岳行ノート

            じょうやま
城山・葛城山 342m・452m
静岡県伊豆の国市

2019年1月5日(土)


一枚岩で形成された城山


 2千万年前、伊豆半島小笠原諸島辺りにある海底火山の集まりでした。噴火を繰り返し島になり、プレートの動きに乗ってどんどん北上。

 100万年前、本州にぶつかり陸続きとなり隆起しました。富士山丹沢の山々が出来たのもこの衝突やプレートの動きによるものらしい。

 特異な地形を持つ伊豆半島は、昨年世界ジオパークに認定。そこには、2000万年という途方もない年月を物語る大地の記憶が刻まれています。


 城山・葛城山に行けば、伊豆半島の特別な存在が分かるそうです。富士見登山を兼ねて出かけましょう。途中、富士山は笠雲をかぶっています。

<駐車地>
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大きい地図
  教科書は、NHKBS3「にっぽん100トレッキンク/伊豆半島 地球が生んだ絶景」のお世話になりました。


霊園南駐車地→ロッククライミングルート→城山峠→▲城山→岩棚→林道峠→
背面登山道→▲葛城山→葛城山登山口(北)→龍神岩→林道峠→駐車地

※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点


■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前5時30分   晴れ/5℃
駐車地:午前8時40分   晴れ/13℃
標高差:(20m→452m)432m
往:3時間00分(葛城山まで、小休止含む)
還:2時間05分(ランチタイム除く)
所要時間:5時間05分

 伊豆中央道長岡ICで下り、狩野川(カノ)左岸を南下。中島城山霊園南の駐車地に置車。北へ100mで登山口です。
(9:05)

 「長嶋茂雄氏は、現役の頃、冬のトレーニングで城山を良く登りました」という案内板を見て出発します。


 「お早う」と森に迎えられ、いきなり急登ギューン。岩が転がり登り辛い。分岐標「ロッククライミングルート」から入ります。
(9:20)
歩くこと3分で突然現れたのは、『お〜すごい』 高さ280mに及ぶ、巨大な一枚岩の岩壁。
火山岩の一種、堅い安山岩で出来ています。クライマーは、命がけの絶景です。

大昔、浅い海の中で海底火山が噴火。その後、隆起して陸地になり、山は風化で削られます。
マグマの通る部分だけが残り、そのマグマ・タワーが現在の城山です。


 ハイキングルートへ戻り、高度を上げます。すると谷部の広地、段々になっているので農地だったのでしょうか。 


 土曜で多くの登山者とすれ違います。踏む人の音、落ち葉道を行き、「城山方面→」の道標で右折します。
(9:55)

 5分で稜線へ。荒れ地で育つウバメガシのトンネルです。成長が遅く幹は堅い。すると崖に向かう道発見。

 10分降りると番組で見た絶景地とは全く違いました。ショック・デカプリオ! 登り返して山頂へ向かいます。

 城山342m4等三角点登頂。小学生40人以上が出発するところでした。青空が引き立つ素晴らしい展望。

 左の山名標の向かい側に番組で見た岩壁への入口がありました。
(10:25)

クライマーが利用するルートです。
数分降ると‥テレビで見た岩棚に出会いました。(左写真)
見つけられ嬉しい。早速、あそこへ立って見ます。
(10:35)
脳みそがひっくり返る絶景。南東、鮎釣りの狩野川が光る。標高差は300mあります。
川を渡るのは修善寺道路、そして大仁の町並み。正面奥は天城山1405mです。
充分堪能して3コマ前の分岐に戻り、次の葛城山を目指します。

 平坦な山道をしばらく西進すると、林道峠広場です。関西・関東・北陸等の車が20台、人気山ですね。(11:10)

 広場から舗装道を西へ40m歩くと右に「城山発端丈山ハイキングコース」の標柱。階段を登ります。(葛城山・城山・発端丈山は伊豆三山です)


 良く踏まれた山腹道を辿ります。出払い分岐では、左の外山を取れば、この葛城山背面登山口です。
(11:30)


 登山道は、急斜面を斜行します。薄い踏み跡の所もありますが、適所に付くピンクテーがありがたい。

 喘登して稜線に。ビックリ、草地のパラグライダー発車場です。南東に眺望があり、中心は登頂した城山342m。
(11:50)

 賑やかな声に向かうと、空中公園展望台・幸せの鐘に大勢の笑顔が集います。

 ほどなくロープウェイで来た観光客で賑わう山頂ドットコム。葛城山452m二等三角点です。

 私は山道で3時間でしたが、索道ならわずか6分。ただ往復1500円必要です。
(12:15)

