岳行ノート

山崎山・荒神山 140m・284m/滋賀県彦根市

2013年1月5日(土)

荒神山中腹の大岩を訪ねる初登山


 昨年元旦、お御籤は「大吉:後半良くなる」でした。意外やその通りになったのです。ツキに拍車をかけようと師走に御在所岳登山をしました。

 12月12日1212m幸せの「ワンツーワンツー」登頂。年が改まっても運を続けたく縁起担ぎを続けます。年初は、干支登山が盛んです。

 今年は「巳」です。タイミングよく新聞で荒神山のミニ記事を見つけました。山名に五蛇池山蛇峠山のようにが付いていませんが大丈夫。


 ひよこさんと二人で出かけました。名神高速道路の彦根ICで下り、国道8号線を南進。野口町交差点を右折して琵琶湖方面へ‥

 教科書は、荒神山おこし会編集「荒神山ウォーキングマップ」(11/8/9のPDF版)です。
<荒神山駐車地(中心点)>

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(1)山崎山P

山崎山城跡/山頂



山崎山P

(2)林道入口P

荒神山神社

▲荒神山

千手寺

林道入口P

 ※赤線はGPS軌跡
●は主な分岐点
■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前9時分10発   晴れ/−1℃
駐車地:午前10時45分着   晴れ/1℃
山崎山周回:1時間10分(小休止含)
荒神山周回:1時間55分
◆所要時間:3時間05分

琵琶湖方面に走ると正面、雪原に浮かぶ荒神山(右)と山崎山(左)が望めました。
立派な独立峰です。山裾を巻く宇曽川小梅橋を渡り、左折して堤防道路で山崎山の北駐車場へ。


 淡雪の駐車場は、約1台駐車。奥の階段を登ると‥
(10:55)


 遊歩道には足首までの雪が積もっています。そこに雪うさぎの軽快な足跡。

スーパー低山ですが、近江盆地に広がる展望と霊仙山1094mの迫力ある山体。
手前中央、赤地に白抜きの鳩マークは、地元のスーパーの平和堂です。
昨年、中国で大変な目にあいました。

 あっという間に登頂です。山崎城は地元の山崎氏の居城です。400数十年前に信長の命で築城されました。

 山域に石垣の一部が残っています。安土城に類似した貴重なものです。
(11:05)

 ピストンで戻り、次の目的地へ。駐車場から西に歩き、右折すると朝鮮人街道です。
(11:25)

 鎖国時代、朝鮮は唯一外交関係を持った国。500人もの使節が江戸へこの街道を往来しました。100m北進すると‥

 左に小屋があり、左折。突き当りの小川にかかる木橋を渡ります。右の小高い所へ登り‥

 網扉に出合いました。開閉して左へ歩きます。参道の表示板を見て右折、丸太階段を登ると‥

口を開けた「大へび岩」です。長さ6m、奥行き高さ3mあり、伝説が残ります。
 昔々、山裾の宇曽川はよく氾濫しました。インドより大日如来が大蛇に乗り到来。
水害に悩む住民の祈る姿を見て如来は、自分の代わりに大蛇を残しました。

大蛇が口を三回開け、祈ると水害が治まったのです。
大蛇は岩になり、山の南に頭、北に尻尾がひるがえったとされています。
でも尾がどこにあるかわかりません。供えられた鏡餅が、動物にかじられ寂しく転がる。
(11:45)

 水害の守護とは知りませんでした。金運だとなお良かった。「大へび岩」を後に駐車場へ戻り、車を移動します。
(12:05)
 車中ランチして二山目の駐車地へ。荒神山山頂への林道入口に停めました。(13:10)

 山裾沿いに右カーブして回り込むと荒神山神社遥拝殿。山頂の本殿まで登れない人々がお参りできます。

 昭和34年、市内の井伊家社殿を移築したものです。右側から奥の獣害防止扉を開閉し入山しました。
(13:20)


 「クッ、クッ」と音を立て石段の雪道を辿ります。

 林道に出合いました。参道は右へ続きますが、左の丘を見ると‥ (13:40)

 腹切地蔵。怖い名ですが、袈裟懸けに切れ目が入っています。参道をもう少し登りましょう。

山頂の荒神山神社に到着。起源はなんと1350年前と伝えられています。
飛鳥時代で、火・かまど(台所)の神様です。
ここまで車で林道を走って上がれます。西に大駐車場があり‥
(13:55)

