岳行ノート

       あしたかやま 
愛鷹山  1188m/静岡県沼津市

2015年5月15日(金)


山頂から望む富士山


 熱海温泉で同窓会があるので、集合前に一山登ろうと思いました。富士山南に位牌岳、袴腰岳など8ピークを持つ愛鷹山山塊があります。

 一番南の愛鷹山が、コースタイム4時間20分で集合までに登られそうです。「新・分県登山ガイド/静岡県」のルートにします。

 新東名高速の新富士インターを降りるとき、富士山に雲がかかっていてガッカリ。下道を走り、登山口の須津山山神社に向かうと、何と何と!


 登山口3q手前で車止めゲートが出現。掃除中のおじさんに尋ねと不法投棄対策で設置されたとのこと。これでは所要時間が70分増えます。

 このルートは諦めると、おじさんが柳沢ルートを教えてくれました。麓の神社へ行くと登山絵図が掲示され、最短時間の平沼ルートにします。
<駐車地>
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林道駐車地
(平沼ルート)

林道終点・尾根へ

林道横断1

林道横断2

柳沢ルート合流点

展望地

愛鷹山

山頂東の愛鷹明神奥宮

林道駐車地


※赤線はGPS軌跡
●は主な分岐点


■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前5時35分発    晴れ/19℃
駐車場:午前10時05分着   晴れのち曇り/24℃
往:3時間05分(山頂まで、小休止含)
還:1時間35分(ランチタイム除く)
所要時間:4時40分

沼津市平沼に走り車道を北上。東名・新東名を高架橋で渡ると茶畑の奥に愛鷹山(右)が見えます。
右の東海大学開発工学部は定員割れが続き、25年度の末最後の卒業生で廃止されました。
無人校舎を右に茶畑を進むと未舗装道になり、細い道の両側に笹が茂っています。進入に迷う。

 車が笹に擦り傷を付けられ泣きたくありません。ちょうど右にスペースがあったので駐車しました。(10:20)

 林道を進むと2分で使用目的不明の建物。コンクリの小屋&焼却炉のようです。笹がもっと増えると思っていたら意外とそうでもありません。


 林道は堀道となり、出発地から600mのスペースが勇者の駐車地になります。その先は、倒木の荒れた道になり、、、


 林道が終わると細幹のストッパー。尾根へ右折するよう左の指標が教えてくれました。尾根道の両側は、植林され‥
(10:40)


 急登と緩い道が交互に来ます。それほど息が切れないので助かり、こんな溶岩尾根も現れました。


 やがて未舗装の愛鷹林道との出合。横断して10mほど右に指標が、続きの山道を示しています。
(11:00)


 広い道は防火帯でしょうか。やがて笹は背丈より高くなりましたが、堀道のおかげで邪魔になりません。


 愛鷹林道の横断後30分で、再び大沢林道に出合い横断。ここも右方向に山道が続きます。緩やかな道で体力消耗が、、、
(11:30)

 少ないと思っていたら、横断後40分ほどで補助ロープのある急登根階段です。

 5分で登りきると大木がお迎え。ここから広葉樹の森となりました。

 ブナの巨木が立ち並びます。見える所だけで森のでかい女王様は20本。
西側の谷には、マザーツリーかと思うほどの巨木が見えました。笹薮があり探索は断念。
ここは愛鷹山の南側ですが、北側の馬場平も太いブナが多く点在してます。


 そして尾根の合流点。歩いてきた平沢ルート(右方向)と600ゴルフ場から来た柳沢ルート(左上)が、つながりました。
(12:25)


 合流点から東にも降る道があります。降りたところが、水飲み場です。ここが源頭らしくこの右下から沢が流れていました。


 尾根に戻り、狭い堀道を登ると北に切り開かれた展望地。富士山の眺望があり『サンキュー』これで75%の達成感です。
(12:55)


 道はまだ直進しますが、左にショートカットの道が見えました。笹分けの階段道を登ると‥
愛鷹山一等三角点1188mです。やはり北に開け「♪頭を雲の上に出し」薄い富士山が真正面。
ここの眺望は、先ほどの展望地とほぼ同じです。19km先の富士山をズームアップしたのがTOP写真。
手前左大岳1262m、富士山の右下越前岳1504m、その下の台地上が袴腰岳1248mです。

いずれも愛鷹山山塊のピークになります。 当初計画は、袴腰岳からここへ辿る予定でした。
では刈り払われた草地で気持ちよく独占ランチにしましょう。
(13:10)〜(13:35)


