会社の女子に飴玉を貰いました。ポケットに忘れ、しばらくして口に入れたら美味しい。
同じものを散々探したがありません。
始業前グチるとその女子もあれ以来お店に無いという。それを聞いていたパソコン教授(チーム山たまご)から夜、メールが届きました。『木曽川のキリオで手に入れた!』
お蔭で今日は、ペコちゃんを山のお菓子袋に入れてお出かけできます。秋冬限定だそうです。途中、デジカメに充電池を入れ忘れたことに気づきました。コンビニで単三電池を買います。
すると多賀町の「犬上ダム」でナビの設定ミスに気づきました。30分のロスです。
今日は集中力が無いのかな?君ケ畑の集落手前で昨夜、ガソリンを入れ忘れたことに気づきました。これでは家まで帰れません。
グズグズです。
バス停前の広場に駐車させていただきました。
(9:05)歩き出して200mくらいで「高松御所」があります。トイレを借りました。水洗ですが、女子は靴を脱がなければなりません。
その並びにある「器地祖神社」の石段を登ります。圧倒的な巨木が林立していました。
腕時計を高度計表示にしようとすると電池切れの警告マークです。今日はボロボロです。登山道は鳥居の右手にあります。折角ですから寄り道をして安全祈願しました。
(9:20)尾根の登山道は、前置き無しの急登です。これが仕事なら愚痴が出ますが、好き好んで入った道。文句は言えません。
なお、一般的には普通の急登ですが、我がひよこさんにとっては『死ぬほどの!』だそうです。
共同アンテナのケーブルも手助けにして喘登30分。平坦地でしばしポカリを染み込ませます。
リュックを下ろすと上蓋がパカパカで、ロックを忘れたのことに気づきます。
これで分かりました、脳みそがドロドロのようです。『CTスキャンの予約をしなくては‥』
でも明日になれば、それも忘れるでしょう。さて植林の稜線分岐に出ました。ここからは楽になる‥と期待します。 向かう「天狗堂」が見えました。
『来れるものなら来てみい!』と天狗様が言ってるようです。シュッとした姿は、かっこいいけど稜線が急登を示しています。
(10:25)やっぱり!!
『ヒ~』半泣きのひよこさん。
そして天狗様に会うには、試練の大岩の関門をいくつもクリアしなければなりません。山頂台地に出ました。4名の方がお弁当を食べられてます。
ふくろはぎは、ギリギリのようです。筋肉補助タイツを履いていて良かった。
(11:05)山頂は目前です。その前に拷問具のような三角木馬岩を跨ぎます。短足女子にはつらい。
なお、右に巻き道があります。これが有名な頂上大岩です。適当に窪みがあるので立つことも出来ます。風が強いと怖いでしょう。
4~5人なら乗れますが、20人だと全員で抱きつき合わなければいけない。そんな広さです。
(11:10)眺望は申し分なし!天気が良くてよかった。
御池林道が、断層のように見えます。
なお、天狗様は不在でした。
「御池岳」の台地の全容が望めます。
その右に「藤原岳・銚子岳・静ケ岳・竜ケ岳~」みんな友達です。山頂から少し戻り岩陰でラーメンランチとします。
曇ってきてチョット寒さを感じる。これからは、風があるとつらくなります。今日は大丈夫。
(11:25)~(12:05)山頂台地の少し先に御池林道に降る分岐があります。『登ってきた道より、ゆるいの?』とひよこさんが聞くので『たぶん‥』といい加減な返事をすると‥ やっぱり!!
こちらも大変な急降です。お尻を引きずるようにして降ります。この山は富士山型なのでどこの斜面も同じ斜度です。
なお、一般的には普通の急降ですが、ひよこさんにとっては『命がけの!』だそうです。植林の尾根を行くと意図的な枝の通せんぼがあります。道標は、尾根から『左へ降りる』の矢印です。
(12:35)尾根芯を少し左に外した山腹を進みます。草や潅木が道を覆ってますが、問題ありません。 頂上と同じ展望が、広がります。こちらの道を登りに使うと結末から読む推理小説のようになるでしょう。後の楽しみがありません。 シャクナゲやイワカガミが時々ど~んと出てきます。その時期には華やかになりそうです。 大きな杉と沢に出会うと道の傾斜も優しくなりもうすぐです。
(13:10)御池林道の登山口に出ました。
(13:25)
あとは、御池林道を靴底を減らしながらのんびり降ります。車は通りません。巡視路用の橋があったので写真を撮りました。するとひよこさんが軽自動車の男性にナンパされています。運転手は眼が悪いのかな?
なお、御池林道の登山口を聞かれただけでした。猿避けの網に囲われた畑があれば駐車地です。
(13:55)
今日は、特別の日ではないけれど楽しい山の一日に感謝。帰路に車は、石榑峠経由で走ります。宇賀渓の「登竜荘」前のモミジがあまりにも真っ赤なので写真を撮りました。燃えている! 初めての出逢い
昔々、小学生の夏休み。大磯商店街で盆踊りがあるので早い夕食を食べ、遊びに行くことにしました。小2と幼稚園の弟の三人です。母ちゃんが10円づつ小遣いをくれました。ポケットに希望を入れます。
夕暮れに3人で歩き出し、着く頃には真っ暗です。広場では浴衣の女の人たちが、盆踊りをしています。3人の少年は、しばらくボーッと見ていました。踊ることができないので飽きて、通りを歩き出します。当時は車など走ってないので人波のホコテンです。
露店が立ち並び、小遣いを何に使うか思案します。決定権は兄の私にあり重大です。腹は減ってないので輪投げやクジに使うかと悩みながら歩くと、街外れまで来てしまいました。
一番下の弟が『にいちゃん、のどがかわいた』と言う。蒸し暑い中、随分歩いたので何か飲むことに決めました。ちょうど電気のついた明るいお店があり、それは酒屋さんです。大人たちが、5~6人テーブルでお酒を飲んでいます。
ガラス戸に変なビンの飲み物のポスターが貼ってありました。入口に3人でたたずむとエプロンのお姉さんが寄ってきます。
『いらっしゃい。ボクたち、何か欲しいの?』
『このポスターのをください』と全財産30円を渡すと
『はい。これ新発売よここで座って待ってて』
しばらくしてお姉さんは、割り氷を入れた3つのグラスを僕たちの前に置きました。厚いガラスのビンから黒い液体を3等分に注いでくれます。
『どうぞ』
それは、水薬のような色で見たことありません。私が最初に飲んで、兄らしいところを見せなければいけない。弟2人が見守る中、一気に喉に流し込みます。鼻に薬のような香りが触れ、冷たい流れが喉を落ちる。焼けるような刺激がして力を入れて眼を閉じる。続く弟達は、用心深く飲みだす。
夜道を帰りながら3人は、あの飲み物の話で大はしゃぎです。
『すごっかったなあ‥喉がやけどしたかと思った。』
『薬みたいだった』
『あまかった』
ゲボッ!小さい弟が大きく吠えた。
3人で大笑い。
『また飲みたいな』
『うん』
『ゲボッ』
これが“コカコーラ”との初めての出逢い。