2012年11月1日(木) 秋彩の鈴鹿奥座敷を辿る (イブネから降り雨乞岳1238mを見る。右ピークは杉峠の頭) |
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東近江市の千種街道を歩き、山へ向かったことがあります。駐車地から50分の林道終点先で「タイジョウはここから」の案内板があり気になりました。 タイジョウは、雨乞岳北の稜線にあり二次林が秀逸とのこと。歩く人が少ない山のようです。タイジョウから杉峠に降り千種街道で戻れば変化があります。 杉峠からの千種街道は「一反ぼうそう」「シデの並木」「向山鉱山跡」「大シデ」「蓮妙上人御旧跡」「桜地蔵」「杉谷善住坊のかくれ岩」と見所沢山。 そのルートを歩いたことがない野良人さんと山仲間に連絡すると即返『明日時間が取れます』紅葉の進み具合が楽しみで余裕があればイブネにも寄ります。 教科書は、西内正弘著中日新聞社刊「鈴鹿の山 万能ガイド」です。参考書として「伊勢っ子トレジャーズ」さんに御世話になりました。 |
<駐車地> [-]広域図、[+]詳細図、ドラッグスクロールで移動 |
名神高速道路八日市ICで下り、国道421号線で東進。山上小学校前交差点を右折し、県道189号線で甲津畑集落へ。 |
※赤線はGPS軌跡 ※●は分岐 ■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江 南:午前6時15分発 曇り/11℃ 駐車地:午前8時00分着 曇りほんの時々晴れ/10℃ |
往:3時間55分(イブネまで、小休止含) 還:3時間00分 所要時間:6時間55分 |
渋川沿いの林道を走り、鳴野橋手前の路肩に置車します。左上の千種街道へ登り出発です。 (8:05) |
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フジキリ谷の渓谷美を左に林道を辿ります。向山鉱山最盛期の頃「赤金(アカガネ)地蔵」と呼ばれた桜地蔵尊を右に見て‥ |
藤切川の橋を渡ると林道終点です。道は緩い坂になり、左カーブした先に‥ (8:55) |
気になった「←タイジョウはここから」の案内板。千種街道に別れ進みます。右へ登ると岩の転がる谷道です。 (9:05) |
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10分で左岸へ渡り、谷沿いを歩くと3枚目のポイント標識(3/8)。谷から離れ右折して尾根に乗ります。 (9:25) |
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急登が待ち受けていて、赤布・テープを確認して我慢の喘登です。835mピークを過ぎると木々は色付きを増し‥ (9:50) |
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『ここも、あそこも、どこも綺麗だ』撮影で止まってばかり。画伯『装う、まさに装う』 |
勾配は緩み、鈴鹿モードの尾根道に癒されます。確かに秀逸な二次林です。 |
アップダウンを繰返すと登山道左下に池が見えました。 タイジョウ池、横幅5mはあり一周できます。いい雰囲気。 (10:35) |
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池からひと登りするとタイジョウ(大丈)山頂の小広場。三角点、展望は無くランチはもう少し先にしましょう。 (10:45) |
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東に降るとヤセ尾根が続きます。素晴らしいシャクナゲの群生、イワウチワの葉もありました。 ポイント標識もあり、分かりやすい尾根の一本道です。 |
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1084mピーク(11:25)を過ぎると広い尾根になり、緩やかに登るとアゲンギョの分岐点です。 左折して佐目峠に向う前にランチしました。 (11:40)〜(12:25) |
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二次林の坂をゆるりと降れば、佐目峠の割れ石に出合います。後ろは杉峠の頭1121mのピークです。 (12:30) |
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展望の広がる秋彩草原。重い腹でもこの斜度なら大丈夫。100m高度を上げれば‥ |
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イブネ山頂です。猛烈な笹に覆われていた「鈴鹿の秘境」も笹枯れでどこでも歩けるようになりました。 世代交代の笹たちが目覚めるまでのこの光景は貴重です。 (12:45) |
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『御池岳の山頂台地よりこっちが広いぞ!』そんなことはありません。 ここは北東〜南西に700mの台地、御池岳は2600mあります。 南東に左より国見岳1170m、富士見岩1180m、御在所岳1212m 中央右の尖峰が鎌ヶ岳1161m。足元に正露丸がたくさん落ちている。 『鹿の糞だ』草の食んだ跡もあり『ここはめちゃくそ良い所だ』 |
