岳行ノート

御在所岳5 1212m/三重県菰野町

2013年4月26日(金)

地獄谷を抜け天上に向かう

(滝上より)


 鈴鹿の盟主御在所岳は、そう呼ばれることに納得出来る良いルートがいくつもあります。三重県側に集中している一般ルートは、大体歩きました。

 滋賀県側からは一度も登っていません。そこで野良人さんとお仲間を誘い地獄谷ルートで挑戦してみます。スタートは三重県側からです。

 コースは朝明渓谷から出発し根の平峠越えで滋賀県入り。神崎川の支流上水晶谷を歩き、地獄谷を登り御在所岳へ登頂します。


 周回するには下山コースをどのルートを辿るか?いずれにしろロングコースなので状況をみて現場で決めることにしました。

 教科書は、西内正弘著・中日新聞社刊「地図で歩く鈴鹿の山 ハイキング100選」です。
<駐車場>
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大きい地図
   東名阪自動車道四日市ICを下り、国道477号線から306号線に移り北上します。菰野町消防署交差点から2本目を左折‥



朝明駐車場

伊勢谷小屋前

根の平峠

上水晶谷分岐

御在所岳

国見岳

青岳

ブナ清水

朝明駐車場


 ※赤線はGPS軌跡 
●は主な分岐点

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前6時05分発  曇り/12℃
駐車場:午前7時45分着  曇り後あられ/山頂4℃
往:3時間30分(御在所岳山頂まで・小休止含)
還:3時間30分(ランチタイム除)
◆所要時間:7時間00分

 朝明川左岸に渡り西へ走り、奥の朝明駐車場に置車。料金係りのおじさんが、山腹を指して『ほらアカヤシオ咲いてる』期待が高まる。
(8:00)

 川沿いに上流へ歩き、「根の平峠→」の案内板を見てこの橋を渡ります。午前中は晴れ、午後から曇り、所によりにわか雨の予報です。
(8:10)

空は晴れたり曇ったり。伊勢谷小屋前を進み、林道に出ました。
伊勢谷登山道は、以前来た時と比べると豪雨(H20.9)で所々様変わりしてます。
整備され安心して歩け、整備された皆様ご苦労様です。、、、やあアカヤシオだ。


 ブナ清水分岐を過ぎると100m先が根の平峠です。ここも気のせいか開放的な雰囲気になったようです。
(8:55)


 西へ降ります。上水晶谷への分岐は明確です。
(9:15)


 上水晶谷に出合います。ここも道標があり、左折して「国見峠→」方向へ。ルートは終始、右岸の沢沿いで‥
(9:35)


 柔らかな日差しを受けるナメ滝を見ます。上水晶谷出合から20数分で谷は、右カーブして南へ向きを変えました。 


 20分行くと谷は、東と南に分かれます。道標はありませんが、岩に赤ペンキ。渡渉して南の地獄谷に入りました。
(10:15)

 普通、地獄谷は、噴気が上がっています。長野湯田中、北海道登別など。危険なルートだと想像しました。

 ショウジョウバカマのピンクが谷ではあでやかです。ガレた谷を行くと‥ 

落差15mの滝が、地獄谷一丁目。ここは高巻きます。
先行の仲間は右側を選びましたが、私は教科書通り左側を登ってみましょう。
地獄の恐怖は震えるほどではなく、短時間で通り過ぎることができました。
(10:25)

 谷上部でこの大岩はいい目印です。(10:50)ここから5分で谷が狭まり、二股に分岐。左を選んでつめていきます。するとにわか雨、、、

 カッパの上着だけ着用。源頭が消えると、赤テープが笹の山腹を登るよう指示します。勾配が次第にきつくなり、大岩を左から回り込み‥


 地獄を抜ければ、眼前に「望湖台」の表示板。このコースで御在所岳登頂は達成感があります。
(11:25)

 1212mの望湖台から東の三角点山頂(1209m)へ行きます。強風で4℃の山頂に別れ、下山口まで30分ですが‥ (11:30)