 琵琶湖の眺望。対岸の野坂山地比良山地が見えないのは残念です。向こうに小さな多景島

 島の見塔寺の所有地で奇岩があり、彦根港より20分の船旅です。荒神山神社本殿西にコースの標識がありました。
(14:10)

 そこから白い雪に赤いフェンスの鮮やかな色彩の中を西に降ります。

 分岐となり、目の前のピークが荒神山古墳。全長124mの4世紀末前方後円墳です。

 古墳の山腹から尾根に出て北進。262mピークに三等三角点。東屋があり立ち木越しに展望があります。
(14:20)

 最高点の山頂には、神社が昔から建ち、三角点はこちらに来たのでしょう。


 南東の鈴鹿を見ながら歩き、左カーブの道で尾根に乗りました。降り斜面は、溶けた雪でシュルシュル滑ります。


 分岐に出合いました。降りると荒神山公園。右折して奥へ‥
(14:40)

  道を辿るとお寺の裏口に出て千手寺(センジュジ)の境内に入ります。
山号が石頭山。(イシアタマ? 固そうです) 広く六角堂や古庭園があります。
行基により、奈良時代(約1300年前)開かれました。
(14:50)

 石段下に山頂へ行く林道が見えます。ここを横断して参道を降るのですが、ひよこさんが滑るのを嫌いました。

 「安全第一、第一生命」 林道を歩きます。寒中ウォーキングする多くの人とすれ違い駐車場へ戻りました。
(15:05)


東海岳行
   “文房具の贈り物” 

 海外で日本製文房具が売れているとテレビが紹介。嬉しいことです。世界一のボールペン会社ビックの本拠地フランスでは、子供たちは授業でボールペンを使います。間違うと修正ペンで直し、書き直すという面倒な作業をしていました。

 名古屋に本社があるパイロット社が、消せるボールペン「フリクション」を日本に先駆けて発売したところ6000万本の大ヒット。アメリカではダイレクトメールが山ほど届きます。捨てるとき住所氏名があるので個人情報を守るため家庭用シュレッダーを利用していました。よく壊れます。

 プラス社が「ケシポン」595円(右上)という押せば字が判読できなくなるスタンプを発売して大ヒット。アメリカでは文房具は「鉛筆1ダース」「消しゴム10個」などバンドルで売られます。必要以上だと思いますが、購入者は気に入ったものを友達にプレゼントする習慣があります。



 私も購入して良かった文房具を家族新年会でプレゼントすることにしました。ドイツのステッドラー社の「テキストサーファーゲル」90円(左上)という蛍光マーカー。スティック糊を塗るときの感触、そんな使用感です。書き心地の滑らかさに新鮮な驚きを覚えました。

 乾式で書いた後、気にしなくてもいい。芯は書くほど減るので上部を回せば、また芯が出てきます。二つ目は、プラス社のテープ糊「ノリノビーンズ」141円(右)です。糊は6mm幅、ローラーで両面テープのように出て手に付きません。

 6×3cmと小さくてかさばらないのもいい。三つ目は、プラス社のハサミ「フィットカットカーブ」273円(左下)。両刃は直線でなく微妙にカーブがあります。従来、ハサミは根元から刃先に行くに従い、切るための力を増す必要がありました。



 これは計算されたカーブのお陰で均一の力でスーッと気持ちよく切れ、感動的です。これらを子供たち贈ると『フ〜ン』という感じでしたが、一つづつ試させると『ナニコレ!』と驚きの声をあげました。

 3つ合わせても高価ではなく、コストパフォーマンスの良い贈り物です。他に気に入った文房具で、私が山行前夜、地形図をプリントしてルートやポイントを書き込むとき便利なボールペンがあります。前述したパイロット社の消せるボールペン「フリクション3色」(右)465円です。

 書き間違えても消せるし、3色が1本で使えるので重宝します。もうひとつが、こけおどし目的のシャープペン「バラシル」945円(左下)。数十個ものパーツをプラモデルのように切り取って組み立てました。



 途中、組み合わせ方がわからず何度も挫折しそうでしたが、30分かけて完成。見た目、強烈なインパクトがあります。『何これ?』と言われると気分はいいのですが、書きにくいのが難点です。
13.01.08(火)22:00