岳行ノート

長命寺山〜奥島山  333m・425m
滋賀県近江八幡市


2016年2月10日(水)


藤ヶ埼龍神より奥島山

(左端は沖島、中央左ピークが奥島山、右が長命寺山)


 湖東には魅力的な低山が多いですね。かって琵琶湖で最大の島は奥津島、その最高峰奥島山もその一つ。戦後、干拓され陸続きになりました。

 
湖面標高が84mなので341mの標高の旅となります。南尾根には長命寺山333mがあり、その斜面250m辺りに古刹長命寺が立ちます。

 島だった頃は、舟で参道前へ乗り付けていました。本堂へは、長い石段を登らなければいけません。昔の人の苦労を体験しましょう。

 
 低山のピストンでは惜しいので周回を試みますが、帰りの車道歩きが長そう。名神高速道路湖東三山スマートICで下り、琵琶湖へ向かいます。

 県道25号線湖岸道路の長命寺川右岸から長命寺港へ‥ 教科書は、山と渓谷社刊「新・分県ガイド 滋賀県の山」です。
<駐車場>
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大きい地図



長命寺駐車場

長命寺飛来石

▲長命寺山

▲奥島山

休暇村分岐

若宮神社

奥津島神社

長命寺駐車場


※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南発:午前8時30分    快晴/0℃
駐車場着:午前11時5分    快晴/8℃
往:1時間25分(奥島山山頂まで、小休止含)
還:2時間30分(ランチタイム除く)
所要時間:3時間55分

 参道前の駐車場(7台)へ置車。長い石段を下りて来た男の子が、登ろうとする私に話しかけてきました。

 『808段で疲れちゃった』ちょっと自慢げで上気した顔が可愛い。『おっちゃんも頑張るで』入口へ歩きます。
(11:15)

 第一段に「長命寺本堂まで808段」の案内板。誰もが承知して登るのですね。しかし、昔の人はえらい。

 無数の石を切り出し、上に一つづつ運び作ったのでしょうね。大したものです。腰は大丈夫だったでしょうか。
今は車道があり、上の駐車場から歩けば100段で本堂です。
ひと汗かき20分で石段を登り終えると、境内は想像以上の広さで驚かされます。

長命寺は西暦619年、聖徳太子により開基されました。
1516年兵火で焼失し、本堂は1522年、三重塔は1597年に再建され、いずれも重文です
三重塔は、形も色合いも美しく、格調高く気品を感じます。中に入れません。
(11:35)

 重厚な本堂は、入母屋造りで檜皮葺です。屋根端の跳ね上げがすごい。こちら側(西)が正面で、拝礼は南側で行います。

 長命寺の御利益は、当然長命です。拝観料は取りません。何と重文の鐘楼の中に入ることができました。鐘を鳴らすこともできるそうです。

 境内西に太郎坊権現社があり、拝殿上には、今にも落ちそうな飛来石。昔、太郎坊が修行を極めた京都に帰りました。

 長命寺を懐かしみ京都愛宕山から大石をここまで飛ばしたそうです。登山者が写真右へ行ったので後を追います。
(11:55)


 権現社裏に出ると鉄線の囲いがあり、跨いで乗り越えました。登山道ではなかった。囲い外からは山道を辿ります。


 やがてY字分岐、道標を見て右を取り長命寺山333mへ登頂。山頂は、樹林に囲まれ眺望がなく、登山道へ戻ります。
(12:10)


 15分降ると鞍部に小豆ヶ浜分岐。更に雑木林の尾根道を登りますが、眺望はありません。

 岩場が表れ新しいしめ縄の磐座(イワクラ)、高さ3m。左に道は続きますが、5mでY字分岐に出合います。

 右が山頂です。まず左へ行き‥
(12:40)

大岩に登ると‥待望の絶景。右端上に反射板が見えます。
中央に細長い沖島が浮かびます。琵琶湖に四つある島の中で最大です。
また湖沼の島としては、我が国唯一の有人島、ひよこさんと昨年5月に島登山しました。

左に目を移すと西方、左のピークが蓬莱山1174m、右のピークが武奈ヶ岳1214mです。
比良連峰の積雪はまばらで、今冬はやはり雪が少ないのでしょう。


 Y字分岐に戻り、数十m先の山頂へ。ここにもしめ縄の磐座があり、大石が周りを囲み特別扱いです。


 磐座の少し先が奥島山425m三等三角点山頂。雰囲気の良い一コマ前の磐座に戻りランチ。
〜(13:40)


