チイワヤマ |
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乳岩山 675m/愛知県新城市 |
2018年5月11日(金) 寒狭峡ナイアガラの滝 |
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4月始め、CBC「イッポウ」で特集番組「絶景山歩き」を見ていました。奥三河の乳岩ですが、乳岩山の中腹にあると紹介されたのです。 乳岩山という名前は初めて聴きました。“登りがいのある明神山”1016m南の途上にあるピークです。番組は、登頂でなく乳岩が主役でした。 明神山は登りましたが、乳岩も乳岩山も未踏です。シャクナゲの頃に山行します。山友の2Q13さんの地元ですので山行をお誘いしました。 明神山の教科書には、「乳岩道・しゃくなげコース・一の沢トンネルコース」が載っています。コースは、2Q13さんにお任せしました。 新東名高速道路新城ICで下り、国道151号線で北上。三河川合から宇連川を遡り、宇連ダムを過ぎ500m走ると‥ |
<駐車地> 大きい地図 |
教科書は、東三河山ポ会発行「わたしたちの明神山/改訂版」です。山行は、「森羅万象☆トレッキン」さんも参加されました。 |
宇連ダム北P ↓ 乳岩分岐 ↓ 乳岩 ↓ 鬼岩 ↓ △乳岩山 ↓ 一の沢橋登山口 ↓ 宇連ダム北P ※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点 ■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江 南:午前6時40分 晴/14℃ 駐車場:午前9時05分 晴 標高差:(230m→675m)445m |
往:4時間20分(山頂まで、小休止含) 還:2時間25分(ランチタイム除く) 所要時間:6時間45分 |
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路肩のスペースに置車。(写真右端) 鳳来湖左岸を50m歩くと「しゃくなげコース」の大看板が立つ登山口です。 (9:25) |
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急勾配の道で尾根を目指します。やがて大きな露岩が現われて眺望が良くなり‥ |
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南に鳳来湖、写真左側に宇連ダムが望めます。正面は地形図の478mピークです。 (9:45) |
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辿る尾根道は、しゃくなげコース。石楠花の木は多いのですが、殆ど落花しています。 |
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何とか残っていたきれいどころに『GW辺りが最高潮でしたか?』 訪ねても返事はありません。 |
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登山口から尾根の一本道を歩き、1時間45分。鞍部の幹に「乳岩峡→」の指標を見て右折して尾根から離れます。 (11:10) |
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谷道に出て、沢沿いを辿ると本日のメイン、「乳岩一巡」登り口です。案内図より、昇り口→通天洞→通天門→鍾乳洞→降り口と時計回り周回します。時間は20分となっていますが、40分と加筆がありました。(なお案内図は、降り口にあったものです) すぐ上に長い長い鉄梯子。(11:35) |
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通天門:周回路を塞ぐように切り立った巨岩が立ちはだかる。間にある鉄梯子はほぼ垂直、錆ていてちょっと心細い。 |
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高度を100m近く上げると天然の石のアーチ通天門に出合います。高さ20m・幅20m、奥は明神系のピークです。 この石の額縁の下でランチ。食後、アーチを潜り鉄梯子で高度を下げます。 (11:50)〜(12:25) |
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乳岩峡は国の名勝・天然記念物で、火山灰が固まった凝灰岩が、浸食・風化されて出来ました。 製造年数は1500万年です。 再び鉄梯子は登りになり、鍾乳洞に入ります。 高さ11m・幅18m・奥行16mと大きな空間で神秘的です。 天井の鍾乳石が乳首のようなので乳岩と呼ばれます。→ 子安観音が並び、子供の健康や安産を願う信仰の地です。 乳岩一巡は、体験しなければ得られない迫力・スリル充分。 ここから数分で降り口です。 |
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東へ歩き、明神山へ向かう乳岩道に出合いました。ここを左折して乳岩川沿いに魅力的な登山道を辿ります。 (12:55) |
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実はこの乳岩道は、HPを始める前に歩きましたが、殆ど記憶がありません。休憩に良い一服の岩‥覚えてません。 (13:20) |
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やがて乳岩川沿いの勾配がない気持ちの良い道です。透き通るエメラルドグリーン、輝く水面に心が洗われますね。 |
