2012年8月25日(土) 巨大なクマが指差す笠置山 山里の笠置町姫栗の切山バス停にて |
|
笠置山は、6年前の春に笠置町姫栗の登山口からピストンしました。その時の岳行ノートは、今でも年間4600件アクセスがあり人気がある山です。 西方に日本棚田百選の坂折棚田があり、田植え後や稲刈り前に立ち寄れば、楽しみ倍増です。今回は、望郷の森からの周回コースを歩きます。 以前ピストンはしましたが周回は初めて。山友の野良人さんに教えて頂きました。見どころ満載で笠置山コースでは、これ以上のものはないと思います。 教科書は、中野方観光協会刊観光パンフレット「岩になる。」。望郷の森管理棟で無料で貰えます。参考書は、ある産婦人科医のひとりごとさんです。 |
<駐車場> [-]広域図、[+]詳細図、ドラッグスクロールで移動 |
木曽川笠置橋を渡り左折、中野方川沿いに8km走り「笠置山登山口→」から右折。1kmで「望郷の森→」を見て左折… |
↓ 富士見岩 ↓ △笠置山 ↓ 夫婦岩 (上タル・下タル) ↓ 林道出合 ↓ 望郷の森駐車場 ※赤線はGPS軌跡 ※◎はくぐり岩 ※●は分岐 ■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江 南:午前7時40分発 晴れ/28℃ 駐車場:午前9時40分着 晴れ時々曇り/27℃ |
往:1時間25分(大展望台まで以下、小休止含) 還:1時間50分 ◆所要時間:3時間15分 |
||||||||||||
せまい林道を7km走り望郷の森駐車場に到着。下山は左奥から。管理棟でパンフを頂き、右より登山開始します。(10:00) |
ひと歩きで東屋に出て、横に展望台があります。一応登りますが、このお天気では遠景は望めませんので登山道へ戻りました。 |
||||||||||||
「ペトログラフ舞台岩50M→」で寄り道。岩面線刻が表面に見えますが、人の手によるものか割れたものか? 岩上は平らで、麻雀が出来る広さです。登山道へ戻り、進むと‥ (10:10) |
|||||||||||||
「物見岩ペトログラフ3イル・ガ・ガ雨を我らにと祈る」の案内板。 レディ・ガガなら知っていますが‥。 望郷の森管理棟から物見岩までは、7月8月は車で来られます。 岩に架かる堅牢な階段を登れば、遮るものがない雄大な風景。 手摺がなく岩上は怖いくらいです。恵那市街が箱庭のよう。 恵那山が見えれば、この光景が締まるのですが今日は残念。 (10:25) |
|||||||||||||
物見岩から「富士見岩→」へ岩場を南下。この富士見岩は、物見岩より西方に視界が広がります。(10:35) |
岩上から物見岩の駐車場へ戻り、右斜面の登山道を登ります。 (10:40) |
||||||||||||
尾根道を辿ると「ペトログラフ 盃状穴と雨ごい線刻」案内板。寄ると斜面に大岩が並びます。 岩間の壁に盃状の穴が沢山。(左下) どんな意味があるのか?。 (10:50) ※ペトルグラフ:約5千年前に岩に刻まれた文字・記号・文様・絵画のこと。 |
|||||||||||||
周囲にブナの巨木が立ち並んでいます。笠置山は、植林山のイメージを持っていましたが意外です。 |
|||||||||||||
1時間で早くも2等三角点山頂。奥に笠置神社奥社(1856年再建)。鳥居下に姫栗コースが来ています。 (10:55) |
|||||||||||||
神社後ろの最高点岩峰に登り、山頂下のスポットが並ぶ岩場へ向かいます。まずくぐり岩。ここは潜ったことがあるので潜りません。 |
特設階段で岩を上がると洞窟に自生する天然記念物ひかり苔。3回目ですが、以前の時より量も多く何箇所かで光っています。 |
||||||||||||
ひかり苔のお隣には百丈岩。ガッチリと根が岩に巻き付き、樹の生命力に驚きます。 根は長さ10m近くあるでしょう。補助ロープがあり岩上に登られますが、怖いので登りません。 |
