岳行ノート

天狗堂〜サンヤリ 988m・958m
滋賀県東近江市
 

2014年3月17日(月)


サンヤリの展望地から


 御池岳天狗の鼻に立つと深い谷、群峰の展望に言葉を失います。南西に延びるT字尾根の交点の先で三角形の整った山が印象的です。

 鋭鋒天狗堂は、逆に空母御池岳を間近に見られる展望台でもあります。このことを山友の野良人さんに話すとそこは未踏とのこと。

 ということで二人で登ることにしました。私は8年前の周回以来の山行です。欲張って天狗堂尾根続きのサンヤリも行きましょう。


 東名阪自動車道の桑名ICで下り、国道421号線で石榑トンネルを抜け、永源寺キャンプ場で右折し北上。政所を通り、集落から3kmの…

 T字路を右折して御池川沿いを東へ走ります。教科書は、西内正弘著・中日新聞社刊「地図で歩く鈴鹿の山」「鈴鹿の山 万能ガイド」です。
<駐車地>
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大きい地図


御池林道駐車地→▲南峰→▲天狗堂→▲サンヤリ→▲天狗堂→下山口→御池林道駐車地

※赤線はGPS軌跡  ●は主な分岐点 は間違えやすい尾根分岐

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前6時30分発  晴れ/3℃
駐車地:午前8時20分着  晴れ/4℃
往:2時間45分(まで、小休止含)
還:2時間35分(ランチタイム除く)
◆所要時間:5時間20分


 君ヶ畑集落を抜け、2km走ると山側に「天狗堂登山口」の古い標識が置かれています。転回してスペースに駐車。
(8:40)


 尾根筋を登るとトラバースの道に出合い右に折れれば、沢沿いの道です。単独者のトレースがあります。


 大岩が見えたら左を巻き、谷から離れていきました。8年前歩いたのですが、積雪もあり道の記憶がありません。
(9:05)


 テープを追って急登すると身体が熱くなり、明確な支尾根に出ました。急登はまだ続きます。
(9:30)


 勾配がなくなり、踊り場に出ました。樹間から山頂方面に展望。あと150mの高度が残っています。二次林になり‥
(9:50)

急登すると、石灰岩の大岩が無造作に並ぶ面白いルートになりました。
急登を20分以上続けると‥

 見覚えがある場所です。野良人さんが登る辺り、8年前ひよこさんが急勾配に堪らず腰を下ろして降った場所でした。 


 登って来た南東尾根が南西尾根に合流すると「天狗堂988m この先展望岩→」の私標。 『ここが山頂?』
(10:30) 


 80m進むと大岩が集まり、天狗堂山頂と思っていた場所です。展望岩はステップや手がかりがあり登りやすい。
(10:35)
雄大な展望ですが、残念ながら霞んでいます。

この天狗堂展望台からは、奥左に台地状の御池岳1241m、写真中央より左に天狗の鼻
奥右、薄くて見えにくいけど丸いピークが藤原岳天狗岩1171mです。天狗の名が多い。

 展望岩を下り北尾根を急下降。最初は、足場が悪く慎重に行きます。次第に斜度は緩み、感じ良い尾根で快適。

 心配なのは100m高度を下げるので帰りは登りになることです。


 時々のテープで確信を抱き、サンヤリ二等三角点(別名/仏供さん山:ブッコ)。立ち木で眺望はありません。
(11:25) 


 北東に80m、尾根突端は御池岳が好展望。天狗堂展望岩で見た光景と同じです。サンヤリ山頂でランチします。
(11:35)〜(12:10)


 山頂から5分降ると正面に天狗堂の山頂部が見えます。左ピークが展望台がある方で最高点だとわかりました。


 45分で天狗堂へ戻ります。サンヤリ往復は90分でした。山頂に分かれ、展望岩を南から回り込みます。
(12:55)〜(13:10)

 展望岩の真下で珍しいアングルを1枚撮影。東尾根で下山を開始します。
トレースはなく、『ふへぇ』野良人さん。
(13:15)


 雪が隠すシャクナゲに乗り、ズボ足になったようです。テープがあり『鈴鹿にテープの無い尾根はない』と思うほど。

 シャクナゲが多くなり、素晴らしい御池岳の展望地に出ました。藪尾根になり、右の急斜面で迂回します。コレガマチガイ! (13:25)

