岳行ノート

誕生山〜白山〜天王山 502m・463m・538m
岐阜県美濃市

2017年2月8日(水)


宮川源流点のツララ


 誕生山〜天王山は、HPを始める前に一般コースで周回したことがあります。JAライスセンターから出発して大矢田神社に下山しました。

 この南側周回コースの難点は、神社から出発地へ舗装道を3km戻らなければなりません。そこで北側にコースはないかと調べます。

 すると「美濃一人」さんが、北の神洞から挑戦されていました。2011年1月と4月の2回に分けて歩かれたコースを参考にします。


 実は数ヶ月前、山友の野良人さんから誕生山〜天王山周回のお誘いがありました。そのきっかけで今回の山行企画を立てたのでお誘いします。

 スタート地点から誕生山へは、藪漕ぎの心配が若干あり、野良人さんにその対策グッズ持参をお願いしました。
<駐車場>
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大きい地図
  美濃市の長良川を北上し、支流の板取川に移り5km走って、神洞集落へ南下します。



下牧グランド駐車場→177鉄塔→▲誕生山→宮川源流点→△白山→170鉄塔→
▲天王山→立岩→173鉄塔→下牧グランド駐車場

※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前6時50分   晴れ/1℃
駐車場:午前8時45分   晴れ
標高差:(140m→538m)398m
往:3時間45分(天王山まで、小休止含)
還:1時間10分(ランチタイム除く)
所要時間:4時間55分


 板取川から10分足らずで下牧グランドの駐車場です。車の後ろ、176鉄塔の黄札から巡視路へ入ります。
(9:00)

50m歩いたら左折し、鉄橋を渡って沢沿いに進みました。
すぐに鉄塔分岐に出会い、黄札を見て次は177鉄塔を目指します。
出発してから20分、誕生山の北尾根に登り右折。
 道は明確でやがて177鉄塔です。東に長良川板取川の分流点が望め、左は昨年登った湯の洞山504m。

 ↓西は、右端に目指す天王山、左端が途中通過する白山です。

 鉄塔で巡視路は終りますが、登山道は続きます。20分で448mピーク、天辺で右折し、次のピークへ向かいます。

 そのピークへ登る道もありますが、左の迂回路を取りました。
(10:30)


 10分ほどで尾根道に戻り、倒木をまたぐと急登です。明るく開け、山頂手前の伐採地に出ました。反射板へ向かうと‥
誕生山山頂に着くと反射板のヘンス前に天空テラス。『ヒノキの香りがする』
ボランティアで作業されている方に尋ねると2月7日に完成したそうです。昨日だ。
以前、ヘンス前は狭く、お食事中の皆さんに足が当たりそうでした。

もう大丈夫。ベンチや丸太イスが並び、左端下に足置き丸太が見えます。おもてなし心がたっぷり。
2年がかりの力作は、前面が伐採され、天王山に負けず劣らず、抜群の展望が楽しめます。
南の美濃・関市の市街地はもちろん、東には中央アルプス、南アルプスまで遠望がありました。

 山名柱と三等三角点にボランティアの方が来られました。写真右の空は、伐採した北アルプス展望窓とのこと。

 今日は雲がかかり残念賞。縦走途中の見所を教えて頂き寄ります。
(10:55)〜(11:15)

 誕生山山頂から西へ降り、最低鞍部まで170m高度を落とします。そこに「水場15m→」の案内標がありました。

 寄ってみましたが、水場の流れはカスカスです。
 尾根道に戻り、鞍部から登ると‥ すぐこのお地蔵さん。これが目印だと教えて頂いています。この50mほど先に‥  「宮川源流点パワースポット 40m→」の案内標。山腹を行けばTOP写真の場所です。源流は凍りツララ、水場がカスカスなわけだ。(11:40)


 鞍部から120m登り返すとピークに「白山463m」の私標。南麓に白山神社が建ち、先に降る分岐がありました。
(12:05)
 
白山から降ると170鉄塔。送電線の下斜面が思いっきり伐採され、ここも好展望地です。
ひとつピークを超えると鞍部には地図に載らない神洞への分岐点。そこを過ぎるといよいよ‥

 かってこの縦走路を辿ったとき、一番印象に残った急登の斜面です。でも10分ほどで一息つける緩斜面になりました。

 さらに下山時の分岐点を確認、見覚えのある踏まれた登山道です。そして


 天王山538m二等三角点山頂。20代の登山者2名がお食事中です。私達も小屋から椅子を借りてランチします。
(13:05)〜(14:05)

若い人が食事を終え、小屋から双眼鏡を持ち出してきました。
『伊勢湾の船まで見える』と言うので私も借ります。
『そんな馬鹿な‥ほんまや』70kmは離れている。双眼鏡は30倍です。
彼らが『新道から降りたいけどどこでしょう?』と言うので探すとすぐ見つかりました。
写真中央下の縁に階段があります。道は10年前に知ったのですが、歩いてみたいですね。


