2014年7月29日(火) ブナは苔も蔦も気にしない (でも地衣類がへばりつくと樹皮の呼吸に影響があるといわれます) |
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白尾山を知ったのは、11年前に手にした「こんなに楽しい岐阜の山旅100コース」に掲載されていたことからです。 当時、無雪期に登るのは難しく残雪期の入門コースとして紹介されています。翌年、登山道が整備され、無雪期でも登山可能となりました。 標高があるので夏でも登られそうです。比較的近場なのもありがたい。ネットのレポをチェックすると殆どが積雪期のものです。 それが白尾山のベストシーズンなんでしょう。定番シーズンを外して登ると、何か発見があるかもしれません。そんなことを期待します。 教科書は、中日新聞社刊「東海・北陸の200秀山/上」です。参考書として多くのホームページのお世話になりました。 |
<駐車地> ドラッグスクロールで移動 大きい地図 [+]詳細図、[-]広域図 |
東海北陸自動車道の白鳥ICで下ります。県道82号線でしらおスキー場方面へ7km走り… |
※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点 ■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江 南:午前6時40分発 曇り/26℃ 駐車場:午前8時40分着 曇り時々 晴れ/25℃ |
往:3時間10分(山頂まで、小休止含) 還:2時間45分(ランチタイム除く) ◆所要時間:5時間55分 |
「白尾山登山口」の目印で左の坂へ移ります。ここから1車線の舗装道を10分足らずで‥ |
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林道終点に着き、転回して路肩に置車しました。立派な丸太標の「白尾山登山道入口」右から入山。 (9:00) |
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道はZ形で尾根へ向かいます。いきなり驚くほど大迫力でそそり立つ岩壁。 白尾山の岩は、ここだけ。巻いて植林尾根へ取付きます。急斜面は、広葉樹の森に変わり‥ |
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傾斜が緩み、テープが右カーブ始めれば南西尾根に乗ります。あとはシンプルな尾根通しの道です。 (9:30) |
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踏み跡は明瞭、傾斜は緩い。前が明るくなると伐採地です。西に開け、右奥の峰が毘沙門岳1386m。 (9:55) |
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太いブナを何本か見ると勾配がきつくなります。ひょっこり森からゲレンデへ出ました。 (10:30) |
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リフト終点広場からは、白尾山が望めました。山頂部の右端が三角点、右の稜線を辿っていきます。 |
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『え?』予期せぬ出来事。登山道が切断され林道造成中です。26年3月迄の工事で横断階段は立派。 (10:40) |
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尾根道は広葉樹、緑のシャワー、涼しい谷風、さえずる小鳥。 五感を澄ませば、心の深い部分にタッチしてくる森の命。 . 森はいい、、、冬に来てたらこの味わいは無かったところです。 モミジもあるので秋の宴は、きっと美味でしょう。 |
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歩きながら「こんなに楽しい岐阜の山旅100コース」で紹介された南谷からの道の接続地点を探しますが? 残雪期の道なのであってないようなものかもしれません。多分この.「カワズ洞国有林」の辺りと思われます。 (11:15) |
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一戸建てが2軒建ちそうな広場。西に切り開かれ毘沙門岳等の峰々が望めます。少々、木が邪魔ですね。 (11:45) |
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周囲にダケカンバが多くなりました。笹の丈は2m以上あります。よく刈り取られ、整備の方に感謝です。 |
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急登が終われば山頂広場。赤い三等三角点、平成15年登山道開設記念の方位盤をパチリ。 尾根は山頂からさらに延び、奥左の鷲ヶ岳1672mに到達します。ランチしましょう。 (12:10)〜(12:45) |
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方位盤に刻まれた展望は素晴らしい。現実は、、、夏の暑さの中ではまあまあですね。 肉眼で白山を確認しましたが、ズームしてもぼやっとしています。西南西に白鳥町の中心部。 |
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下山途中、往きにチェックした分岐に来ました。右奥が山頂で左奥に新しい道。ちょっと探索しましょう。 (13:35) |
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笹を刈っただけで道型はできていません。切り残しの笹で滑りやすい。往復15分で戻りました。 |
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工事中の林道は、静かです。木のベンチに「あんきに休んどくれ/椛O田土木」と親切クン。 (14:05) |
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スノーパークしらお最高部で第7ペアリフトのメンテ中。去年は12/27オープン、、、遅くない? (14:15) |
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今日は私一人の貸切山でした。登山道の明るいキノコに孤独を癒されます。 いやリフトのメンテをしていた4人さん、林道工事のお2人がいました。 カラフルタマゴタケ! ドップリ森に浸り、タップリ汗をかき、シッカリ足を運んだ山旅でした。 駐車地着(15:45) |
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随分、曇ってきました。白鳥ICへ走る途中、振り返れば左奥に白尾山、中央から辿った尾根、懐かしい。 |
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東海岳行 |
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道草コレクション“金華山の挨拶” | |
『いい山があったら教えてもらえませんか?』知人から尋ねられました。休日、子供達にどこかへ連れて行ってと言われたそうです。6年生と3年生の男のお子さんがみえます。彼は海釣りが趣味なので山は知りません。私が毎週、山道楽をしているので尋ねてきました。 @家族は、一度も登山したことが無い。Aコンクリートの遊歩道はいやで、登山道を歩きたい。の二つの条件を言われました。彼の住まいから近く、短時間で登れ、登山の雰囲気が楽しめる山は、金華山。そこで岩戸公園の無料駐車場を利用し、コースは東坂登山道を推薦しました。 しばらくして彼から『家族4人で金華山へ行ってきましたよ。公園から何処で右折するのかわからなかったけど適当に曲がったら東坂登山道へ出ました』と嬉しそうに話されました。『どうでしたか?』 『野生のリスを見て子供たちのテンションが上がりました。丸々してるのですね』『岩道の分岐はどうしました?』『もちろん子供は、岩道を歩きたいと言うのでそちらへ進みました。そこは、言われたとおり景色が良かったです』 『お城の前に手乗りヤマガラはいましたか?』『頂上は、すごく人がいてためか、鳥は見ませんでした』 金華山山行には満足されたようです。彼は『子供は、普段見られない自然を感じ喜んでいましたが、いい社会勉強にもなりました』と話を続けます。 『どんなことですか?』 『登山を始めると子供に知らない人が“オハヨゴザイマ〜ス”とすれ違いながら挨拶されます。二人は最初キョトンと不思議顔でどうすればいいのか戸惑い、私を見ました。住んでる街では、そんな体験がありませんからね。 私がちゃんと挨拶を返すのだよと教えました。すると二人はどちらが先に挨拶を返せるか競争ですよ。やがて話し合って交代ですることにしたようです。いい体験学習が出来ました』 『良かったですね。ところで翌日、身体の方は大丈夫でしたか?』 『いや〜私と子供は平気だったのですが、嫁さんは足が筋肉痛になり、階段の上り下りもままならないと嘆いていました』 『大体そういう結果になりますね』 私が山登りを始めた頃のことが蘇りました。それは、山で知らない人と挨拶しあうといい気分になること。街中で出来ないことが、自然の中ではできる、、、山っていいなあと思います。 |