岳行ノート

蛇峠山 1664mm/長野県阿智村

2013年1月16日(水)


馬の背の雪庇


 アウトドアに目覚めた頃、、、10年以上前になります。ガイドブック「素晴らしき絶景100」は愛読書となり、数々の絶景地を教えられました。

 蛇峠山(ジャトウゲヤマ)の掲載もありますが、中間地点まで舗装道です。その先は通行禁止ですが、車道が山頂付近まで続いています。

 展望は一級ですが、登高意欲は湧きません。「ジオンの山歩記」さんに干支山行のお誘いを頂きました。雪の車道を登るのは面白そうです。


 前夜ワカンを試し履き。前の2つのリングが長いので縮めました。中央道の連日のチェーン規制は、幸い解除され園原ICで下りました。

 教科書は、風媒社刊「素晴らしき絶景100」です。参考書は「アルプスの恋歌」さんにお世話になりました。
<駐車場>

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  国道153号線を南進します。治部坂高原スキー場(ジブザカ)を過ぎ、観光センター治部坂南の…



治部坂スキー場駐車場→馬の背→展望地(ランチ)→いこいの森入口→治部坂スキー場駐車場

 ※赤線はGPS軌跡

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前5時25分発   晴れ/0℃
駐車場:午前8時00分着   晴れ/-5℃
往:3時間40分(小休止含、ランチタイム除く)
還:1時間55分
◆所要時間:5時間35分


 駐車場に置車しました。雪山装備を用意するには時間がかかります。観光センター前を右折し‥
(8:35)

 −5℃の気温、除雪された道はガリガリ君。氷にフニュッと足をとられ、全身の筋をキキッとさせるのが嫌い。

 怖いので4つ爪の軽アイゼン装着。観光センターから東進して突き当りを左折、1本目を右折すると‥


 トヨタの直営保養所施設ゆ〜らっくす治部坂のセンターハウスを右手に見ます。『世界のトヨタだ』と感心。
(8:50)


 林道の除雪終点。ここでスノーシューの兎さんチームとワカンの亀さんチームに分かれます。私は亀さんチーム。
(9:20)

 なだらかな道ですが、こんなアイススケート場もあります。氷にフニュッと足をとられ、全身の筋をキキッとさせたら負けです。

 トレースを辿りますが、サラサラ雪にワカンが沈む。登山靴にワカンの重さが加わるので上げ下げに体力が必要です。1時間登ると‥
 馬の背1457m、雪原の丘に出ました。眺望が良いから登ります。

 右のポールは電子基準点で高さ5mのステンレス製。全国1200ケ所に設置されていますが、初めて見ました。

 GPS衛星で測量し、つくば市の国土地理院へデータを送信しています。(10:25)

『お〜!』北西の大川入山1908mがスッとかっこいい。国道153号線を挟み蛇峠山と対峙。
北アルプスは雲で見えないけど中央アルプス(下左)〜雲海の南アルプス(下右)はオーライ。
山頂の展望は一級ですが、昼ごろ着くので霞むかも。ここで写真を一杯撮ります。
 


 そんなわけで馬の背で20分遊びました。林道に戻り、ドコモ蛇峠無線中継所のゲート横から再び歩きます。
(10:45)


 アンテナ村に入りました。無線中継局をはじめ多くのアンテナが、道の両脇に林立しています。5分進み‥
(11:55)

 この写真の施設から車道と別れ、建物裏の遊歩道に入りました。

 やがて建設省のレーダ雨量計。前を過ぎると目の前に広々とした‥

 展望地です。ランチタイム。奇跡の上天気・好展望に恵まれました。無風・快晴、気温は低いけど最高。
(12:15)〜

最高条件なら好展望。雲海が消えた北東の南アルプス3000m峰が素晴らしい。
左から仙丈ヶ岳3033m、北岳3192m、塩見岳3047m、荒川岳3146m、赤石岳3120m、
聖岳3011m。南アルプスは未踏なので挑戦したいですね。日帰りの山あるでしょうか?

