岳行ノート

三方岩岳(~赤頭山)/岐阜県白川町  標高1736m
2005.10.18(火)江南6時5分発 
           曇り 18℃ 
登り:計2時間15分(小休止含)
降り:計1時間55分(小休止含)
 2001年は、秋の深まりが遅かった年です。でも今年はそのときより、深まりが遅いそうです。ならば紅葉の仕上がりはいかがでしょうか。休日出勤の振替日に「三方岩岳」へ確認に行きました。

 ガイドブックは、山と渓谷社「岐阜県の山」です。

頂上から広がる錦の世界
 






三方岩岳

赤頭山

三方岩岳




※赤線は実測ではありません。
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」

 世の中には、やりたいけどやれないことがある。例えば「かっぱ寿司」に行き、お茶を飲みまずマグロの皿を取る。食べた後、ガリをかじりこう言う『おあいそ』レジで105円を払い領収書を書いてもらって出て行く。良識の中高年は、できない。けどやってみたい。

 ひるがの高原SAから初夏に登った「大日ケ岳」を見れば、今日の遠出を応援するようないいお天気です。
 白山スーパー林道、馬狩料金所入口の立看板に「紅葉情報 県境周辺 見ごろ」と案内が誘ってます。

 そして3150円のニコニコ現金払いです。ETC割引が無いのが残念。
(8:35)
 『オーマイガッ!』何ということでしょう。県境トンネルの手前にある三方岩岳駐車場は、雲の中です。さすがの12℃で寒い。登山道をカウベルの音が登っていきます。

 私たちは雲がひくのを待つことにしました。トンネルを潜り石川県側を観光ドライブします。
(9:00)
 『おぉ~』86mの高さがある「ふくべの大滝」です。観光バスが止まり団体さんが続々降りてきました。
 日本海の方向は、晴れ空です。しかし林道の上空は、まだ曇っています。でも紅葉は、それなりに楽しめる。

「姥(うば)ケ滝」 ドンキ隊が、滝下の「親谷の湯」(露天風呂)に入っていました。
行き帰りで35分もかかりるので誰も降りていきません。
 石川県の中宮料金ゲートまで来ました。通り抜けるとまた3150円必要ですのでここでUターンします。
(9:40)
 トンネルから岐阜県側に抜けるとあの雲は消えていました。
 『待って良かった』上空は曇っていますが、昼になれば晴れの予報です。意気揚々と出発します。
(10:40)
 登山道から紅葉に囲まれた広い駐車場が見えました。寒いので手袋をしてウインドブレーカーを着込みます。
 昨日は雨だったようでグチャグチャの泥道に閉口します。よそいき靴の観光客が、難儀してどうしようか悩んでいます。4WDの登山靴でちゃっと抜きました。
 ダケカンバの巨木にご挨拶して横を通ります。この辺りからまた雲に包まれるようになって来ました。
 1本道を40分で頂上広場です。ベンチに座り、地元石川の人達と笑い話をして晴れるのを待ちます。『午後から晴れると聞いて来たのよ。』と同じように言ってられました。
(11:20)
 すると雲が凄いスピードで消えていきます。マリア様が救ってくれた。(チャゲ&アスの唄でこの一節を聞いたときは驚きました)
 
 頂上から覗くと林道が望めるほどです。
 若いカメラマンも一緒に待っていたのですが、急いで山頂の紅葉花園を撮ろうと陣取ります。
■下は3年前に私が同じ場所を撮影した写真です。『ぜんぜん違う!』私の紅葉ベスト3。
 「野谷荘司山」に向かう方々も急いでシャッターチャンスを捉えてます。
 そして私たちも4人のあとを追い「赤頭山」に向かいました。
(11:35)
 左の登山道は、朝の馬狩料金所から3時間半かけて登って来る道です。
 倒木を跨ぎさらに進みます。途中で4人の先行者を追い抜きました。しかし、話し声も後ろから聞こえなくなり、どうやら戻られたようで少し心細い。

紅葉・黄葉はこんな感じでシミだらけです。
1450mの駐車場が見頃でも、1700mの山上の盛期は過ぎた感じでした。

私は空気の薄いのが苦手です。アップダウンが多く苦しい。
ところがひよこさんは、なんとも無いらしくどんどん先を行きます。
 振り返ると紅葉をまとった「三方岩岳」山頂の断崖絶壁です。
 朝、真っ白の中をカウベルを鳴らして登っていかれたご夫婦とガレ地ですれ違いました。
 ダケカンバの向こうに「野谷荘司山」が見えます。

左:マスタケ(食)    中:ウラベニホテイシメジ(食)    右:ニセキツネノカラカサ  
※三男山男さんより
 大窪から登って来る鶴平新道の稜線の向こうに鳩谷ダム湖が少し見えました。
 その新道が「野田荘司山」へ続く道と合流します。ガイドブックには、ここが「赤頭山」となってますが、山頂表示はありません。

少し先まで行きましたが何も無いので、合流点まで戻りランチです。また雲が空を覆い、寒くなって来ました。『いかん鍋忘れた!』ラーメンが食べれません。

 ひよこさんにしかられた。お茶も凍らせて持ってきています。もう秋仕様に切り替えなければ‥。
(12:55)~(13:30)

同じ道を戻ります。どんどん雲が厚くなってきました。
 大蛇も木調でうねっています。
 「三方岩岳」頂上に戻ってきました。
美しい乳白色に包まれています。関が原のご夫婦とベンチで休憩がてらお話しました。

 『こんな美しい乳白色は見たこと無い!』と負け惜しみを言います。
(14:45)
 視界10mの中、泥道でズボンの裾は汚したけれど無事下山できました。駐車場にはまだ観光バスが上がってきます。
 観光客は、降車すると『金出して来たのになーんも見えん!さぶいさぶい』といってトイレで行列を作り、むなしい紅葉狩りを終えます。
(15:25)

 私たちは、彼らに比べれば少しの晴れ間でしたが、よかったよかった。
 帰りは、世界遺産の白川郷に寄りました。ここは、展望台の「天守閣」というお店の庭です。絶好のカメラポジションですが、私の周りにここを知る人が意外と少ないことに驚きました。


※萩町交差点を北へ100m、右に上がる360号線を上っていきます。
※10月14日~19日村内で秋の風物詩“どぶろく祭り”

たくさんの知人に教えてあげましたが、みんな喜んでくれました。
お礼に天守閣のそばをご馳走になったことがあります。
お土産の写真を撮っているとETC割引の時間になりました。
荘川インターに行きましょうかわ。『ひよこさん!座布団』
今回は、キスリングの奇跡別掲載(道草のロゴをクリック下さい)