2014年4月2日(水) 虫生の鐘掛岩(ムシュウのカンカケイワ) -敷地川より落差133m- |
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磐田市に修験道だったスリル満点のスポットがあります。南側は獅子ヶ鼻公園として整備され、公認トレッキングコースがあり楽しそうです。 三河にお住いの岳魚さんをお誘いしました。指示された待合わせが面白い方法です。私が東名高速を走り赤塚PAへ入ります。 一般道の岳魚さんは、PA隣接の駐車場へ置車。ぷらっとパーク出入口からPAに入り私の車に同乗しました。この方法は知らなかった。 HPから「獅子ヶ鼻トレッキングコースマップ」を印刷すると初心者向け・健脚向けが色分けされています。見処も数多く期待できます。 教科書は、磐田市ホームページ「獅子ヶ鼻トレッキング」です。参考書として「東三河山ぽ会」さんのお世話になりました。 |
<獅子ヶ鼻公園駐車場> ドラッグスクロールで移動 大きい地図 [+]詳細図、[-]広域図 |
新東名高速浜松浜北ICで降り、国道152号線で天竜川を渡ります。右折して7km東の獅子ヶ鼻公園へ。 |
↓ 獅子の丘(獅子ヶ鼻) ↓ 展望台 ↓ 蟻の戸渡り ↓ 鐘掛岩 ↓ 虫生出発点 ↓ 八畳岩 ↓ 三角点 ↓ あずまや(ランチ) ↓ 見晴台 ↓ 獅子ヶ鼻公園駐車場 ※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐 ■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江 南:午前6時25分発 晴れ/11℃ 駐車場:午前8時45分着 晴れ/16℃ |
往:2時間30分(鐘掛岩まで、小休止含) 還:1時間40分(ランチタイム除く) ◆所要時間:4時間10分 |
道路左の獅子ヶ鼻公園駐車場は、満開の桜に囲まれ気分上々。出発します。 (8:50) |
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県道を渡った所が、獅子ヶ鼻トレッキングコース出発点です。(日本トレッキング協会の認定コース) |
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南側は、公園として整備され、認定コースだけに道標は完備。コース外ですが「衣かけの松→」に行きましょう。 |
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弘法大師ゆかりの松ですが、まだ若木でした。見上げた所の巨岩がすごい。(9:05) |
松の横にある大岩は上から落ちてきたものでしょうか。何か彫字されています。 |
戻って「獅子ヶ鼻撮影ポイント」に行きました。北東に日本人離れの鼻が見えます。 以前は「牛ヶ鼻」と呼ばれたのですが、落石して「獅子ヶ鼻」となりました。 先ほど「衣かけの松」から見上げた巨岩は、鼻の穴にあたる所でした。 コースへ戻り、「獅子ヶ鼻」の頭にあたる「獅子の丘」に向かいます。 |
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「獅子の丘」の先端は柵がありますが、下を覗くと怖い。高さは100m近くありそうで遠く浜松市街が望めます。 (9:15) |
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少し戻り、谷の吊り橋「獅子の尾橋」を渡りました。斜面の滑り台脇を登るとアスレチックの「遊びの広場」です。 |
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汗ばみ、東へ歩くと公園上第2駐車場です。初日の出スポットで500人集まり遠州灘の御来光を眺めます。 (9:40) |
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一旦車道に出ると満開の桜並木。南側には、昭和50年代に開墾された広大な茶畑が広がり気持ちよく歩けます。 |
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舗装道から離れ「展望台」に登ります。眺望は「獅子の丘」と違いません。先で登山道となり‥ (10:00) |
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長さ46m・斜度53度の天狗坂を登るとピーク下、長さ10m・幅1m「蟻の戸渡り」ですが‥ |
立入禁止(’13.12より)。岩場のアンカー穴もセメントで埋められています。(10:20) |