 進撃の下山は藪との戦い。テープはあるけど? GPSで確認するとルートと違う尾根に入っています。25分ロスして真正尾根に戻りました。

御池岳展望地から我慢して尾根を外さず、もう少し降るべきでした。
正しいルートは、藪もなく傾斜は緩く歩きやすい植林です。

但し、尾根道はこの後、3ヶ所の間違いやすい尾根分岐があります。
上のルート図の印です。GPSを確認し注意。尾根を左右に横切る杣道に合流、右折すると‥

 下に御池林道が見えます。車道へ降り、右折して雪の融けた道を駐車地へ歩きました。
(15:00)

 往きルートで野良人さんが、モンベル・10本爪スノースパイクを片足見つけました。君ヶ畑のある方に預かって戴きましたので落とした方はメールをお願いします。
 ★2014年3月27日 (木) 00時こタツ:山たまごさん、はじめまして 以前からこちらのHPのお世話になっているものです、ありがとうございます。ヤマレコに天狗堂でアイゼンを落とされた方レポがあります。

3/23(日)天狗堂 先週落としたアイゼン探しに100yama
★★3月27日 (木) 20時山たまご。:こタツさん、お知らせいただきありがとうございます。早速、ヤマレコで確認してご本人にメールを差し上げました。新しいアイゼンでしたので持ち主が見つかってよかったです。


東海岳行
  “お伊勢さん” 

 昨年、20年に一度の式年遷宮が行われた国民的神社「お伊勢さん」は、大変な賑わいでした。遷宮の年の参拝者数は、40年前が859万人、20年前は838万人、そして今回は1420万人。世の中が変わったような人気です。今年の2月になっても伊勢西ICから交通整理したと知人から聞きました。

 私も混雑が怖くて新築の内宮に行きそびれていましたが、3月の平日なら大丈夫だろうと遅まきながらひよこさんと参拝に行きます。有料駐車場に止め、おかげ横町を通り抜けお伊勢さんに入りました。境内は平日でも多くの参拝客。新しい内宮は石段の下からしか写真は撮れません。

 裏に回り込むとお勤めを果たし、灰色がかった旧内宮が奥にあり、手前の輝くヒノキとは対照的です。進路は一方通行。一度はお伊勢さんの中をガイドに案内解説してもらって歩きたいものです。天照大御神(アマテラスオオミカミ)が主祭神、ご神体は鏡ですが新しい内宮に移されています。


<新しい内宮>

<近くに立つ巨木>

<内宮の裏:左奥が旧内宮>

 創建は、飛鳥時代の前の古墳時代で年代は、はっきりしてなく2000年前と言われています。式年遷宮の第一回は690年で1300年続いていて今回が62回です。大和朝廷伊勢神宮を造ったのですが、なぜ伊勢なのか、なぜ遷宮をするのか、なぜ20年なのか‥NHKの特集で学習しました。

 御神官の年収や労働条件はわかりませんでした。お腹が空いたので昼食に的矢湾に走ります。今は的矢カキのシーズンでカキ定食を食べたい。カキばかりだと飽きそうです。ひよこさんは普通の定食にして半分づつ分け合いました。さらに南下して謎の地中海村に行きます。


<カキづくしイメージ>

<地中海村>
<左上にクルーズ船>

 志摩スペイン村は知っていますが、志摩地中海村は知りませんでした。三重県の東南端にある真珠養殖で有名な英虞湾に面した小さな半島にあります。ヤマハが手放し今は三井不動産経営の合歓の郷の東隣でした。地中海村(上中写真)は、スペインの町並みが再現され歩いてみました。

 21年前、スペイン風のリゾート施設を造るプランがあり、一人3億円で40近くの企業や個人が出資しました。スペインに行って村のすべての資材を購入して建設。テーマパークではなく別荘村です。バブルがはじけ、現在は17件が別荘で他は宿泊施設になりました。12000円から泊まられます。

 
<豪華な船内>
 
<ミキモト真珠養殖上場と迎賓館>

 維持費だけで月30万円かかるので別荘を持つのも大変。ここではリアス式海岸の英虞湾を豪華なクルージングができます。30分で一人1050円なので乗ってみました。乗客は私たちだけ。ミキモト真珠養殖場と丘の上に皇族も来られた迎賓館が見えます。海風に吹かれ思い出のツアーになりました。

2014.03.22(金)23:35