いわどのさん ちくほく |
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岩殿山 1008m/長野県筑北村 |
2017年9月14日(木) 行者ノ岩渡りから東の眺望 (中央奥:四阿屋山) |
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岩殿山は修検の山、標高は1000mほどでも深い谷荒々しい岩が多く、険しい山です。山中に開山した行者・学文の墓があります。(約1400年前) 登山道沿いに残る多くの行場や寺堂跡。地質は砂岩と礫岩からなり、浸食による奇岩竒峰に出会えます。GW頃、稜線にはヒカゲツツジが開花。 5年前からその頃に登ろうと思ったのですが、タイミングが合いません。遠い山のピンポイントで日程設定は難しい。お花にこだわらず行きましょう。 山友の野良人さんは、岩山が大好物。お誘いしました。長野自動車道筑北ICの出口を右折,、国道403号線〜県道55号線など走り‥ 教科書は、しなのき書房刊「信州日帰りでゆく山歩き/中信・南信」です。参考書は、「ヤマレコ/oshuchan」さんのレポを参考にしました。 |
<駐車場> ドラッグスクロールで移動 大きい地図 |
遙拝所→公民館(消防署詰所)登山口→岩殿寺駐車場 ※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点 ■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江 南:午前5時35分 晴/21℃ 駐車地:午前9時00分 晴/19℃ 標高差:(556m→1008m)452m |
往:3時間50分(山頂まで、小休止含) 還:1時間50分(ランチタイム除く) 所要時間:5時間40分 |
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岩殿寺(ガンデンジ)参拝客用の広い駐車場に停めさせていただきました。写真奥の別所川に架かる橋を渡り、林道を歩きます。 (9:15) |
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林道は砂利道に変わり、39年前竣工の寺沢ダムが下に見えました。林道が終わり、砂防ダムの右を巻き登山道になります。 (9:55) |
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ダムを越え鉄製の階段を上がると緑濃い森。右山の山腹道を10数分辿ると岩が転がる道です。しばらく辿ると‥ |
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空気が変わるほどの巨岩が現れました。ここが九頭龍社跡で小休止します。 干ばつの時、巨岩の下から湧き出る水をかき回し雨乞い祈願しました。 登山道は右側を迂回しています。 (10:15) ここから5分ほどで黒焦げの落雷木があり←上に風と雷の神を祀る雷神社。 さらに十数分、開山した 学文行者墓地が残ります。→ ここから斜行すると一息で‥ |
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稜線分岐です。昔、本殿がありましたが、山火事で消失しました。主峰は左折ですが、右折して979mピークを目指します。 (10:45) |
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数分で岩窟下に三社権現(奥の院)。男神立像三体が祀られていましたが、今は麓の岩殿寺に収蔵庫に安置されています。見上げると‥ |
岩肌が蜂の巣状になっていて映画「エイリアン」を連想しました。砂を含んだ風の浸食で出来たそうです。左にも右にも道がありますが、右を巻くと‥ |
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むき出しの地球、岩場の急登になりました。50cm幅の窮屈な岩間をギリでよじ登ると‥ |
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天空の岩稜線に出ました。ここからナイフリッジの行者ノ岩渡りが始まります。右側(東)は、1回覗けば充分な断崖絶壁です。 向こうが、目指す979mピーク。20mほど岩場のスリルを味わうと平坦地になります。すぐピーク前に着くと‥ |
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左右に巻き道があり、右からピークの後ろに回り込み登頂しました。P979mには松の木が並び、眺望はありません。 (11:20) |
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稜線に戻ったら行者ノ岩渡りを歩かず、右に巻いて行き、岩に刻まれたステップ→を降ります。修検の頃はなかったでしょうね。 そして三社権現に出ます。少し先に「千手観音洞窟/この真下50m→」の案内板があり、リュックをデポしました。 |
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『真下50mは距離か高さか?』 急斜面の薄い踏み跡を降ります。 右に岩山が見え、エアーズロックのように巨大です。地球のイリュージョンだ。 何千万年前の第三紀層の砂岩で出来ています。5分ほどで一番端にある洞窟に着きました。 ここに祀られた千手観音は、山火事で焼失しています。 よ〜も、これだけ険しい岩山を開山したものです。 エアーズロックに沿って野良人さんが少し登ってみます。右端→ 三社権現まで続き、目測で10m以上の高さ、百数十mの長さ。 驚き、桃の木、八代亜紀。感動の15分で登山道へ戻りました。 今日のハイライトです。尾根道を山頂へ向かいます。 |
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岩肌に鎖場と刻まれたステップがあり、天狗岩には難なく登れました。役の行者の使いである天狗が休む岩との伝承です。 岩は細長く腰掛けられる岩上を見つけてランチします。 ←南端は兜岩と呼ばれ、南に岩殿山山頂で標高差は60mほどです。 (12:15)〜(12:55) |