 山頂からの尾根道で東へ戻ると5分ほどで誕生山分岐です。下山は、ここを左折して神洞へ北尾根を降ります。


 すぐにアルプス展望の案内板。立岩(タチイワ)と呼ばれる岩に登れば‥
(14:15)


 冠雪した中央アルプス御嶽山がくっきり望めました。道へ戻り、御手洗(ミタライ)へ降る分岐をやり過ごし‥


 やがて173鉄塔に出会います。その手前右の黄札から右折すると‥
(14:40)


 急斜面の植林地に刻まれたジグザグ道です。15分で勾配は緩み、鉄橋を渡って沢沿いの道を行きました。

 まもなく天王山Eコース登山口に到着。(写真左方からきました) ここを右折して林道を歩きます。
(15:00)

 東の神洞集落を抜けると車道に出会い、右折して300mで駐車場です。手応えのある周回でした。
(15:15)

 
東海岳行
  “自動走行” 

 高齢者によるアクセルとブレーキの踏み間違い事故をニュースで見ます。高齢化社会の象徴的な出来事として扱われているようです。中には重大な事故もあり、高齢者は肩身が狭くなる一方。事故は、慌ててパニックになって判断を誤ったり、ケイタイが鳴ったり集中力が欠けると起きます。

 それを予防する装置が、いくつか開発されました。例えば、急発進防止装置「ペダルの見張り番」(下右)がオートバックスで発売されています。工賃コミコミで43,198円。発進時に間違えてアクセルを強く踏み込んでも急発進しません。バックでの急発進も抑制されます。

 きつい価格ですが、事故したらそれ以上の出費です。私は『自分は絶対大丈夫』と言い切るほどの運転技術や反射神経を持っていません。でも取付けるなら事前に効果をみたい。



 一度店舗に行ってみましょうか。さて自動車メーカーを始めとして自動走行車は、研究開発に余念がありません。自動走行は、信号や標識を読み取り、対応できます。横断歩道を渡る人がいれば停車、走る自転車を膨らんで避けるなどもOK。

 全部の車が自動走行なら人に優しい車は事故のない車社会になるでしょう。さて1月のある日、犬山市に住む野良人さんから連絡が来ました。『犬山で自動走行の実証実験が今日・明日行われる。明日、見に来る?』 事前に回覧板が回ってきたので実証実験を注目していたそうです。

 今日は、犬山中央病院Pでセレモニーが行われ、犬山市長が列席しマスコミも来ました。興味があるので翌日の実験を見に行きます。野良人さんは所用で不在なので内容をある程度お聞きしネットで詳細を調べました。



 実験は、愛知県とアイサンテクノロジーが、1月23,24日、犬山市味鹿(アジカ)交差点から犬山中央病院までの約3kmの県道で行う自動車自動走行です。アイサンテクノロジーは、名古屋に本社を置く測量・土木関連ソフトの会社で上場企業。

 この実験は、県内15ヶ所で行われ、そのうちの一つです。野良人さんが、明日は午後の実験走行だと思うと言われたので3時過ぎに行き、病院近くで車を停めました。待っていても寒いので県道を東の味鹿交差点へ歩きます。

 10分行くと特徴のある車が走って来ました。車両上部のレーザーレーダーでわかります。(上左) レーダーとカメラで信号や標識などを識別し道路状況を確認。車両には、ドライバーとオペレーター、今回はハンドルのみの自動走行実験でアクセル・ブレーキはドライバーが操作します。



 交差点の信号が赤になれば停車した車を見えます。でも青信号だったので50kmのスピードで走り去りました。私は反対側に移り、車を追い病院方向へ歩くきます。

 4分後、車が戻ってきたのでレーザーがわかるように撮影しました。(右) 病院駐車場近くに戻り、再び来るのを待つけど来ません。しびれを切らして車で探すと終点の味鹿交差点近くで停車していました。(下左) 日没が近い頃で夕闇の走行実験をするため待機中でしょうか。

 結局、2日間で15回走行したそうです。米国でもIT企業の大手グーグルが、自動運転のテストをしています。8年前、開発を始め現在、60台が公道テスト中。開発の投資が大きいですね。



 開発スピードは段違い。そのポリシーは『いい車ではなく、いいドライバーを築きたい』と概念が違います。この勢いだと車造りの主導権は、IT企業や電機企業に移るかもしれません。いずれにしろ自動運転の技術は社会を変えるほど革命的と思います。

 日本は開発を進ませながら自動ブレーキから始め段階的に進化していく車を作るでしょう。ところが米国は、最初から自動走行がフル装備された車を作ると聞きました。日の丸自動車隊に頑張って欲しいと願っています。私もできるなら運転疲れが軽減された車で日本全国を走り回ってみたい。

2017.02.20(月)22:10