 スキーリフトで楽チンします。初めて乗りましたが、13分300円で下山の体力を温存。山上公園駅に着いたらランチしようと思ったけど‥


 暖房された建物から外に出る勇気がない。カップ麺をやめ食堂の名物カレーうどんを注文します。
(11:45)〜(12:30)


 豪華ランチを終え、舗装道で北の裏登山道へ向かいました。天気は回復し気分よく下山できます。
(12:35)

10分降った国見峠から標高差100mの登りです。
途中、展望地で御在所岳北側の藤内壁(トウナイヘキ)の眺望を楽しみます。

 登ると石門の案内があり、寄りましょう。上の屋根岩が水平で門の価値が上がります。

 屋根から見渡してもアカヤシオピンクは全く見えません。朝明駐車場のおじさん、どうしてくれる!
(13:10)

(左)国見岳1175m(13:15)から降ります。 (中)青岳1102m(13:40)の先で県境稜線を離れ右折。「きのこ岩」の分岐で寄ります。(右)強風の中、野良人さん『サービスタイム』と叫んで登る。

 またにわか雨、、、いやあられチャンだ。寒いはず。カッパの上着を着れば大丈夫。下山はブナ清水経由。

 以前は秘密のブナ清水でしたが、今は分岐標があります。登山道も明確です。
(13:50)
もっと笹があった気がしますが、随分開放的なルートになりました。
新緑を期待したいところですが、、、まだ早いようです。

8年ぶりのブナ清水。荒れていないので嬉しくなります。
往きに歩いた伊勢谷登山道に合流するまで、谷は豪雨で変わりました。
(14:05)

 結局、アカヤシオ伊勢谷沿いに咲いていただけ。第一目的の滋賀県側から御在所岳登頂は叶い大満足です

駐車場着(15:15)


東海岳行
   “敵は空気” 

 最近テレビで「醤油の敵は空気」というフレーズのヤマサのCMをよく見ます。醤油は空気に触れると酸化が進みおいしさ(鮮度)がどんどん落ちていくそうです。我が家のを見ると長いこと普通の醤油さしに入れているので見事に黒変し辛い。

 刺身や大根おろしをその醤油で食べるのですが、確かに醤油の主張が強すぎます。興味がわき調べると最大手のキッコーマンが、2010年9月「しぼりたて生しょうゆという商品を発売していました。『知らなかったなあ』

 キッコーマンに先を越されたヤマサが追いついたということでしょうか。醤油は一般的に大豆と小麦の原料を発酵させますが、微生物を取り除くために加熱処理をしなければなりません。すると色が濃くなり香りも強くなってしまいます。



 そこでキッコーマンは、加熱せずに微生物だけを取り除く製法を取り入れたのです。そうしても空気に触れると酸化して色や風味は劣化します。上写真のような容器だといきなり空気に触れてます。そこでキッコーマンは、革新的な容器を考えました。

 左下の卓上用ですが、醤油を内袋に入れ柔らかいプラスチックボトルで包んだ二重構造にしました。容器を手で握ると醤油が出て内袋と外のボトルの間に空気が入り、凹んだ容器の形は戻ります。

 でも内袋の注ぎ口には、空気が入らないよう特殊な逆止弁があり、醤油は空気に触れません。素晴しいアイデア。早速、スーパーに行って200ml(ちょっとお高めの190円です)を購入しました。



 右上のような容器だとかけ過ぎが、ままありましたが、生しょうゆの容器では、握る手の力を加減すれば適量の醤油が出るので簡単です。同日、奮発して刺身を買ったので使ってみます。色は鮮やかで軽い味わい。刺身が実に美味しく素材の味を引き立てています。

 今まで刺身の盛り合わせを食べても結局は全部同じ、醤油の味が舌に残るだけでした。(生しょうゆには、おさしみ専用もあります)たまごかけご飯を作りました。やはり軽い味わいで、たまごの味をきちんと伝えています。

 これから生しょうゆをかけたり、つけたりする料理が楽しみになりました。生ビールが発売された時のことを思い出します。あれも加熱処理をしていないビール。そういえば牛乳も高温殺菌と低温殺菌で味わいが違う。いろいろ改善ってあるのですね。

13.04.29(月)22:30