 曇り空になりましたが、これだけ展望があれば十分です。周りにツツジの皆さん。『きれいですよ〜』

 少し北に登山道を降りてみました。台地状のピークが、太いブナの沢山点在する馬場平1203mです。

 右奥が、袴腰岳(ハカマゴシダケ)1458m。少し身を乗り出すと写真右、東方向にうっすらと箱根山が望めました。

 頂上から東へ回り込むと愛鷹明神奥宮が鎮座しています。下宮は沼津市青野の愛鷹明神桃澤神社です。

 拝殿と白い鳥居を潜り、石段を降りました。そこで右折すれば、山頂ショートカットに出合い来た道を下山します。

大沢林道横断(14:30)
愛鷹林道横断(14:40)、、、

 突然、西の谷からガスが上って来ました。雨は降らないと思いますが、リュックに雨カッパがあるので心配ありません。

尾根への指標(14:55)

 今日は誰にも会いませんでした。小鳥のさえずり、ブナの新緑と富士山で充分。
駐車地着(15:10)

 車で下っていくと茶畑も麓も全面的にガスっています。熱海の温泉ホテルまで1時間半もあれば、着けるでしょう。

 
東海岳行
  “あぁ秘宝館” 

 岳行ノートの続きです。‥熱海の同窓会に出席しました。翌日、いつも一緒にライブハウスへ行く稲田君と上村君と熱海を観光。しかし、天候は雨が降ったり止んだりさえません。熱海城のある八幡山へ車で上ります。ロープウェイ駅と一体化している熱海秘宝館に車を停めました。

 なぜ秘宝館に来たかと言うとアトラクションを見たいという事は当然ですが、実は昭和末期に全国で20館以上あった秘宝館が、平成になると急減し今年1月、とうとう熱海の1館になりました。生き残っているうちにこの目で見なくてはと思ったのです。大人のワクワクおとぎの国は、もちろん18禁。

 オープンは1980年、35年前です。3階建ての施設に人形や映像などのアトラクションがあり、7年ぶりに今年2月、2台が追加され全33台になりました。つまりは黒字なんですね。運営は、意外や東京ドームの系列会社です。入場料は、PCの割引券を使うと1700円が1500円になりました。


<熱海秘宝館入口>

<屋上では金髪の人魚が誘う>

<入場するとまた人魚のお迎えでごんす>

 見て回ると次第に館のコンセプトがわかってきます。ようはエログロですが、ユーモアとナンセンスがあり面白い。「金色夜叉」では、熱海の海岸で貫一お宮が、別れるシーンを再現しています。ボタンを押すとマントをはだけ裸の貫一が前を向き、別れた本当の理由がわかるというもの。笑えるほど極小!

 寸劇もあります。立体映像の一寸法師が姫に打ち出の小づちを振られ、ビッグになって奉仕、浦島太郎が竜宮城で活躍したり笑いを取ります。人形は、昭和っぽい質感や表情です。新作はすぐわかりました。女性の人形は、小顔で彫りが深い。材料が異なるのか肌の柔らかささえ表現しています。

 あるアトラクションのショーウィンドーは、全面に竹柵があって中が見えない。丸く抜かれた個所があり、覗くと獅子脅しのある池が見え、奥に娘が着物をはだけて座っています。何が始まるかと期待していると、、、獅子脅しから顔めがけて水がブシャーと飛んできた。驚いて後ろにひっくり返りる。


<浦島亀が迎えるパラダイス入口>
<ダウンタウン、ロンブー、爆笑問題‥>
<來宮神社の大クス>

 稲田君が来たので『ほら、ここ覗いて』と勧める。『うわ〜!』 上村君も遅れてきたので『ほら、ここ覗いて』『うわ〜!』3人で大笑い。おじさんばかりではなく女性客、若いカップルもアトラクションを楽しんでいます。いやらし過ぎずユーモアやオチがあるので長続きできたのでしょう。

 9時半開場なので10時に行ったのですが、土曜日ということもありどんどんお客さんが入り、参加型のものは並ばなくてはいけません。中々繁盛しています。一時間以上楽しめました。年間では善男善女8万人程の来場者だそうです。日本で唯一となりましたが、昭和の火を消すのは惜しいので頑張れ!

 山頂には秘宝館、熱海城、トリックアート迷宮館、熱海市街を見下ろす素晴しい絶景‥私達は雨で残念でしたけど。全部回れば半日は過ごせそうです。では次、エロの殿堂から一転、熱海市内來宮神社(キノミヤ)の大クスを見て純真な少年の心に戻りましょう。樹齢2000年、触れれば長生き出来そうです。

2015.05.23(土)22:00