岳行ノート

丸山・白駒池2 2330m/長野県小海町

2017年10月4日(水)

秋興を求め山野を渉猟


 北八ヶ岳に私の紅葉ゴールデンコースがあり是非、山友の野良人さんに紹介したく秋を待ちました。紅葉狩り第2弾です。

 麦草峠(ムギクサ)から丸山へ登頂し、白駒池を辿ります。針葉樹の香り、苔むす林床、折り重なる岩、紅葉に縁取られた池、奥庭の木道、眺望。

 八ヶ岳の魅力を凝縮したコースです。以前、今回のコースを短縮してひよこさんと歩きました。ついこの間が、もう8年になります。


 池の紅葉と天気予報を確認し、満を持して野良人さんと出かけました。

 教科書は山と渓谷社刊「新・分県登山ガイド/長野県の山」です。参考書は「八千穂高原の最新情報」で見頃をチェックしました。
<駐車場>
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大きい地図
 中央自動車道諏訪ICで下り、国道299号線で東の麦草峠へ走ります。 


麦草
ヒュッテP


丸山

高見石

白駒池

奥庭

麦草
ヒュッテP
※赤線はGPS軌跡
●は主な
分岐点
×は通行止
■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前06時30分   曇り/18℃
駐車地:午前10時05分   曇り/9℃
標高差:(2127m→2330m)203m
往:1時間05分(山頂まで、小休止含)
還:2時間50分(ランチタイム除く)
所要時間:3時間55分

 麦草峠の無料公共駐車場は満車。東隣の麦草ヒュッテ駐車場に停めます。ヒュッテを利用すれば無料です。

 野良人さんがヒュッテでお菓子を購入。峠の標高は、既に2127mです。
(10:25)


 登山口の「丸山」の道標を見て出発。草原の道は整備され、白駒池分岐を見送って樹林帯へ入りました。


 シラビソなど針葉樹に囲まれ、林床は苔むしています。登山道は岩ゴロ、急登に酸素欠乏、アップアップして‥


 稜線に出れば、丸山三等三角点登頂。展望はありません。ここから東へ尾根歩きです。
(11:30)


 緩い道は、岩ゴロの道。8年前にここでひよこさんと恐怖の雷ゴロに出合いました。白駒池分岐を見送り‥


 本日2軒目の山小屋、高見石小屋に出合います。裏に回り込み累積した岩に取付きました。印で道順が示され‥
2〜3mもの巨岩が、60mも折り重なった高見石。小屋からでは10数mの登りです。
この岩塊地から東方直下に八ヶ岳最大の白駒池(シロコマイケ)が森に浮かんでいます。
中央下では、池に日照が当たるのを待つカメラマンさん。

高見岩の最高点から少し下の岩陰で展望ランチ。
眺望は、西から来たガスに覆われたり現れたりを繰り返しています。
ここから白駒池に降り、池を周回して紅葉を愛でましょう。
(12:00)〜(13:05)


 さて北西の展望、左:蓼科山2530m、台形の左端:茶臼山2384m、台形の中央:縞枯山2403m


 高見石小屋南東に白駒池への分岐点があります。左の建物は100円トイレ。下山道は岩ゴロで歩きにくい。


 岩は良く踏まれツルツルです。掘ってみたらどこまで深く岩があるのでしょう。木道が現れたら程なく‥


 3軒目の山小屋、白駒荘の裏に出たら右に折れます。そこが、白駒池を周遊する楽しい道です。
(13:15)


 池の周囲は1350m、一周40分。良く整備されていて随所に撮影ポイントがあり、その都度、撮影します。

標高は2115m、2000m以上にある湖沼としては日本一です。対岸まで400m〜225m。
水深は8.6m、透明度は5.8mに及びます。11月下旬には全面結氷するそうです。
北側のほとりを紅葉が縁取り、中央にボート乗り場が見えます。池の東側に…

 回り混むと、もののけの森と名付けられた苔の海。↑凹凸が素晴らしい。

 周回路は左回り一方通行。青苔荘に出会い水辺へ向かうと‥(14:20)


 25分前に対岸で見た桟橋。ボートが係留されてます。料金は30分700円。桟橋上が紅葉絶景ポイント。

桟橋が空くのを待って西側の紅葉をパチリ。↑
樹齢数百年、針葉樹の原生林に囲まれ
静かに水をたたえた白駒池

この季節だけ、湖畔の彩りは真っ赤か。
命の輝きに気分は高揚しますね。
←当然、東側もパチリ!