しかたなく鞍部まで引き返しました。整備された迂回路で「浮き石」へ向います。 谷をトラバースして登ると‥浮いています。見事に浮いています。 「浮き石」を動かそうと押してみましたが歯がたちません。 この山の石は水成岩で、堆積した砂や砂利がそのまま岩石になっています。 (10:35) |
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林道を横断。「サクラ台」のコブを越え「へのカッパ坂」ロープ場。鎖場は道幅狭く崖高く、緊張かとりしんご。 |
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「藤見平」の岩コブを越え「コウモリ岩」 大岩がコウモリの口の形。上にドームができたか不思議です。 中に傷跡があり海底隆起のためということ『ふ〜ん』 (11:00) |
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林道を横断し登るろコブごとに私製山名標が掛けられています。 「元気山214m」「若萌山199m」 これは偶然か、いま私の欲しいものの名だ。 ロープ場をクリアすると最後の「鐘掛山221m」です。ピークの端は『Oh、高い高い』 「危険注意 落差約133m」の「鐘掛岩」(カンカケイワ)です。 下から見上げたくなります。下山後、行って撮ったのがTOP写真。 コース北端の虫生(ムシュウ)側の出発点まで降りましょう。 (11:15) |
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県道の虫生出発点に出たら谷の新道で戻ります。(11:40) 祠が虫生冷泉かな? |
谷を離れ丸太階段の登り。厳しい勾配でヒーヒー喘ぐ。起伏が多く結構来ています。 |
ロープ場を登り、露岩のピーク「八畳岩」です。 向こう側は切り立った崖、高さは数十mありそうで足がすくみます。 万一落ちれば誰にも気づかれない幕引きとなるでしょう。 (12:15) |
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登山道を降り、登ると岩村山260m2等三角点。眺望はありませんが、ありがたくも最高点三角点です。 (12:25) |
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往きに歩いた林道に新築の東屋が建っています。茶畑と桜を望むランチタイム。 (12:30)〜(13:20) 下山は公園上第2駐車場から伏見稲荷の見晴台を経由します。 |
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斜面をジグザグ降ると岩屋に石仏群。ガイドにもないポイントで獅子ヶ鼻トレッキングコースは、見所豊富過ぎて全部紹介しきれません。 |
伏見稲荷神社の参道を降ると御キツネ様が見送ってくれます。『このコースはキッツイネ』 駐車場は近い。(13:50) |
東海岳行 |
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“道草セレクション:貧者の礼服” | |
今、彼女は三歳の男の子と二人‥貧しかった。 10年前、両親に勘当され男と夢を追って故郷を出たのです。案の定、都会で夢破れ離婚して故郷の隣町で細々と暮らしていました。そして数年経ったとき、突然姉から連絡が入り父親が急逝した事を知ります。『ヨウコ、どうしているかな』と彼女のことを気遣っていたそうです。 『明日が告別式よ』と電話は切れました。彼女は、小さかった頃の父親との思い出に涙を流す。式には出席したい。しかし‥礼服が無い。勤め先からの給料は出たばかりだが、礼服を買えば今月食べていけない。その夜、近くの大型店の婦人服売り場で礼服を現金で購入しました。 黒靴はある。バックは持たなければいい。翌日、子供と一緒に斎場へ出向き、トイレで礼服に着替えました。しかし、一般参列者としてお焼香します。幼子は練習したとおり小さな手を合わせてくれました。驚く身内の視線を一身に感じる。霊柩車を見送り、再び彼女はトイレで着替えました。 その後、礼服を買った大型店へ向かったのです。婦人服売り場できちんと畳んで紙袋に入れた礼服とレシートを差し出します。『昨夜、身内が危篤になり礼服を用意したけれど回復したのでもう必要なくなりました』 返品を申し出たのです。店員はいぶかった顔をしました。 中身を確認し返金してくれました。その店で夜の食料品を買い、子供と家へ帰ったのです。数日後、姉から電話があり『お母さんが、四十九日には孫と一緒に来て欲しいと言ってるよ』と知らせてくれました。彼女は泣きました。しかし、、、、、その日、その日の‥ 礼服が無い! |