2012年9月5日(水) 松倉山城址から乗鞍岳 -下は高山市街中心部- 右奥が乗鞍岳剣ヶ峰3026m 左奥で頭をモッコリと出した焼岳、その中尾峠へここ松倉城から城主三木秀綱は落ちます。 |
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「ジオンの山歩記」さんから短時間で登られる <駐車地> 十二ヶ岳をお誘いをいただきました。高山の山を登るなら、これはいい機会です。 先週の焼岳下山道に秀綱神社があり、高山の松倉城城主三木秀綱が祀られています。城址のある松倉山も登りたいと伝えました。 ネットで調べると原山〜松倉山の周回コースがあります。見所もあり、2ヶ所を巡ると丁度いい山遊び時間です。 東海北陸自動車道飛騨清美ICで下り。高山へ中部縦貫自動車道で走ると、国道41号線まで延伸していました。国道158号線で東進し、荒川家住宅を過ぎ左折して橋を渡ります。T字路を右折し伊太祁曽神社(イタキソ)を過ぎ左折すれば、林道の道標が十二ヶ岳への道を知らせます。 4km走ると八木原林道分岐の駐車地です。教科書は、山と渓谷社刊「(旧)分県登山ガイド 岐阜県の山」、高山市の合併記念公園整備のPDF原山市民公園エリアです。 |
八本原林道分岐の駐車地 ↓ ▲十二ヶ岳 ↓ 北アルプス展望台 ↓ 八本原林道分岐の駐車地 ※赤線はGPS軌跡 ※●は分岐点 ■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江 南:午前5時15分発 晴れ/26℃ 駐車地:午前8時05分着 晴れ/20℃ |
往:50分(小休止含) 還:1時間05分 ◆所要時間:1時間55分 |
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「十二ヶ岳登山口」標識がある分岐手前の路肩に置車、左の道を辿ります。先も車の走行可能ですが、車体横腹にかなり痛みを残しそうです。 (8:15) |
途中、ゲートがありましたが開いていました。尾根端の斜面に道標が立ちます。松と広葉樹が覆う林間の登りです。 (8:40) |
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主尾根の分岐点から右折。鳥居とブナの御神木があります。擬木階段で30m高度を上げると‥ (8:50) |
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山頂三等三角点山頂。笹山神社に望遠鏡のある展望台、日時計と公園のよう。 (9:00) |
笠ヶ岳、穂高岳が間近で飛騨の展望台です。でも今日は残念賞。西に高山市街、左奥に位山1529mが望めました。 | |
十二ヶ岳の名は、飛騨を取り巻く12の名峰が眺められることという説があります。日時計の周りには、御嶽山、乗鞍岳、焼岳、前・西・奥・北穂高岳、槍ヶ岳、笠ヶ岳、黒部五郎岳、薬師岳、白山の名と各々の山から採取した石がはめ込まれています。 | ||
山頂に「北アルプス展望台→」の道標があるので行ってみましょう。 東へ降るとブナの自然林、気分良く歩け、少し登ると‥ 伸びた樹木のガッカリ展望台で乗鞍岳の威容は望めません。 (9:05) 駐車地へ戻り高山市へ。(10:10) |
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林道を下ると東に「飛騨のピラミッド」が見えました。『登山道あるのかな?』 |
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※赤線はGPS軌跡 ※●は分岐点 ■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」 |
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十二ヶ岳P :午前10時15分発 晴れ 公園駐車場:午前11時05分着 晴れ/30℃ 往:1時間25分(松倉山山頂まで、小休止含) 還:1時間10分 ◆所要時間:2時間35分 |
<駐車場> [-]広域図、[+]詳細図、ドラッグスクロールで移動 |
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駐車場は、原山スキー場だった原山市民公園です。2008年に88年の歴史を閉じた追憶のゲレンデから歩きます。 右下の道標「原山遊歩道→」の先に綺麗なトイレ。ゲレンデ歩きは、残暑が厳しそうですが‥ (11:15) |
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スキー場開発の時、伐採されなかった樹林の中に遊歩道が延び、『ほっ』‥ |
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東屋を過ぎ、ため池の脇を通ります。林道を横断すると勾配がきつくなりました。丸太の階段道で汗をかき‥ |
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駐車場から270m標高を上げ、原山山頂です。眺望はよく山岳展望図には、白山から北アルプス。 (11:55) |
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今日、遠望は無理ですが、北西に猪臥山(イノブセ)1519mを望めました。 写真中央、中部縦貫道路の白い橋脚。 山頂では容赦ない紫外線を受けますが、里の稲穂は秋の気配です。 |
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暑さから逃れるため樹林に逃げ込みます。金床型のかなどこ岩。左下のDolphyさんと比べれば大岩です。 (12:10) |
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尾根をトラバースして降ると下方に露出した巨岩が密集しています。 その岩を利用して松倉観音堂は造られました。ベンチでランチにします。 1692年建立され、村人はここで養蚕の繁栄、牛馬の無病息災を祈願しました。 (12:15)〜(13:05) |