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北東の展望、右ピークが冠着山カムリキ(姥捨山)1252m、左は聖高原です。運がいいとここから北アルプスも望めます。 岩場を降りて山頂を目指します。途中で下山のポイント、遙拝所分岐を確認。 |
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岩場の尾根歩きは超楽しい。登ったり巻いたり、岩殿山山頂1008m三等三角点に登頂しました。眺望はありません。 松が多いので茸止山でもあり、その時期は入山禁止の注意書がありました。下山します。 (13:45) |
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山頂から降ると、すぐミニ馬の背。ここは写真手前から左下へ降りる手もあります。 |
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遥拝所分岐を右折。急斜面を斜行して高度を下げます。独りじゃ岩に勝てる気がしないので野良人さんを誘って正解でした。 (14:15) |
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この道は別所コースと呼び、トラバースを歩くといかに険しい山かわかります。分岐から数分で‥ |
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尾根道は降りると、勾配は緩く歩きやすくなりました。 まもなく広地の遙拝所、大正14年建立の石碑が建ち、昔はここに社がありました。 左端が天狗岩、中央の三角峰が979mピークです。岩殿山は天狗岩より左で望めません。 (14:25) つまり岩殿山は登山の山頂で、979mピークが信仰の山頂なんですね。 ここからしばらく尾根道を降ると、右の山腹へトラバースします。そして‥ |
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Y字分岐。右は菖蒲沢コース、左の別所コースを行きます。踏み跡が薄くなりました。でも3分ほどで指導標を見つけ、そこからは確かな道です。 (14:55) |
萩道祖神の古い石碑に出合う。正面は大正五年の彫字、裏には明治38年の彫字。どっち? この先で広い廃屋跡を過ぎ、墓地に出て車道になりました。 (15:05) |
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やがて右に消防署詰所を見て車道を左折。岩殿寺まで1.5km歩きます。そういえば、リスはいたけど人に会っていません。 すると今日の第一村人、お婆さんに会いご挨拶します。手押し車に雑誌を積み、廃棄所へ運んでいかれました。 (15:25) 岩殿寺駐車場着(15:45) |
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東海岳行 |
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“おばちゃんのピンチ” | ||||
「あんぎゃ〜」は、以前道草で紹介させていただきました。よしもとのケンドーコバヤシと宮川大輔、二人だけの下ネタ・トークライブです。全国を巡り、2周目に入ったのですが、中々東海地方に来ません。するとよく山行する馴染みの滋賀県で9月に開催されることを知り行きます。 当日、1時間ほど走った頃、ひよこさんが『あとどれくらい?』『大津までは、あと1時間くらい』『遠い!』と突っ込まれました。会場の大津市民会館は初めてで駐車場はなく、事前にネットで探ます。湖岸のなぎさ公園にありました。念のためGoogleストリートビューで駐車場の入口と様子を確認します。(下左) 開催1時間前に駐車場に入り、市民会館(上中)に近い西側に停めました。コンビニ・ディナーを車中で取ります。会場へ300m歩きます。大津は宮川大輔が小学・中学を過ごした地元で、まずはその頃のネタ。そして大爆笑ネタは、自分の幼子と河川敷を散歩中『○んこ出る』と言われたのですが周りにトイレが無い。 緊急事態、ズボンに手を入れ両手で受け止めた話し。また最近、彼がテレビ局の駐車場で車を降りた所で漏らしてしまいます。その処理の大騒動を語り、場内大爆笑。腹がよじれるほど笑わしてもらいました。実は、この日、この場所で漫才と新喜劇を組合わせた「よしもとお笑いライブ」が開催されたようです。 そのライブは空席が目立つ入りで「あんぎゃ〜」は1300席が埋まりました。大輔は自慢げな顔で話します。まあ、さすがですね。終わって駐車場へ戻ると‥ 75台停められた車は、ほぼ「あんぎゃ〜」に来た人で一斉に駐車場を出ようとするので大混雑で大行列。自動改札なので駐車券を入れ入金するので1台1分は必要です。 私は出口に一番遠い西側。『アカーン!』 結局、出るのに30分もかかってしまいました。教訓「駐車場は、出口に近い所に停めるべし」 さて話しは変わりますが‥ 、登山中、わたくし山たまごに出合う確率はかなり低いと思います。でもGoogleストリートビューの撮影車を見ることは宝くじに当たるほどの確率ではないでしょうか。 ところが、私は新東名高速道路の浜松いなさJCTで撮影車に追い抜かれました。屋根の上に高さ1mほどのカメラが設置され、ドアにGoogleの文字が見えたので間違いありません。 とある人が以前住んでいた所が、どうなったかとGoogleストリートビューで確認していました。するとまさかの光景が目に入ります。それが左の連続写真です。 住宅の影から自転車に乗ったおばちゃんが、一旦停止せず道路に飛び出て右カーブ。すると向かってくるGoogleストリートビューの撮影車が目に入りました。 初めて見た異様な車に驚き、慌ててブレーキをかける。するとハンドルを取られバランスを崩しました。オーマイガー! 横に用水が‥ たいがい自転車に乗る中高年女性は、危険を感じると安全確保のため降りて立ち止まります。おばちゃんもそうしたと思われますが、次の瞬間‥ ヤバイことになりました。壁に手をつき用水に落ちまいとエビぞりで踏ん張っています。車との接触事故は避けられたけど、水難事故寸前。 ピンチ!!! おばちゃんは、走り去る撮影車を恨めしそうに見てます。この体勢から復帰できるのでしょうか、、、 |