|||||||||||||
百丈岩から北へ降ると大展望台。大展望台からの眺めは、北西に‥‥ |
|||||||||||||
写真中央二ツ森山1223m。その山頂右に木曽駒ヶ岳2956m、その左に御嶽山3067mが見えるはず。 想像したら櫓から降りてランチにします。 (11:25)〜(11:45) |
|||||||||||||
「散策道→」へ進み、丸太階段を降ります。道に樹齢150年の大山桜、春はどんな花景色でしょう。 (11:50) |
|||||||||||||
数分で「亀天水神 亀岩洞窟」の大岩。昔、炭焼きさんの貴重な水源であり、今も水が湧いています。 洞窟の奥に亀石が祀られていました。よく見る親しみがある形です。洞窟の天井が亀の形に開いています。 (11:55) |
|||||||||||||
「瞑想の山小屋・展望台」が北斜面にありました。展望台は大岩の上に立ち、御嶽山が見えるはずでしたが‥残念(12:05) |
北側に笠置山北尾根左に中野方ダム(ナカノホ)。ダムからこの展望台まで新登山道があり、所要時間は2時間です。 |
||||||||||||
くぐり岩を抜けたり、ルートは歩きやすいよう工夫されています。界の字に赤ペンキを塗った岩の先で登降すると‥ |
|||||||||||||
写真右手から来てこの分岐に出合い、右折して階段を降ります。今日のハイライト夫婦岩一巡です。(12:40) |
道なりに行けば、上タル岩頂展望所。高さ58mの岩上ですが、まず眺望を楽しみ岩の大きさを確かめる段取りです。 |
||||||||||||
中野方町(ナカノホウ)の集落と田園。左端ピークが見行山905m、写真中央、黄緑が有名な坂折棚田です。 掲示された夫婦岩絵図の順路で一周370mの散策道を降ります。 |
|||||||||||||
夫婦岩は露岩ですが、根性樹木が岩壁や岩上に付いてワイルドです。 岩はあまりにも大きく、周りの樹木が写り込みグチャグチャな絵になります。 上タルを半周すると‥ |
|||||||||||||
上タルと下タルの間にある休憩所。写真の下タルは高さ30mで下に回り込むとビビル。 根本にクラック。→ 25分で周回し小休止。 |
|||||||||||||
圧巻の夫婦岩を一巡し、来た道を登り返しました。 上等な林道に出て、右へ降ればキャンプ場経由で駐車場に帰着します。 (13:35) 望郷の森を出て県道68号線に戻り、坂折棚田(サカオリ)へ。 日本棚田百選の美しい景観は、400年の歴史があり明治時代初期に現在の形に。 標高410m〜610m付近に作られた360枚の石積みの棚田です。 |
|||||||||||||
東海岳行 |
|||||||||||||
“かかし村” | |||||||||||||
坂折棚田の見学が終わり笠置山南麓の里、笠置町姫栗(ヒメグリ)の笠置公民館へ向いました。公民館前にある幅広の綺麗な道を500m下ると切山バス停があり、大きなクマが寄りかかっています。それがTOP写真です。空き地に車を止めるとギャラリー蔵(恵仙工房)の看板がありました。 バス停の坂上に家具の工房があり、そこで作られたリアルかかしが田圃に点在します。8月9日(木)「そこが知りたい特捜!坂東リサーチ」で紹介されました。中には本物かと思うほどのものもあり『???』で近づきます。衣装も場面に合ったものを使い、小道具も実物です。 リアルかかしを見つけるのは面白い。いくつあるのか? 全部観賞したい。すべてをご照会できませんが、写真をご覧下さい。ユーモアがあるもの、芸術的なもの、遊び心があるものとコンセプトは幅広い。知らないでこの辺りを夜に歩くとちょっと怖いかも知れません。 ※後日再訪した時、ギャラリー蔵に立ち寄りました。ここの御主人が、かかしを制作されています。今年の稲刈りが終わったらいったん引き揚げ、来年は昔話をテーマにしたものを作られるそうです。コーヒーとケーキのセット300円、庭にある蔵の中で戴けました。 |