 青苔荘に戻り、麦草峠へ下山。白駒の森も美しい苔と原生林。木々は根を岩に絡め、倒れない工夫をしてる。

 有料の白駒池駐車場から観光客が入れ替わり立ち替わり。午後から晴れたので最高の紅葉狩りができそうです。

 駐車場への道と分かれ、奥方向の麦草峠に向かいます。
(14:45)

すぐにシャクナゲが生える岩石庭園風、白駒の奥庭です。
この辺りは溶岩台地で土の層が薄く、背後の斜面に比べると木々の高さは低く開放感抜群。
木道のある位置が、ほぼ地面です。10分ほどゆっくり歩き再び樹林に入ります。


 笹原へ出ると駐車した麦草ヒュッテは間近です。茶臼山2384mを見上げて八ッ岳満喫コースは終了しました。
(15:25)

 
東海岳行
  “2017、ヒルメール” 

 「ヒル下がりのジョニー」プレゼント企画は、おかげさまで10年目を迎え、お役立ちリスト「ヒルがイル」でご案内していましたが、9月末で終了しました。今年も皆さんから多くのヒルメールを頂き大感謝です。さてその情報を一部ですが、ご紹介させていただきます。

YJ様より 「最悪の日」

 2017年7月10日、群馬県川古温泉の横を流れる赤谷川沿いの木陰で遭遇しました。月曜日の休みに主人と一緒に渓流釣りに行きました。私はできないので木陰で座って待っていたら首筋に何か冷たいモノを感じました。

 手を当てるとグニュッとするモノが付いており主人に見てもらったところ山ビルです。下を見ると足元で首を振っている山ビルと這い上がってくる山ビル7匹ほどいました・・・ 虫が大嫌いな私にとって最悪の日でした。


HS様より 「ヒル地帯を歩く」

 2017年7月2日 岐阜県東海自然歩道川原越から美濃津屋に降りる途中、両足を10箇所以上、腕も1箇所やられました。川原越に付く辺りで雨が本降りになってきたので、ヤバイと思っていました。

 話しには聞いていましたが、噂通り道は悪く、滑落の危険もある道なので慎重に降りていました。ふと気付くと靴や靴下、ズボンにヒルがウヨウヨ。立ち止まってヒルを取ろうとすると、周囲から何匹ものヒルが迫ってきます。

 途中からヒルを取るのをあきらめて一刻も早く降りようと、立ち止まらずに慎重に駆け下りました。これに懲りてジョニーを購入。ジョニー片手に、7/27美濃津屋から養老までヒル地帯を歩きましたが、10匹くらい靴までは、上がってきましたが、吸血されることはありませんでした。


HMさまより 「当選者」

 昼下がりのジョニー、お送りいただきありがとうございました。(2015年当選者) 今まではヒルに食われて一人前と思っていましたが、ジョニーを頂いた以上、試してみることに・・・8月6日朝、4時過ぎに鈴鹿御池コクルビ谷を出発。

 以前、出発前に大量に振りかけて入山したのだが、やはりヒル様にかなり取付かれ、結構献血を余儀なくされました。これではジョニーが幾ら有っても足りず、損益分岐点を下回ってしまいます。今回は足元に少しスプレーをして歩き出す。たまにチェックするともう靴に取付いている。

 タテ谷分岐を過ぎ左脛にシカッ。確認すると、3匹目ではや食いつかれる! 早速ジョニーをシュッ! ヒル様は身もだえして落ちていく。何度か確認してその都度、シュッ、これは便利です。この時期、御池では人の気配は無く、出会うのは、大量の鹿の群れ、ヤマドリとドッキリ!


 絶滅危惧種の可憐な花! もちろんヒル様も! お昼の12時に全身泥だらけになり無事下山。着替えると、左脛で3匹ヒル様が御食事中!!! いつもなら10匹は御食事しているから、まあ上出来だと思います。

 少しは献血しないと鈴鹿の神様に申し訳ないですね。というわけで、ジョニーはなかなか効果有りですね! 優秀ですが、食いつかれる前から使うより、取付かれてから使用する方が、コストパフォーマンスは良いと思います。もう少しテストをしたいのですが、ほとんど使い困っています。

 ウ〜ン・・・決してもう一本くださいなんて行ってないですよ!・・・


■GT様より 「初めての体験」

 2017年8月10日午後2時頃、天気:曇、小雨 栃木県日光市鬼怒川レジャー公園。いつ付いたのだろう?? 吸血被害は4か所、衣服への付着は10匹以上

 自然散策路を展望台へ登る最中に3cm程のミミズのようなものが右腕にいるのを発見。指で弾き飛ばすと血が出てきた。これでヤマビルと認識。見るとズボンや上着にも数匹付いている。あわてて弾き飛ばし林道へ退却。

 さらによく見ると両足首に1匹づつと右脇腹にも1匹血を吸っている。これも弾き飛ばして舗装道路へ退却。上着や靴を脱ぎ全身を調べると10匹以上ついていた。同行者にも10匹近く。ヤマビルの知識が無く初めての体験でした。後で調べたら鬼怒川温泉付近はヤマビルが多いとか・・・

 これからも皆様の奮闘努力の成果をメールでお知らせください。心よりお待ち申し上げます。

2017.10.09(月)22:10