 山頂から緩く降ると5mの巨岩に出合い、「天之御中主尊」(アメノミナカ ヌシノミコト)の標柱。大岩展望所から‥
(13:50)

北に沖島、右奥の雪山は高島トレイルで、左から武奈ヶ嶽865m、三重嶽974m、大御影山950m。
ジオンさんの水曜会で高島トレイルはよく歩きました。豊かな自然が魅力です。


 尾根道を北へ降ります。小豆ヶ浜分岐で、休暇村方面へ。休暇村は、奥島山の北端、湖畔に立つホテルです。
(14:25) 


 林道終点広場に出ました。左の看板「休暇村方面」から山道へ入ります。
(14:30)


 登山道は、348mピークを時計回りで迂回。途中、休暇村分岐を過ぎ、林道を横断すると再び林道に出合います。
(15:05)


 林道は竹林を貫き、南へ進みました。やがて若宮神社角に出るので、右折して島町の集落へ向かいます。
(15:20)
大規模な集落ではありません。大嶋奥津島神社の鳥居があり、中に入るとびっくり!
相当な広さで荘厳な雰囲気。石柱に昭和55年、創祀1850年記念大祭が斎行されたと彫字。
西暦131年の創祀になり、由緒ある神社です。 

旅はこういう思わぬ出会いがあり楽しい。
この後、山沿いの道を歩くのですが、意外と距離がありました。たたみ君の助けが欲しい。
林道出合いから駐車場まで約1時間の舗装道歩き。でも見所いっぱいの山旅でした。
(16:10)

 
東海岳行
  “最軽量2kg” 

 重なるもので‥エアコンの調子がおかしくなり買い替えたのですが、クリーナーの吸引力が弱くなりました。街の家電チェーン店へ行きます。売り場にはクリーナー本体だけ並び、ホースやノズル部がありません。従業員に聞くと『展示すると汚れるので出せません』

 売る側の都合重視では、選べないので隣町の同じ家電チェーン店に行きました。幸いその店では、全てのパーツが展示されています。チェーン店でも異なる展示って不思議。目に留まったのが、パナソニックの世界最軽量2kgの掃除機です。昨年11月に新発売。

 吟味して購入を決定。従業員に店ごとの展示の違いを尋ねました。『うちも本体だけの展示でしたが、お客さんの要望があり変更しました』 良いことだねと褒めると紙パックをサービスしてくれました。



 帰宅して早速試してみます。ひよこさんが待つと『わ!軽い』 今までのは4kg以上です。重さが2kgなら2リットルのペットボトル1本分で軽さに感動しました。(下左) 一番困ってい所をメーカーは今まで改良しなかったのでしょう。これなら2階へ持っていくのも楽です。

 軽量化は、強くて軽い強化樹脂やアルミ素材のモーターを採用してコンパクトなボディが実現。取っ手の形やバランスも考えられ持ちやすくなっています。床ノズルも小さく軽くなり、嬉しいことに小型モーターを内蔵の自走式です。自分で前に進んでいくのでスティックを持つ手に力はいりません。

 先端のLEDライトが床を照らすのでテーブルの下など見えづらかった場所でも汚れ具合が確認可能です。(下中) スティックにダストセンサーがあり、赤い光りで目に見えない取り残しを知らせてくれます。(下右) ハウスダストがあると点灯、綺麗になったら消灯。

        

 ホースも軽く柔軟性があり取り回しに苦労しません。今までは『えい!』と引っ張ると本体がひっくり返してました。隙間ノズル等のアタッチメントは、従来は別保管でしたが、これは3種類がスティックに付けられ、取り換えの手間が楽です。吸引力は、全く問題ありません。

 とても使いやすいクリーナーで掃除が楽しくなります。全てのパーツを一から見直し作ったそうで使う人目線で作られていると感心。クリーナーは、ダイソン、レイコップ、ルンバなど外国製にやられっぱなしでした。パナソニック、よくやった! 日本の家電製品が輝くことに期待します。

 気になるお値段ですが、発売間もないということで安売りしていません。クリーナーは10万円超の高級品もありますが、エアコンのポイントを使用して42800円でした。10年以上は使いましょう。

2016.02.14(日)23:15