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『少し先に行ってみよう』ということでイブネ北端に着きました。山頂とは違う方向に展望があります。 北東の釈迦ヶ岳1092mの大ガレが明解です。標識の枝先がちょうどクラシ1140mになります。 (12:55) |
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北西中央の右ピークが銚子ヶ口1077m、左端の岩の集積地は熊ノ戸平。 大展望を楽しんだら佐目峠まで戻り、左折して杉峠の頭を経由し降ると‥ |
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杉峠1042mの大杉は健在。杉爺に逢えると元気を貰えます。では千種街道を西へ駐車地まで歩きましょう。 (13:35) |
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大杉には食害防止ネットが巻かれ、新しい丸太橋もあり、メンテには心より感謝です。 ミズナラの巨樹は驚きます。枝の広さが一反ほどあることから一反ぼうそうと名付けられました。 この後、登山道は谷沿いの道となり、見事な巨木のシデの並木道が350m続きます。 街道を降るにつれ周囲は薄紅葉、見頃にはもう少し時間が必要です。 |
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向山鉱山跡。明治〜昭和初期、千種街道には杉峠東に御池鉱山があり銅・銀・亜鉛等を産出しました。 鉱石を背負い何時間も歩き永源寺町に下りす。100kg以上担ぐ強力もいました。昭和15年頃掘り尽くされ衰退。 (14:10) |
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道の大シデを見て3人は『これすごいな』と仰ぐ。 ←隣の蓮如上人御旧跡で最後の休憩を取りました。 蓮如上人は、1437年千種街道を通った歴史上の人物です。 他に1556年公家山科言継、1570年織田信長が記録に残っています。 (14:40) 古道を辿り、ツルベ谷出会の「古屋敷跡」を過ぎれば 朝歩いて来た舗装林道にでます。 途中、杉谷善住坊のかくれ岩を見学して駐車地へ戻りました。 (15:45) |
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右より野良人さん、画伯、私、博士、急な山行をお付き合い頂き感謝です。 |
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東海岳行 |
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“ボイス・イリュージョン” | |
我が街の江南市民文化会館には時々メジャーなタレントが来ます。今秋は声の魔術師「いっこく堂」です。小学生の時、校庭で全校児童が並び腹話術を見たことを覚えています。 腹話術師は子供の人形を持ち演じたのですが、私はその口を注視し、声は高く喋る都度唇が小さく動いていました。その後、腹話術を殆ど見なくなり、芸は衰退していったようです。 そんな時、彗星のように現れた「いっこく堂」が、その芸にスポットライトを当てたと言っても過言ではありません。唇を動かさず破裂音(マ行など)を難なく発し、腹話術では不可能とされていたパ行を日本で最初に発し常識を覆しました。 入場料は、お一人様2000円で全席自由席。開場1時間前にひよこさんと並びました。200人小雨の中列を作っています。開場して中央の前よりの席を取れました。前座の「杉山兄弟のシャボン玉ショー」を30分楽しみます。 いよいよ「いっこく堂」の登場です。自己紹介で『名前が玉城一石(タマキイッコク)なのでいっこく堂です』そしてカルロス・セニョール・田吾作を抱きいきなり舞台を下りて客席を回り出したのです。観客は驚き、このつかみはOKですね。 その後は、左の看板にあるようにサトル・シアトル・トンデール(サトル君は高い声)と吉助氏(ジョージ君は低い声)の愉快なやり取り‥声が入れ替わるお馴染みのネタ。そして腹話術を使ったひとりコント‥カーナビやATMとやり合うネタです。 彼は高校時代にものまね芸をしていて、それを腹話術に取り入れています。歌がうまく声量が驚くほどありました。秋川雅史「♪千の風になって」は感動的です。スキャットマン・ジョン「♪スキャットマン」の高速スキャットはもう奇跡としか言えません。 衣装やかつらを変え、和田アキ子、谷村新司とヒットパレードは、10人以上続き一番盛り上がりました。観客を舞台に上げその顔に口の模型を当てて腹話術をします。彼の芸は、ユーモアを必ず取り入れていることです。 アンコールで彼を一躍有名にした声が遅れて来る腹話術を教えてくれました。『こんにちはと口だけ動かし、そのあと唇を閉じてこんにちはと言って下さい。簡単でしょ』出来るわけありません。 パフォーマンスは70分で終わりました。外国語を勉強しアメリカ、中国、ドイツなど海外でも腹話術の公演をしています。その向上心は半端ではありません。常に進化している芸で彼は、これからどんなものを見せてくれるか楽しみです。 |