岳行ノート
       しょうらくじやま
正楽寺山〜本堂山 308m・334m
滋賀県甲良町

2016年12月23日(金)


下山した西明寺の名勝庭園「蓬莱庭」



 私の冬期山行は、スーパー低山がメインになります。今回の山旅は、PCがパンクして新機種を頼みましたが、アップは年越しです。

 年も押し迫り、登り納めとなります。周回コースの第一山正楽寺山は遺跡が多く、ハイキングコースとして整備された道です。

 第二山本堂山は知らない山でした。麓の西明寺は、湖東三山の一つで由緒ある古刹です。勝楽寺西明寺への寺院巡りコースとなりました。


 教科書は、西内正弘著・中日新聞社刊「鈴鹿の山 万能ガイド」です。参考書として「山聲」さんのお世話になりました。
<駐車地>
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大きい地図
  名神高速道路湖東三山PAのスマートICで下り、国道307号線で3.7km北上。池寺北交差点を右折して高速道を潜り、勝楽時へ走ります。


 

池駐車地

勝楽寺登山口

△勝(正)楽寺山/城跡

本堂山

西明寺

池駐車地


※赤線はGPS軌跡
●は主な分岐点

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前09時25分   曇り/11℃
駐車地:午前10時55分   曇り/9℃
標高差:(140m→334m)194m
往:1時間20分(本堂山まで、小休止含)
還:2時間(ランチタイム・ロスタイイイイム45分除く)
所要時間:3時間20分

 右奥に勝楽寺が見えます。手前の溜池スペースに置車して出発。お寺の「山門」は、室町時代のものです。         (11:10)

 なんだ、お寺の右側に広い駐車場がありました。左端に1570年から涸れない「大日池」。奥へ歩き、獣害防止ネットを開閉します。


 小橋を渡ると右に「仕置き場」。650年前、城主に背いたものを処刑した場所でお地蔵様で霊を弔っています。 
(11:20)


 山には明確な尾根道。さすがハイキングコース、良く整備されています。


 途中、広地の「経塚」。昔、殿様が父を弔うため大法要を営み、法華経を一字一石に書きここに埋めました。 


 少し登ると鳥居のある「狐塚」。狂言「釣狐」発祥の地とされ、勝楽寺で定期公演されているそうです。展望が開け‥
(11:35)
 
北西、中央を名神高速道路が甲良町を貫いています。
左の低山は荒神山284m、その背後に細い琵琶湖。右端に湖と雲に架かる虹が見えます。。


 やがて尾根に登り着き、左折してまず「正楽寺城跡」を目指します。(由緒書は勝楽寺城跡なのでややこしい)
(11:50)

 ほどなく削平された広い城跡・正楽寺山308mに到達しました。1368年に築城された高築(タカツキ)氏の砦跡です。   (11:55)

 城跡は、当時の礎石・土塁や石垣が残るのみです。北の見張り台跡に行きましたが、山頂と同様、展望はありませんでした。


 戻って尾根を南下すると上臈落し(ジョウロウ)の解説板。戦国時代、決死の出陣前に家族と今生の別れをした地です。
(12:10)
 
この山域は、あつこちでシダがのびのびと繁茂しています。
尾根道はカーブしますが、整備され良く歩かれているので間違うことはありません。


 やがて第二山、本堂山334m三等三角点です。残念ながら胸のすく展望はありません。
(12:30)


 山頂から10分で鉄塔分岐です。腹が減りました。30m先の最高点360mで高速ランチ。
(12:45)〜(13:05)

ランチを済ませ鉄塔へ向かいます。そこは180度の展望地です。
北東を見ると多賀町藤瀬の集落の上、中央の凹みが大君ヶ畑(オジガハタ)辺り。
その左に高室山818m、右に茶野938mですが、山頂は雲に隠れています。
(13:10)
 最高点に戻り、西南へ3分降るとこの重要ポイント。左杭に「堺」の彫字。左に進み第1の道ミス発生!

 テープが多くあり、踏み跡に誘われました。10分くらいで変だと思い戻ります。20分ロスタイム。

 正解は、正面奥に見える倒木を潜ります。間違えますよね。  (13:42)

 気を取り直し尾根分岐から西へ3分降り大木に出会います。先で緩い尾根が分岐します。灌木がいやで左の南西へ。

 ミスに気づき戻りました。25分ロス、泣きたい。斜め右、北西が正解。登山道は、灌木や落ち枝が塞ぐ動脈硬化道。
(14:10)

 右手の尾根端を視界から逃さないように降りるといい道に出ました。右手の谷から流れを聞きます。

 右岸に大きなコンクリの集水マス。沢に降り、谷中を辿れば‥
(14:20)