左に目を転じると 中央アルプス木曽駒ヶ岳2956m、右に飯田市街。
蛇峠山を楽しむには一番いい日に出会ったようです。ここは展望地で山頂ではありません。

 山頂は戦国武将武田信玄のろし台の南東です。トレースがないので往復数十分かかるでしょう。

 登頂は諦めます。馬の背で遊んだ時間が、ここで影響してきました。ワカンの紐を締め直し‥
(13:30)

 降ると湿雪がワカンにくっつき重い。防水スプレーを塗れば、苦労が少なくて済むそうです。
 
 ドコモ蛇峠無線中継所のゲートに戻りました。林道で右に回り込みます。
(14:20)


 林道左に「遊歩道入口」の標識。いこいの森へ降ります。
(14:40)

谷部の見えない登山道を辿ります。トレースはなく日陰なのでサラサラの雪です。
大川入山が樹間に見えます。紅葉のときは、きっと素敵な空間でしょう。


 谷を降りると平坦地になり、各々バージンスノーを楽しみます。振り返るとちょうど福ちゃんがこけました。(右下)


 『あ〜面白かった』いこいの森の標柱で雪の戯れは終了。そこは別荘地、ワカン・スノーシューを外します。
(14:55)

 治部坂高原別荘地は40年前開発の「中京の軽井沢」です。現在200戸が別荘生活を楽しんでられます。

 除雪が裏目の場所で、氷にフニュッと足をとられ、全身の筋をキキッとさせたら負けです。3回負けました。

駐車場着(15:25)


水曜会のみなさん。左から風花さん、Kおじさん、福ちゃん、yakoさん、ジオンさん、ドルフィーさん、私、mayuさん。ランチを御馳走様、お世話になりました。


東海岳行
   “ダンボール戦機” 

 ある日、私の若い友達鈴の助(7歳)が我が家に来るというのでプレゼントをあげようと思いました。ママ(娘)に何がいいか訪ねると今は「ダンボール戦機」にはまっているとのこと。『ダンボールって段ボール?』と聞き返すと、そうだということです。‥『なんじゃそれ?』

 「ダンボール戦機」は今、低学年男子に大人気のアニメ。娘から内容を聞くと実にユニークです。ストーリーは、2050年頃子供達はホビー用小型ロボット(LBX)を強化ダンボール箱の中で対戦させていました。謎のテロリストがロボットを改造し、能力を上げ武器を持たせ世界征服を図る。

 ロボットはガンダムのように巨大なものが普通でしたが、20cmの超小型なのは新鮮です。ダンボール戦機は、2011年6月発売されたプレイステーションのゲームソフト。その漫画を月刊コロコロコミックスが連載、アニメをテレビ愛知が放映、プラモデルをバンダイが発売しました。



 いわゆるメディアミックスのビジネスモデル。プレゼントのプラモデルですが、1/1スケールと子供には身近です。種類は50種類あるのでしょうか、今も毎月新型がメディアと連動して発売されています。鈴の助ヤマダ電機に買いに行きました。1000円から1500円でお手頃です。

 二人で組立てようと開けるとびっくり! 部品が並んで取り付けられたものをランナーといいますが、多色成型されています。中には半透明のものもあり、どうやって作るのか、技術の進歩はすごい。(右下)私の知っている昔のプラモデルは、殆ど1色です。

 驚くことは続き、素材は柔らかく(下左)フニャと曲げることができます。部品の取り外しに専用工具のニッパーなど不要です。鈴の助も簡単そうで、子供が扱いやすいことは重要です。



 以前は取り外し後、ランナーから部品を切り離すと付いていた部分のかけら(バリ)が部品に少しついてきます。これが組立てるとき邪魔になるのでカッターで切り落としたりするのですが、これはほとんど残っていません。だから組立がビシッと決まります。

 昔は小袋に入った接着剤を付けるので組立は結構難度が高く、良く付け過ぎて失敗したものです。ところがこれは気持ちいいくらいはめ込められます。もう一つ驚かされたのが関節です。

 指以外の関節はすべて稼動します。首、肩、ひじ、手首、腰、股関節、膝、足首‥だから色々ポーズをつけ、きちっと立たすことが遊びになります。仕上にプリントされた小さなシールをポイントに付ければ完成です。



 鈴の助は、気に入ったダンボール戦機を3体、テレビの前に並べ得意満面。私は海外製のプラモデルは、残念ながら見たことも作ったこともありませんが、日本製品は、本当にすごい。
13.01.19(土)23:00