2016年7月24日(日) 「世界の天井が抜けた!」アルプス展望コースを振り返る 中央は烏帽子岩1970m、奥は茶臼山2006m |
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美ヶ原は私にとっては特別な思いがあります。登り初めは中学生の遠足で行った鈴鹿の砂山です。大学に入り、ワンゲルへ入部しました。 その初訓練が美ヶ原弾丸登山。夜、松本市に集合後、徹夜で歩き通し、山頂でご来光を拝みます。下山も歩いて集合地まで戻るプランです。 どのルートを登ったのでしょう? 夜間登山なので景色の記憶がありません。登頂前、つづら折りの道を歩いたことは覚えています。 山頂台地の縁に座り、ご来光を待つ間、寒さに震えました。日は左手から昇ったと思います。下山は車道を歩き、美鈴湖を経由しました。 1年前、NHKで美ヶ原が放送されましたが、そのルートで記憶探しの山旅をします。 |
<駐車場> ドラッグスクロールで移動 大きい地図 |
参考書はBSプレミアム「にっぽん百名山/美ヶ原」です。 |
いこいの広場P ↓ 広小場 ↓ 百曲り園地前 ↓ 烏帽子岩 ↓ ▲王ヶ頭 ↓ 林道終点 ↓ 三城荘 ↓ いこいの広場P ※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点 ■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江 南:午前8時15分 曇り/26℃ 駐車場:午前11時20分 曇り/22℃ |
往:2時間50分(山頂まで、小休止含) 還:1時間25分(ランチタイム除く、) 所要時間:4時間15分 |
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大失敗!2時間寝坊しました。松本ICから県道67号線→283号線を走り、三城いこいの広場駐車場に着きます。 二段あり、下段が日帰り登山者用です。既に20台ほど。17時閉鎖なので残りは5時間半です。『ムム、厳しい』 (11:35) |
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車道に出ると向かいにセンターハウスが建ちます。左道を行けば登山口です。ところが、私は指標を見逃しました。 右道へ行ってしまったのです。東に歩き、途中で道ミスに気づく。『ヤバイ』 登山道に近づく場所まで進みます。 |
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オートキャンプ場のエリア外で登山道に出合いました。振り返ると正道は、沢沿いをいい感じで来ています。 その道を歩きたかったなあ、残念。今年閉鎖された県民の森を右に見て、丸太橋で沢を右岸へ渡ります。 (11:55) |
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自然林の下、涼しげな清流沿いに登山道は、緩やかな勾配で延びています。 苔岩はシブイ、この百曲りコース(ふじさわ道)は、想像以上にナイスです。 |
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広小場(ヒロコバ)分岐点。広場の奥にこの東屋があり、「百曲りコース 塩くれ場→」を確認して北へ登ります。 (12:10) |
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ジグザグ道には、ビッシリ鉄平石。火山活動により形成された輝石安山岩で板状に剥がれ易く2〜3cmの厚さ。 江戸時代より民家の屋根材に利用。美しの塔は、この石で建造されています。歩き難いけど敷石と思えばいい。 |
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高度が上がると眺望が得られます。南西に5年前、レンゲツツジを見に行った新・花の百名山鉢伏山1929m。 百曲りコースは、実際は48回曲りらしい。松本の小学生の登山コースです。危険もなく傾斜が優しい。路傍の花は‥ |
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ウツボクサ ハクサンフウロ ヤマホタルブクロ エゾカワラナデシコ ミネウスユキソウ ノアザミ イブキトラノオ コウリンカ |
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百曲り園地手前の分岐標1950m。高原へ直登せず左折してアルプス展望コースへ。6年前、整備されました。 (13:20) |
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至る所に群生があり、花探しが楽しい。ポケモンGOのモンスター探しより簡単。コースでは観光客に合いません。 |
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山頂までの中間に鉄平石の烏帽子岩1970m。北西に最高地王ヶ頭(オウガトウ)が、指呼の間。 王ヶ塔と呼びたいほどのアンテナが建っています。私が登ったときは、NHKとSBCだけでした。 あの王ヶ頭ホテルは、最初は山小屋で1953年創業。 一泊2食15000円〜ですが、予約を取るのが難しいホテルです。 1Fの食堂でカレーか麺類でランチの予定でしたが時間がありません。 (13:50) |