山頂展望台から北西、頭を雲に隠した富士山。海はザ・駿河湾
富士山下のピークは、左:鷲頭山392m、右:大平山356m‥懐かしの沼津アルプスです。
ランチは、空中公園アスレチック広場下で取りました。
〜(12:35)

 その下の道標「小坂みかん園下山口」から復路を辿ります。展望の道を半分くらい降りると分岐があり、左は倒木が邪魔するので、右を選ぶと‥

 下に林道出合。調子よく降りましたが、予定より、300m東にずれています。上り坂の林道を西へ歩かなければなりません。(12:55)


 予定だった葛城山登山口(北)は、水仙が小さな風に揺れています。ここを登らねばなりません。登山道脇に‥
(13:00)

高さ20mの龍神岩。板状の岩が幾重にも重なり、龍のウロコに見えることからこの名です。
太古の昔、城山と同様の海底火山の痕跡です。古い本のページが重なったようにも思えます。
2コマ前で分岐で左の倒木を選べばここに来ていたでしょう。
(13:10)


 登山口に戻り、林道を行くと富士山に展望が開けます。予報では、午後から富士山頂は晴れ予報です。

 舗装林道を辿ると「城山登り口」分岐標。ここを左折して登山道に入ります。
(13:30)

 やがて登りに利用した葛城山背面登山口を過ぎ‥駐車地着。
(14:35) 
  8年前、金冠山・達磨山登山の時、車から城山を見ました。異様な山容が印象に残りましたが、伊豆半島の成立ちを伝える山とは知りませんでした。半島は年間4cm動いています。爪が伸びる速さ。100年で4m! 1000年で40m! 帰り富士山は、姿を見せてくれました。

 
東海岳行
  “新年会” 

 私が子供の頃、正月は今よりずっと特別な日でした。親戚の家に4家族が集まる男の子は6人。お年玉を貰い、ご馳走を食べ、家の中で遊び、腹が減ったらお菓子を食べる。こんな贅沢は、家では、あり得ないので楽しくて仕方ありませんでした。だから正月が待ち遠しかったものです。

 今の子供は、正月でなくてもご馳走は食べし、好きなお菓子も買ってもらえるでしょう。そして毎日、面白さ200%のゲーム機で遊べばご機嫌。我が家では、毎年正月3家族が集います。子供は、鈴の助(中2)と菊千代(小2です)。二人に何か思い出に残るお正月にしようと考えました。

 正月イベントは、まずお年玉をあげ、全員でご馳走を食べます。まあ出前モノですけど。そしてビンゴゲーム(下左)、各々の家族が家族分だけ賞品を用意します。(500円〜1000円で袋に入れているので中身は?) 鈴の助菊千代ビンゴ係です。

 

<ビンゴ>
 



<ばば抜き>
<黒ひげ危機一発>

 ビンゴした人から気に入った袋を取ります。終ったら全員が袋を開けて中身を公開。因みに私は、「クッキー」と電子レンジでチンする温熱アイマスク「あずきのチカラ」にしました。そしてゲーム大会開催、子供・男子・女子組に分けて家族対抗戦です。最初は「ばば抜き」(上中)。

 1番早く上がったら用意した30種類の100円の袋菓子を2個取ります。2番は1個、ばばはなし。次は誰でも知っている「黒ひげ危機一発」(上右)。飛び出させた人が袋菓子1個。そして誰も知らない「ステッキー」(下左) 賽を振り出た色の棒を抜きます。ガチャッとくずした人は賞品なし。

 「リングディング」(下中) カードをめくり、その色と形通りにゴム輪を指に絡ませ、出来た人はベルを鳴らす。最後は、3家族が取った賞品を2個提出し、全員で「ばば抜き」。最初に上がった人が、賞品を総取り。賞品にダイソーの手品を用意したので披露してもらい、チープで笑えます。

 

<ステッキー>
 
<リングディング>
 
<猿ばみ城>

 ゲーム大会は、あっという間でしたが2時間かかり。その後、岐阜県川辺町まで車で30分走り、みんなで標高差200mの猿ばみ城へ登りました。子供達に非日常の景色を見せてやりたいからです。休憩しながらゆっくり登ったので『もう1回登れるよ』と子供は元気。

 駐車場に戻り、やりたかったことを忘れたのに気づきました。NHK「チコちゃんに叱られる!」に出た情報‥337拍子です。幸い他の人がいなかったので全員で輪になって正月行事を締めました。これは子供が、やったことないから非日常です。そして現地で解散‥記憶に残ったかな。

2019.01.08(火)23:50