2014年2月26日(水) 厳冬の上高地:穂高連峰を映す大正池 -Sound of Silence- 上高地は大正池から横尾までの10kmの範囲、幅大幅1q この高度でこれほどの平坦地はわが国では類を見ません。 |
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自然との出合いと触れ合いはプライスレス。といっても元手は必要で今冬、アマゾンでドッペルギャンガーのスノーシューを購入しました。 ジオンさん企画の水曜会のスノーハイクに参加可能です。バッグ付送料込で6千円程度の安価なものですが、充分役に立ちます。 憧れスノーハイク地ベスト3は、上高地、尾瀬湿原、3つ目はまだ不明です。嬉しくもその上高地企画にお誘いいただきました。参加は10名。 岐阜・平湯温泉バスターミナル6時半集合のメール。平湯温泉から中の湯・釜トンネルまで飛騨タクシー(前日予約必須)で走ります。 タクシーでなく濃尾バスなら始発は8時15分、異常に早い集合です。現地までは、Kおじさんの車に同乗をお願いして3時半に家を出ます。 |
<平湯温泉での駐車場> [+]詳細図、[-]広域図、ドラッグスクロールで移動 大きい地図 |
平湯温泉バスターミナル駐車場 (飛騨タクシー) ↓ 釜トンネル入口 ↓ 大正池 ↓ 河童橋 ↓ 小梨平 ↓ ウエストン碑 ↓ 田代池 ↓ 中の湯バス停 (濃尾バス) ↓ 平湯温泉バスターミナル駐車場 ※赤線はGPS軌跡 ■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江 南:午前3時30分発 晴れ/4℃ 駐車場:午前6時45分着 晴れ |
往:4時間25分(河童橋まで、小休止含) 還:2時間20分(ランチタイム除く) ◆所要時間:6時間45分 |
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たいしたもので平湯温泉BT前駐車場に全員集合しました。タクシー1台で2回ピストンします。10分で釜トンネル入口に着き、料金は3800円。コースは平坦で釜トンネル入口1315mから河童橋1500mまで標高差わずか185m、スノーシューに好適。ゲート横から入ります。(7:10) | ||||||||||
トンネルは距離1.3Kmですが、勾配がきつく出口までの標高差153m。暗闇にヘッドランプを点灯するといきなり強烈なトンネル風。頬が凍りつきそうで手袋で覆います。25分かけトンネルを抜けると残りの高度はわずか32m! 道路が凍っていてゴム製アイス・スパイクを装着。(7:35) | ||||||||||
スパイクを履くと滑らないので安心です。眼前に御光を反照する焼岳2455m。アンカで温めたカメラを出す。 |
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凍った梓川の上に穂高連峰が神々しい。みんなテンションが上がる。神様が穂高岳に降臨してここは神降地。 と思ってたら神垣内が正解、いつからか上高地。我が家の屋根に降臨した貧乏神を引き受けてくれませんか。 |
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大正池ホテル手前のトイレは生きています。(8:50) 自然探究路のトレースは河童橋まであります。 |
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大正池で池に映る焼岳やTOP写真の穂高連峰の銀嶺に感嘆。 大正池の立ち枯れは少なくなりました。気温がは-16℃。動かないと足が冷たい。 靴下は雪山用、登山靴は、いつものライト・トレッキング・ブーツ。 スノーシューを履きます。冷たさが気にならなくなりました。 (9:20) |
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初めて見たキラキラのダイヤモンドダストに夢心地。(左) 大きさは、0.1mmでとても小さい。川べりに雪の結晶、針葉樹の葉に似た形です。(中) 川面は川霧。(右) |
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ケショウヤナギの霧氷。時間が遅いと融けてしまう。早目の集合時刻は、自然のショウタイムに間に合うため。 |
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スイスイ進み、田代池の流れを渡ります。夏でもチョー冷たかった。5分先で道標から左折し、梓川に向かいます。 (10:10) |
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田代橋を過ぎると中の瀬園地。屋根の積雪はいくつもの層になっています。ポカリを取り出すと意外凍っていません。 (10:40) |
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向こう岸にショウヤナギ、木肌は白く小枝は紅い。お化粧をしたようで化粧柳の名です。 上流に待望の河童橋と五千尺ホテルが望め、もう少しだ。 |
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4時間15分で河童橋到着。登りがなく疲労感は少ない。スノーシューの長さ60cm・重量945gも負担になりません。 (11:25) |
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橋の近く、ランチにぴったりのベンチがありました。 |