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山頂下の分岐着。下山はここから「三城→」です。上天気なら百名山が43座見られるます。今日はNGです。 (16:15) |
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駐車場1420mから600m標高をあげ、王ヶ頭山頂2034m三等三角点。18歳の私はこの縁に腰掛けたのかも。 バターロール・ランチ。西の王ヶ鼻2008mは、見るだけ。 (14:25)〜(14:45) |
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コハギボウシ コオニユリ ノアザミ/蕾 マツムシソウ シシウド コキンレイカ シャジン キバナノヤマオダマキ |
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ダテ河原コースで下山。急斜面のジグザグ道。下に三城牧場↓が見えます。 18歳の時は、ここを登ったと思いました。松本〜山頂〜美鈴湖コースなら合理的です。 |
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ダケカンバなどの針葉樹林を降ると突然、山小屋に出ました。休業中の美岳荘です。 (15:20) |
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下山開始後、1時間近く経過しましたが、自然林の道で嬉しい。ルートは明確、道標は的確。 |
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山道を抜け林道終点。周囲はカラマツ林に変わりました。400m標高が下がり、残り200mです。 7分で林道と別れ、支尾根を直降。勾配は降りるにつれ緩くなり‥ (15:45) |
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樹林帯から車道に出て左折。左が三城荘(休業中?)です。その隣‥ (16:00) |
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BS「にっぽん百名山」の番組でガイドさんとの待ち合わせ場所、三城牧場へ着きました。 写真左、北の王ヶ頭のアンテナ群、右端には烏帽子岩がその名通りの形で尖っています。 深田久弥氏もこの三城牧場(サンジロ)から登ったそうです。今日は青春の道探しの旅でした。 いい周回コースです。王ヶ頭ホテルに泊り、星空、ご来光、白銀の世界で遊びたい。 駐車場の閉鎖時刻17時前には戻られました。残っていたのは、私の車と隣の1台だけ。 (16:10) |
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東海岳行 |
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“MOSAICTILE MUSEAM” | |||||||||
その建物の写真を雑誌で見たのですが、奇抜なデザインに驚きました。それはモザイクタイル・ミュージアム。見たことのない形で何をモチーフにしたのか気になります。建つのは多治見市なので比較的近場です。ひよこさんを誘って行ってみました。場所は笠原町役場跡です。 今年6月4日開館。駐車場から見ると芝生の下から盛り上がって来たように見えます。カーブしたアプローチが、底に達するところが入口です。家屋のように一人分の幅しかないドア、横に並ぶ四角い穴は窓、土色の表面にはタイルが散りばめられています。丸い屋根を縁取る松の木が可愛い。 4階建ての高さがあり、想像より大きい。タイルの原料、陶土を掘る「粘土山」をイメージしているそうです。建築家は東大名誉教授の藤森氏。独創的で唯一無二、不思議な世界観です。観覧料300円。順路は4階からで、エレベータでなく階段で上りました。(上右) 登り釜のような巨大な土のトンネルです。上の明かり窓に吸い寄せられれば、4階の展示室。中央に黒いオブジェ、もちろんモザイクタイルの装飾。(下左) 丸い天窓から下がる網にもタイルがビッシリ。壁の絵タイルは、和洋の描写で風景や動植物、、ヌードが強烈に目を引く。(下中) モザイクタイルは戦後、笠原町を拠点に隆盛。20年ほど前から町の有志がモザイクタイル製品の収集を始めました。ミュージアムには、その貴重な品が並べられています。装飾品、実用品、、、おや、いつかどこかで出合った懐かしいタイルの便器を見つけました。(上右) 決してここで便意の処理をしてはいけません。レトロな流し台が数多く展示されていました。(下左) 私が子供の頃、家の流し台がこのタイプで庭に置かれてました。元気な母が、洗濯したり靴を洗ったりしていたのを懐かしく思い出します。案内係りの方に説明を拝聴しました。 陶土を掘ると町の川に汚濁が発生して環境汚染になります。来年は陶土を掘るのを止める予定です。汚濁処理施設は、5億円も費用が掛かり作れません。『代わりの土はあるのですか?』 瀬戸市の土は成分が違い、タイルには使えません。今年中、掘って掘って空き地に積み置きしまうす。 その後はどうするのでしょう。1階に下りると自動車がモザイクタイルに覆われています。(上中) お土産コーナーもあり、タイルを組み合わせてコースターなんか作れますね。(上右) 我が国から色々なモノ造りの技が消えようとしています。モザイクタイルもそうならないで下さい。 |