岳行ノート

   きびゅう
黍生・飯盛山 375m・254m/愛知県豊田市

2015年3月27日(金)


待ちわびた春の訪れ


 ガイドブック「新こんなに楽しい愛知の130山」で珍山名の黍生(キビュウ)を知りました。以前、他の山を登った帰りに登山口を確認。

 足助町の田園の中にあり、感じのいい里山風景に心が和みました。しいていえば、山行時間が1時間半ほどと短いことです。

 ガイドブックは、香嵐渓飯盛山とのW登山。飯盛山カタクリの群生で有名です。昨年は岐阜県の鳩吹山カタクリを愛でました。


 今年は愛知の飯盛山で楽しみます。猿投グリーンロード力石ICから国道153号線へ走りました。追分交差点で左折して北上、100m先を右折‥

 教科書は風媒社刊「新こんなに楽しい愛知の130山」です。参考書として「足助観光協会」カタクリの開花状況を確認しました。
<駐車地>
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登山口前駐車地

登山口

黍生

下山口

登山口前駐車地


※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前9時10分発    快晴/10℃
駐車場:午前10時20分着   快晴/14℃
往:45分(山頂まで、小休止含)
還:45分
所要時間:1時間30分

 狭い急坂を道なりに行くと奥に駐車地があります。大パーティが出発していきました。奥の小屋に歩くと‥ (10:20)

 登山口です。以前、ここまで確認に来ました。雲一つない青空、とてもいいお天気、いい雰囲気、いい空気を吸って出発。


 竹林のハーフパイプ道。鉄塔に出合います。近くのピークが見えますが、遠望はできません。

植林地に来ると、『やばい』 大パーティの列が見えました。
衣服調節で全体が休止したので抜かさせていただきます。
三河から来られたそうで50人抜き、飯盛山でも会うかもしれません。(やはり会いました)


 沢に新しい木橋が架かり、丸い巨岩。下に樋があり水場です。道標が適切にあるので迷うことはありません。
(10:45)


 補助ロープの道を登ると未舗装の作業用林道に出ます。左折して数十m行けば、右斜面に登山道が続いていました。
(10:55) 

 松葉の道を登れば、ポッカリ広場の黍生三等三角点山頂374m。午前の冷気に包まれ、素晴らしい展望です。
(11:05)

 平安後期、黍生城が築かれましたが、平家により落城。その後、戦国時代まで使用されたようです。

北東の端に2個の巨岩があり、その裏も好展望です。
北東、左奥:中央アルプス、中央:雪の弛んだ恵那山2191m、右端:大川入山1908m


北北東に御嶽山3063m。山頂に噴煙。入山規制が3kmから2kmに縮小される見通しです。
飛騨頂上三の池小屋女人堂まで入れるようになります。
登って来る団体の賑やかな声が聞こえ、慌てて展望地から東へ下山します。


 作業用林道を横切り、竹林前で近岡分岐標に出合いました。直進:近岡/上、右:近岡/中です。右を選び…
(11:30) 

 集落外れの登山口。そこから舗装道に出て直進します。そういえば「黍」って食用の植物のことですね。 (11:35)

 国道153号線に出て右折。追分交差点を右折し、急坂を登れば駐車地です。W登山に香嵐渓まで走ります。 (11:50)

西町駐車場

周回道分岐

山頂分岐

飯盛山

豊栄稲荷

香積寺

西町駐車場


※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」
黍生駐車地:午前11時50分発    快晴/14℃
西町駐車場:午後12時00分着   快晴/18℃ 
往:30分(山頂まで、小休止含)
還:30分
所要時間:1時間 

 153号線の巴橋を渡り、最初の信号を右折すれば、西町駐車場カタクリの見頃で車は一杯。料金は500円。山裾に向かいます。(12:05)

 カタクリ群生地は、入口から山腹を時計回りの一方通行。北西斜面一帯で咲き、花畑は3次元でボリューム感がハンパありません。

山行日の前日、中日新聞で「春の妖精かれん」と飯盛山が紹介されました。
鳩吹山の群生地は横歩きですが、ここはちょっとした登山です。
10年前に来た時より、カタクリは確実に増えています。


 春休みのチビッ子カメラマンが激写。顔より大きな望遠レンズだ。春の妖精は、小さな風を受けています。


 周回道の一番高い地点でカタクリと別れ、山頂へ向かう道に移りました。イノシシ除けの扉を開閉し登ります。
(12:20)


 香積寺分岐で左折し、広場を経由すると飯盛山山頂で、大岩が最高点。東屋がありますが、展望は残念賞です。
(12:35)


 下山は香積寺分岐を左折、赤い幟が見えます。豊栄稲荷の神号は天保から、約200年前で由緒があります。
(12:45)

 途中、室町時代から戦国時代まで足助城城主だった鈴木五代の墓。(12:50)

 下に十六羅漢。16体全部顔が違い、とても表情豊かです。


 1427年創建の香積寺(コウジャクジ)。1634年、三栄和尚カエデを植樹しました。紅葉の香嵐渓の始まり。


 参道を降るともみじトンネルになり、巴川の清流を見ます。もみじ写真の定番、待月橋を過ぎれば駐車場です。
(12:05)

もう一度、群生地に向かい太子堂越しにカタクリにお別れ。
早春のカタクリに季節感を味わえた山行でした。ランチはコンビニで何か手に入れましょう。

 
東海岳行
  “最高級品” 

 春休み、鈴之助(小4)が来ました。。。やがて『帰るよ』とママ(娘)が言うと『トイレに行く』と駆けだした。彼を玄関で待っていると用を済ませた鈴之助『ママ、トイレのね、、、』と喋りながら歩いてきます。何か不都合なことでもあったのかと思いきや『紙がすごく柔らかい』

 正月に我が家で家族が集るとビンゴ大会。賞品の一つにトイレットペーパーを用意しました。マツモトキヨシで一番の高級品。いつもは、12ロールのダブル278円のものを愛用しています。それは12ロールのダブル428円と150円も高い、ビンゴ大会では長男がその品を持っていきました。

 私はその使い心地を知りません。後日、お店に買い物に行ったとき思い出し、トイレットペーパーの最高級品ってどんなだろうと購入しました。鈴之助が来たときはその残りが2ロールでしたが、彼に『そんなに気に入ったのなら一つあげるよ』



 鈴之助はトイレに戻り、一つ手にして『これね』と嬉しそうな顔。『自分専用で使いな』 日本の製紙メーカーは、トイレットペーパーやティッシュペーパーのように直接肌に触れるものは「肌触り」を重要視しています。

 高級なものはとても肌に優しくソフト。それに鈴之助も驚嘆したのでしょう。例えばドイツのティッシュペーパーは、鼻をかむときハンカチ代わりに使います。1回使うとポケットに入れ何回も使われます。日本のはそういう使い方はできません。

 子供の頃は、ティッシュペーパーやトイレットペーパーなんて存在してなく、「はな紙」、「ちり紙」、「便所紙」と呼ぶ四角いものでした。今の様にまっさらな白色ではなく、ねずみ色をで結構な硬さ。今あの頃の紙だったら、、、



 きっと鈴之助は、その硬さに肛門が飛び出すほど驚くでしょう。幸せですね、今の子たちは。
 
2015.04.05(日)23:05