季以外なら初心者でも安心して登ることが出来まるでしょう。 でも登山道で遊歩道ではありません。 |
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苔生す岩から清水が流れ、感じのよい休憩地に出ました。写真中央、幅1mの岩に「大阪 開通講」の彫字。 開通上人が昔おられ、講(宗教の団体)が集う場所だったのか? (10:40) |
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「RW山上駅」の分岐で左折して「国民宿舎」方向へ向かいます。やがて笹道となり、緑の中でちらほら赤いツツジがインパクト‥ |
笹道から散策路へ出て左折。すぐ売店があり、行楽客と登山者が混じり合います。お店の先で『うわ〜、これはすごい!』と歓声。 |
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突然ぱっと広がる紅い海。「一目百万本」生涯忘れない光景。 コバノミツバツツジ・ミヤコツツジ・モチツツジ・ヤマツツジ・レンゲツツジ 里からだと山が燃えるよう‥それも見てみたい。 以前、山頂付近は笹の原。ところが1970年頃、笹が一斉に花を咲かせて枯れました。 その後、ツツジが自然に生え、驚くべき群生を作りました。今は年2回笹刈りが行われます。 回遊路があるので降りて見上げてみましょう。 (11:00) |
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国定公園は、盛り上がってます。背景は南隣の金剛山1125m。ヘリが飛び、新聞社も来ています。 マスコミが取り上げると翌日から大変。平日でも朝6時迄に来ないと駐車場待ち・RW待ちの渋滞ができます。 |
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降りると桟敷があり、紅の海で浮かぶ船に腰掛け足をぶらつかせました。 先ほど撮影していた稜線の賑わいが見えます。 いい天気いい景色、最高のランチです。 「つつじ花 にほへ少女(オトメ) さくら花 栄え少女」 (11:25)〜(11:50) |
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紅い思い出に別れ北上すると国民宿舎です。ここのブログで開花状況をチェックしたのですが、アクセスが多く、昨夜サーバーがパンク。 (12:20) |
更に高原を北上すれば二等三角点山頂。数日前は大台ヶ原も見える大展望でしたが、今日は春霞に黄砂がミックスされたようです。山頂を降り‥ (12:30) |
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舗装された遊歩道で行楽客と歩きます。白樺食堂横のWCに寄り、RW山上駅へ向かう途中、右に池への分岐。 写真左が下山道の自然研究路入口です。RWを降りた客は、山上駅からつばき園まで標高差70mを1km歩きます。 |
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降ると、婿洗いの池に着きました。謂れは、「江戸時代、里が雨乞いの時、竜神を怒らせるため祠を壊し、 縁組で村に来た婿と一緒にこの池へ投げ込んだ。婿を荒縄でゴシゴシ洗い半死半生にさせた」 無茶苦茶だ。 (12:50) |
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池から丸太階段でRW山上駅へ向います。周辺は、ブナの巨木が何本も立つ天神の森。これだけの大モノは驚き。 (13:05) 散策が済んだら二つ前のコマの分岐へ戻り、西の自然研究路で下山します。 (13:10) |
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緑滴る山腹道では命が輝く。4月下旬なら、群生地でカタクリに出合えたでしょう。 2ヶ所、尾根への分岐があります。そのルートは1970年大阪府整備のダイヤモンドトレール。 大阪・奈良・和歌山の県境をつなぐ50kmの縦走路。大和葛城山〜金剛山もその一部です。 |
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自然研究路が木橋でT字に分岐します。左へ降るのが下山道です。上に登るとRW山上駅へ戻ってしまいます。 (13:45) |
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5分降り北尾根コース出合を右折。尾根道は、相当年季が入っています。このコースが、新登山道です。 |
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尾根道は櫛羅の滝コースと違い、展望が良くRWのゴンドラの昇降が見えます。遠望が利かないのが残念。 (14:10) 奈良盆地南部には大和三山があります。天香久山(アマノカグ)152m、畝傍山(ウネビ)198m、耳成山(ミミナシ)132m。 |
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やがて尾根道は突然、強引に斜面を降ります。 (14:15) 櫛羅の滝コースと合流し、まだ混雑が続くRW登山口駅を過ぎれば駐車場です。1週間は紅い記憶が残りそう。 (14:40) |
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東海岳行 |
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“金環日食” |
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「おたま」(上左)を通して白紙に写す方法に変更。一つだけでは心配なので「木漏れ日越し」(上中)と紙に針で穴を開けた「ピンホール」(上右)の準備もして備えます。朝、万歳!天気予報は曇りでしたが、我が街江南市は晴れ。その結果が上の写真です。 |