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川の上流に10匹近くのサルが下りてきました。厳しいこの地で越冬するのは驚きです。 一番大きなボスザルが、私たちから10mの近さでランチを始めました。 |
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若者が素足で入水、破天荒な若さが眩しい。川に手を入れる。公園WCの便座で、のけぞるほどの冷たさではない。 |
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上流に歩けば小梨平キャンプ場です。ここのトイレも生きて綺麗でした。さあ帰りましょう。 (12:40) |
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梓川右岸のトレースを辿ります。 正面は焼岳2455m、この青空が大成功ですね。 |
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早春の川辺で見られるネコヤナギ、春の訪れを一足早く告げている。 |
車道にウエストン碑。明治29年、彼は英国に日本アルプスを紹介しました。(13:10) | |||||||||
大正池のトイレに到着(↓)。大正4年の焼岳噴火で池ができました。渡りをしないマガモがスイスイ。(14:05) |
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平成17年に開通の新釜トンネルを潜ります。ゲート着(15:00) 数十m歩くと中の湯バス停。15h20分発に乗車。 540円払い平湯温泉で降車しました。これほどの好条件の日にスノーハイクできたことに奇跡に感謝。 |
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後列左からakiraさん、ジオンさん、福ちゃん、山たまご、ドルフィーさん、Kおじさん、乱丸さん。前列左からルネさん、のこさん、yakoさん。皆さんお世話になりました。 また画像を送っていただき感謝です。 |
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東海岳行 |
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“島の裕次郎” | ||||||||||
すべらない沖縄旅行は、暑いときに行き南国を満喫することです。以前は、そう思っていましたが、今は激寒のシーズンに身体をいたわるため南国へ行こうと考えが変わりました。というのは言い訳で、冬は沖縄ツアー料金の一番お値打ちな時期です。 6年前に石垣島へ行ったとき、西表島(イリオモテジマ)など八重島諸島へは、石垣港が離島ターミナルになっていること知りました。高速船で島巡りができるので1月下旬フリーツアーで石垣島を目指します。2013年開港した新石垣空港に着陸するのも楽しみです。 新空港から4日間で1万円のレンタカーを借り、ホテルへ走ります。市街地から30分と遠いけどオーシャンビューのホテルです。駐車場に入ると『あれ?』 フロントのお嬢さんが『以前当ホテルをご利用されましたか?』『ぁ、そうですね』『眺望のよく広いお部屋を用意させて頂きました』
6年前、宿泊したホテルを全く忘れていましたが、そういう偶然もあるんだ。ツアーは、朝食しかついてなくガイド本を見て夕食を食べに街へ走りました。寿司屋を選んだのですが、ここも何と先回と偶然同じお店。『石垣島って狭い?』 冬の沖縄は、晴れと雨が数日単位で繰り返すのが欠点です。 運悪く私たちのツアーは1勝3敗。因みに2日目の気温は14℃〜17℃、江南の最低気温は5℃前後なので充分なご陽気です。島巡りに、曇りの3日目に石垣港に行きます。早朝、あらかじめ予約していたドリーム観光のカウンターへ行き、乗り物チケットをもらいました。 8時〜17時まで9時間たっぷりの西表島、由布島、小浜島、竹富島4島巡りです。最初は西表島へ渡り、バスで水牛車乗り場へ。 由布島へは、浅い海峡を水牛に引かれ渡ります。全国的に有名なシーンです。距離は400m、裕次郎という名の牛車に16人も乗りました。 お爺さんが『それ!』というとゆっくり彼が歩き出します。由布島まで15分かかるのでお爺さんが、三線を鳴らして民謡を歌う。昔、西表島は恐怖のマラリア発生地でした。明治に鉱山が開発され、200人の坑夫がいたのですが、3年間で100人の死者を出し廃鉱になったほどです。 周囲2kmの小さな由布島に蚊はいません。人がそこに住み、西表島に水田を開き、水牛と一緒に海峡を渡っていました。終戦後、米軍が西表島のマラリアを一掃。平和な今は、水牛車を観光に転用します。エサはお爺さんが客待ち時間にやっているので食うには困りません。
朝10時から16時まで働きお昼の休憩もキチンとあります。昔は水牛の寿命は20年でしたが、現在は30年に延びました。働けなるとホテルや施設が引き取ってくれ老後も安泰です。最初、1トン以上の重量を引くので可愛そうな気がしましたが、充分に世話をされ愛されているので安心しました。 その後は西表島に戻り、仲間川マングローブクルーズです。マラリアのため開発されず広大な原生林が残っています。70分の乗船で河口から上流へ6.5kmにわたる日本最大級のマングローブ林見学の船旅です。『これ、世界遺産じゃないの』と思える光景が続きます。
30分後に下船してジャングルに入ると日本最大のサキシマスオウノキに度肝を抜かれました。樹齢400年、樹高20m、板根2.5mとデカイ。まだまだ小浜島、竹富島へと島巡りは続きますが、このあたりで中締めとさせていただきます。 |