岳行ノート
 
安桜山/岐阜県関市  標高152m
 
2006.2.11(土)江南6時40分発 曇 3℃  一周:計2時間15分(見学・小休止含)

 岐阜を北上すると小雨が降ってきました。これはいけない。急遽、第2候補の関市に向かいます。目的の安桜山(アサクラヤマ)は未踏です。超低山で下山後、周辺の町並み見物もしましょう。最後に訪れる関善光寺戒壇巡りも楽しみです。
 
 教科書は、風媒社刊「岐阜の山歩きベスト55コース」「ガイド岐阜のベストハイキング」です。


山頂から関市街を見る
  
駐車場周辺図



水道山(訂正:善光寺山)

安桜山

観音山

神明神社
新長谷寺
春日神社
辻屋

P(車)

善光寺

※赤線は実測ではありません。
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」



 早朝、支度をしながら五輪開会式をテレビで見ました。一回限りのセレモニーでアイデア、演者、お金‥輝きが消えていきます。

 聖火リレー最終ランナーが点火すると競技場の輪郭に花火が走る。火が聖火台へ駆け上り、炎が大きく燃え上がる。感動です。

 小雨におびえ関市に来ました。「山の手ふれあいセンター」看板で坂道を上がります。
 2段の広い駐車場の上に車を置きました。写真右端の階段から登ります。
(8:35)
 いきなり展望台です。スピーカーは、災害時の緊急連絡用でしょうか。
 大岩盤の直登。何ということ、天気はドンドン良くなっていきました。こんなことなら‥。今日はこの山を楽しみます。
 尾根の鞍部に出て西端の「水道山」に向かいます。この麓に排水池があり、この山名でしょうか。日の丸ポールのピーク。

 が、少し先にもピークがあり行ってみました。どちらも山名表示がありません。
(9:00)
 次にUターンして東に進みます。東屋で休憩する間もなく‥
 「安桜山」頂上に着きました。「御岳神社」の鳥居があり、狛犬が鎮座しています。
(9:10)
 南側の展望台から町並みが一望できました。
 東の道を進みます。山道で突然、茂みからお爺さんが咳払い。用をたしたのでしょう。ついでに「観音山」の方向を尋ねます。
 降ると鞍部の交差点です。真っ直ぐピークに向かいます。 
 そのピークには、小さな露地があるだけ。山名表示も無く、ここが「観音山」でしょうか。
(9:30)
 鞍部の交差点に戻り、左折して南へ降りました。この石積みは神社の跡のようです。
 民家の脇を通って表通りに出ます。右側に「豆の木地蔵」を祀る「法念寺」。裏山には小さな「重軽地蔵」の祠もありました。
(9:35)
 南東に歩くと吉田(キッタ)観音の新長谷寺(シンチョウコクジ)に着きます。関市にこんなすごい所があるとは知りませんでした。

 美濃の法隆寺と言われ、檜皮葺の美しい本堂・三重塔など七堂伽藍は国重文です。鎌倉時代の創建で境内撮影禁止。

(一部有料で可)これは道路から撮影。
(10:00)
 新町の通りを歩くとアンティックな雰囲気の「須田写真館」。
 少し先にしぶい銭湯がありますが、早いせいか暖簾は出ていません。それとも?
 南に歩くと鎌倉時代に刀匠により作られた春日神社です。伊勢湾台風で崩壊し再建された能舞台があります。

 若い女性が一人、神主さんに御祓いを受けています。
(10:25)

神社入口の太鼓の櫓から、正面の「安桜山」に向かって帰りました。
 本町の創業140年、有名なうなぎの「辻屋」です。うな丼(並)が、肝吸い付きで1800円也。出来るのに時間がかかります。

 この本町通りは、門前町として昔は栄えていたと思います。ユニーが通りから離れた所にでき、寂れました。

 そしてジャスコが郊外にでき、ユニーも勢いを失いました。栄枯盛衰、あ~無常。

駐車場に戻り、ユニーの屋上で「安桜山」を撮りました。(10:50)
今日は山登りと言うよりもウォーキング。お待ちかねの「善光寺」へ行きましょう。





  日本唯一卍戒壇巡り
 

江戸中期に信州の善光寺を模して創建されました。
「宗休寺」とも呼ばれています。高い石垣の上が、戒壇巡りの如来堂です。

左から
①大仏殿の本尊阿弥陀如来、岐阜最大の木像仏
②1540年鋳造で岐阜最大の風鈴形鐘楼、一突き50円
③1200年前鋳造された宝冠大日如来、大蓮台に1013体の仏像を浮刻
④弘法堂前の石仏36体
 靴を脱ぐ前に左の看板が眼に入ります。戒壇巡りは普通『コ』の字形。卍形って?一人200円を払い右手の階段を下ります。左手を板壁にあてると、すぐ漆黒の闇。板敷きを摺り足で進みます。幅2尺、高さ7尺のトンネルです。

 ご本尊真下の五色の紐にくくられた鍵に触れました。ありがたくもこれで極楽にいけます。2分で入口階段の隣に出ました。気持ちがスッとします。戒壇巡りは素晴らしいアイデアです。いつドコで始まったのでしょうか。

 受付の方に尋ねると卍の字の縁をなぞる順路になっていて、いわゆる一筆書き。珍しいので全国から戒壇巡りファンが訪れるとのこと。

◆この地域で戒壇巡りがあるお寺◆
[長野市]善光寺、[愛知県]祖父江町善光寺、港区善光寺、岡崎市善光寺、飛鳥村善光寺、岡崎市極楽寺、安城市菩提寺、[岐阜県]谷汲村華厳寺、高山市善光寺