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すると、とてつもない大きさの鬼岩に出合いました。これは記憶にはっきり残っています。 高さ30mはあるでしょうか。『でかい、ほんとにデカイ』 何本もそそり立ちます。 クライマーは、ハイレベルな訓練ができる岩で、写真上に蜘蛛のようにぶら下がっています。 (13:55) |
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鬼岩から斜面に取付き、高度を上げれば尾根の「鬼岩乗越」(ノッコシ)です。右が「明神山→」、ここは左折します。 (14:15) |
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尾根道の一の沢トンネルコースを辿って下山。やがて乳岩山山頂675mです。最高地点は露岩、山名札はありません。 (14:50) |
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この一の沢トンネルコースもシャクナゲが多く、見頃に当たれば笑いが止まらなかったでしょう。 |
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道に薮はなく、時々の赤テープに導かれます。491mピークで右左と方向を変える箇所は気を遣いました。 ピークの黄テープに書かれた「←トンネル|バッドレス(切り立った大岸壁)→」を見て、トンネルを目指します。 (15:40) |
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時々、風化したコンクリートのような岩盤に出合い展望が開けます。 南方向、左上の稜線は、往きのしゃくなげコースです。 やがて枯れたシダを踏むとと鳳来湖が樹間に光ります。一気に降り‥ |
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ガードレールの切れた箇所からトンネル前に出ました。ここから南へ鳳来湖左岸の舗装道を1.5km歩けば駐車地です。 (14:20) 所要時間は6時間45分、久しぶりのロングでした。暑い日でなくて良かった。皆さん、お疲れ様〜 (14:45) |
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東海岳行 |
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“ちゅーれーとー” | ||||||||||||
8年前、山梨件富士吉田市の新倉山浅間公園(アラクラヤマセンゲン)から見た富士山の写真が、訪日外国人向けのガイドブック「ロンリープラネット・ディスカバージャパン」の表紙を飾りました。3年前にも「ミシュラン・ジャポン」の改訂版の表紙にも採用。今では、ワールドワイドな観光地。 テレビで度々目にして行くことにしました。3月末から開花状況と天気予報を毎日チェック、4/7(土)から見頃です。週末はメチャメチャ込むので天気予報も確認し、花見旅行は平日の4/9〜10に決めました。先回の道草「スカイウォーク」で宿泊した時之栖から1時間ほど走ります。 9時半に新倉山浅間公園着くと周辺の臨時有料駐車場(1000円)は満車。近くで富士急行線下吉田駅の駐車場に停めることが出来ました。しかも300円。(上左) 公園までは案内標識や幟が有り、10分も歩けば公園入口です。(上中) 398段の石段を登らなければなりませんが10分ほどです。 以前は「397段」、「サクナ」と読め1段増やしました。5分登れば五重塔の広場。説明板「忠霊塔:富士吉田市の日清・日露・第一次対戦・太平洋戦争で戦没した1055体を合祀するため建設 高さ19.5m・工費936万円・昭和37年完成」 訪日外国人は、この地を「ちゅーれーとー」と呼びます。 階段を登ると「展望デッキ/サル出没/クマ出没注意」の立て札、先に強烈な人だかり。(下左) 外国人は、標高860mの展望デッキで自撮りの真っ最中。2分待ちベストポジションに立ちました。富士山、桜、五重塔、日本を代表するシンボリックな3要素を写真に収めます。(上) 天気が良い! 公園内は、650本のソメイヨシノがまさに満開、今年は4/7〜4/22「桜まつり」絶賛開催中。忠霊塔に下りると幼稚園の子達が遠足に来ています。可愛いので外国人が写真を撮るとみんな『ノー、ノー!』と人差し指を立てますが、満面の笑み。(下中) 帰りは林道で降ります。(下右) 75分間滞在、河口湖東の「元祖 ほうとう不動」へ走りました。ほうとうは山梨県の郷土料理。長太麺とカボチャ等の野菜を味噌仕立ての汁で煮込みます。熱いのが命。店員さんが出来たて熱々のほうとうを持って調理場から席まで走る走る。(下左) 持ってきた子に『転んだことある?』 『ぼくはないけど他の人はあります』 1人前1080円。期待してなかったのですが、カボチャが美味しく、麺もコシがあり味噌と絡んで絶品でした。(下中) そして世界遺産の富士山本宮浅間大社南に、昨年12月開館した静岡県富士山世界遺産センターへ走りました。 建物がユニークで逆さ富士をイメージ。(上右) 富士山麓の湧き水を引いた水盤に「正富士」が映ります。木製の格子が貼られ、半分は室内、半分は室外。4000本の桧から作った6000のパーツから出来ていて、設計もすごいけど1個1個切り出して仕上げたのもすごい。(下左) 総工費41億円‥さすが。南側の駐車場:2時間200円、観覧料300円と懐に優しい。逆さ富士の内部を螺旋状に登って行きます。四季折々の展開や昔の資料が壁に映され、富士登山の疑似体験をしつつ屋上に到着。驚きと感動の展望に出会えました。(下右) 左端にある白いビルが惜しい。 館内で映画を見たり、お茶したり‥全国の富士山の写真が展示されています。愛知県は犬山市の「尾張大富士」、岐阜県は川辺町の「米田富士」でした。センターはユネスコの世界遺産条約のため設立されたそうです。世界遺産を維持するのは大変ですが、世界に誇れます。 |