 西明寺(サイミョウジ)裏に着きました。子育地蔵さんが、素晴らしい苔のカーペットに並ばれています。
(14:30)

 このコースは逆回りの周回の方が、ルートが分かりやすそう。ではお寺に‥
西明寺は、湖東三山の一つ。創建は平安時代初期で、国宝の本堂は鎌倉時代建立です。
本堂入口は正面でなく左側面にあり変わっています。その理由は何でしょうか?
三重塔は高さ20m、鎌倉時代に建立され国宝です。1000円で拝観できるけど残念、時間がない。

滋賀県の山旅で多くの古刹に出会いました。京都に近いから多いのでしょうか。
本坊にある池泉鑑賞式の大規模な名勝庭園「蓬莱庭」(江戸時代初期)を見に行きました。(TOP写真)
湖東三山は初めてですが、国宝なのは当然です。紅葉が有名で残りニ山も俄然見たくなります。


 「蓬莱庭」の北に沢があります。鉄橋を渡ると右岸に稲荷大明神。左折して沢沿いの尾根道を西へ歩きます。
(14:45)

 名神高速のフェンス手前を左へ曲がれば参道へ出ます。寺門を潜ると入山料600円、、、失礼しました。
(15:05)

 車の往来が激しい国道307号線を横断して右折。地形図を見ながら、駐車地へ戻りました。
(15:35)
 
 
東海岳行
   “4倍のCPU” 

 昨年12月、パソコンは岳行ノート「向山〜ヒヨノ」をスレスレでアップしてくれましたが半死半生。数ヶ月前から様子がおかしかったのですが、11月末くらいから瀕死の状態が続きました。電源を入れて立ち上がるまで10分もかかる。平かな変換さえ5分待つことがあります。

 パソコンから離れて戻るとフリーズしていることも茶飯事。ホームページに写真を25枚くらい取り込んで保存を指示し入浴。ところが風呂から出てもまだクルクル保存してます。5年保証書を持って半死半生のパソコンを抱かえ、電気屋さんに持ち込みました。

 『ハードディスクかメモリーが不足ですか』『それは大丈夫ですが、CPUが一杯一杯ですね』 CPUの名前は知っていますが、詳しいことは知りません。尋ねると車ならエンジン、人間なら脳に例えられる重要な部品とのこと。


 データー処理や演算を行う集積回路のことで発熱するので冷却ファンがついています。購入時は、ウインドウズ7がセットされていましたが、途中で私がウインドウズ10にアップしたので5年前の旧式CPUはオーバーワークになったと言われました。

 キーボードの「Ctrl」「Shift」「Esc」キーを同時に押し「パフォーマンス」を選び、CPUの使用率グラフを見せてくれます。折れ線は時系列に刻々と変化するのですが、私のパソコンは、常に98%あり異常。何もしないときは、最低限数10%の余裕がほしいと言われました。

 買い換えるために私の使い方に合う商品を聞きます。今はノートパソコンが主流。でも画面は15.6インチと小さく、文字が見えにくい。私のデスクトップは20型ワイド。このタイプは非主流で同クラスの新機種は高額です。表示価格より1万円の値引きで20万円近い。これは高すぎる。



 日を改め、もう2,3店舗探してみます。隣町の大型家電専門店に行くと、近隣に競合店が開店したため徹底対抗価格でセール中、同機種が何と7万円引き! 購入決定。CPUは、私のパソコンに比べ4倍の能力を持ち余裕があり処理速度が速い。

 アルバイトで稼いだお金が飛んでいきますが、ストレスからは解放されます。ところが、在庫がなくお取り寄せで入荷待ちとなりました。設定・データー移行も頼んだのですが、年末はサービスマンが忙しく加えて1週間の順番待ちです。

 その後、データ移行が漏れていたり結局、我が家に届いたのは大晦日。即、私はソフトをいくつかインソールしたのですが、3つがNG。@GPS地図の10m標高線が表示されない。 Aプリンターがスキャン不能。 Bホームページビルダーが、サーバーとつながらない。



 Bは堪えました。メーカーに修復方法を問い合わせしなければなりませんが、年末年始なので営業はお休みです。年が明け、食い初(ぞ)め、書き初(ぞ)め、白髪染めを済ませ、電話で問い合わせし、2日がかりで解決しました。

 さて年末、岳行ノートを作らないので時間があり、映画「君の名は。」見たのですが、7割の客入りで80%は私たちのような中高年夫婦で意外です。高校生の男女が入れ替わるのですが、スケールの大きな天変地異やタイムトラベルありと多彩です。最後まで面白く見ることができました。

 アニメは我が国の文化遺産ですね。1月6日にようやくパソコンは、通常体制に戻りましたので今年も岳行ノートを作って行きます。皆様のご訪問をお待ち申し上げます。

2017.01.09(月)19:50