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幟が凄い数、8月9、10日の絵馬市は相当な賑わいでしょう。観音堂から参道で緩やかなトラバースを降ると‥ |
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小じんまりとした松倉シンボル公園。東屋の眺望でひと息入れます。車道に降りると‥ (13:20) |
峠に祠があり、そこから山頂を目指します。標高差60mでアカマツ林をひと登りすると想像以上の石垣に出合いました。 |
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石垣を回り込むと二段になっていて上段が三等三角点山頂です。 広場の本丸城址から北アルプス・高山市街の絶景が楽しめます。(TOP写真) 松倉城は、三木良頼(ヨシヨリ)・長子自綱(ヨリツナ)により1578年頃築城されました。 (13:30) 1585年秀吉の命を受けた金森長近(美濃国生まれ)が攻め込み、高堂城にいた自綱は京都へ逃亡。 その息子秀綱は松倉城で頑張ったが、裏切りもあり築城からわずか7年で落城。 彼は家族を連れ焼岳中尾峠から信州へと落ち、非業の最期を遂げました。 |
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「本丸跡」から降り、東進。右の崖には「旗立台」のこの奇岩。そこを過ぎると「井戸跡」「大手門跡」があります。 |
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分岐があり、東は「東照宮」、北の「武家屋敷(飛騨の里)→」道標から山道を降ります。沢沿いを進むと‥ (13:45) |
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「飛騨民俗村・飛騨の里」に出てしまいました。敷地内に入ると入場料700円が必要です。お金は持っていません。 (14:00) できるだけ縁を歩き、松倉シンボル公園から下りて来た松倉遊歩道に出ました。 |
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林道の分岐にあった絵地図で帰路を確認。周回のシメは遊歩道から約2km、城山林道歩きです。 ※教科書にした「PDF:原山市民公園エリア」のルートでは、飛騨の里に出てしまいました。 ※絵地図では「城跡→峠→松倉遊歩道→城山林道」となっています。 |
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旧ゲレンデの芝生広場から林道を離れます。降れば左方が駐車場。高山市の低山といっても厳しい残暑でした。 (14:40) |
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東海岳行 |
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“ただちに” | ||
遠方の友より披露宴の招待状が届きました。出席して驚いたのは、彼が62歳、彼女が49歳のとき知り合い、半年後に入籍というスピード婚です。披露宴で『できちゃった婚かい?』とガチの質問が出ます。歳の差婚で興味深いのは、どう知りあったか、どちらが好きになったのかと尽きません。 根掘り葉掘りの質問にも二人はきちんと答えます。来賓客から祝辞が述べられ『お二人のゼントヨーヨーの‥』決まり文句ですが、友人が『前頭葉がどうかしたのか』と突っ込む。当然『前途洋々』ですが私も首をひねりました。最近気になる新聞記事を読んだからです。 我が国の「平均寿命」は、男性が79歳、女性は86歳。中高年は認識されてるでしょう。要介護や寝たきりで無く、自立して健康に生活できる「健康寿命」は、男性が70歳、女性は74歳。噛み砕くと、男性は79歳-70歳=9年間、「日常生活に制約のある期間」で。 女性は13年間です。「日常生活に制約」とは歩行困難、寝たきり、認知症などです。これからは年金がもらえる65歳まで定年延長で働き、その後は好きな事をして人生をエンジョイというのが標準的なセカンドライフでしょう。 70歳まで人生を満喫して制約のある日常生活を迎えます。家族か施設のお世話を受けながら9年間を生き、戒名を貰い人生を終えるのです。何と衝撃的な! 70歳まで登山を続け、それからは平易なアウトドアの趣味に切り替えればいいかと思っていたのですが、まごまごしてられません。 山へ70歳以上の方とご一緒することもあり、山でお会いすることもあります。70歳過ぎても登山は可能と考えていたのですが、良く考えると健康年齢の平均以上の方が登山に来られ、平均以下の方は山へ来ることは困難でしょう。70歳を過ぎても登山ができると考えてたのは甘かったようです。 「日常生活に制約」のある男性が面倒を見てもらうには、深い愛情を持つ歳下の奥さんが不可欠。天寿を全うする前に、奥さんが「日常生活に制約」があっては、夫婦共倒れです。歳の差は79歳-74歳=5歳以上。 しかし、奥さんは旦那さんの面倒を9年間見てほっとしたら今度は自分が家族の世話になるのです。何だかやるせない。こうなったら開き直るより仕方ありません。私の貯蓄額は平均以下ですが、寿命まで平均以下では不公平です。きっと神様は公平にされる。 自分は選ばれた属種で89歳まで生きらえ、健康年齢も平均以上85歳だと楽天的に思わなければやってられません。カラスの勝手です。ところで結婚した友人の話ですが、別の来賓者が哲学者の言葉を披露しました。『風立ちぬ ただちに生きよ』力強い言葉です。 「風が吹いて来た、今日できることは今日しよう」という意味でしょうか。ならばスピード婚した友人は、えらい! したいことを延ばしている時間は無いということを彼は知っていたのでしょう。 最近、ゆく夏にほころぶ身体で登山しているとセミが“キリョク・キリョク・・・”と鳴き立てているように聞こえるのは、このせいかな‥ ※健康寿命はWHOが、2000年から提唱している概念です。我が国では、2012年6月に厚生労働省が日本人の健康年齢を初めて発表しました。 |