ひきやま |
---|
入道ヶ岳7〜短山国見岳 906m・529m 三重県鈴鹿市 |
2019年3月20日(水) 入道ヶ岳山頂より望む鈴鹿PA全景 |
|
私の鈴鹿バイブル、西内正弘氏の著書では、鈴鹿山地で登山道の多い山は、釈迦ヶ岳が最右翼で20を越えるルートが引かれているそうです。 入道ヶ岳は多いと思っていたのですが、20はないでしょう。鈴鹿バイブルのコースでまだ未踏のルートがあるので、そこを辿り周回します。 山頂直下、南東70m程の所に大ガレ。その南側に突き上げる尾根筋があります。昔の参詣道だった東南尾根です。往きはそこを登ります。 還りは二本松ルートで南方へ降り、尾根を直進して短山国見岳まで辿ります。山頂近くから延びる北東の尾根で下山する計画です。 教科書として、西内正弘著・中日新聞社刊「地図で歩く鈴鹿の山ハイキング100選」さんのお世話になりました。 |
<駐車地> ドラッグスクロールで移動 大きい地図 |
3日前に開通した新名神高速道路を走ります。鈴鹿PAのスマートICを利用すれば、椿大神社まで2kmの至近距離です。もう少し北西へ走り‥ |
▲北の頭→奥宮/最高点→▲入道ヶ岳→避難小屋→▲短山国見岳→堰堤河原駐車地 ※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点 ■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江 南:午前8時10分 晴れ/9℃ 駐車地:午前9時45分 晴れ/14℃ 標高差:(274m→915m)641m |
往:2時間05分(山頂まで、小休止含む) 還:2時間40分(ランチタイム除く) 所要時間:4時間45分 |
|||||||||
広い堰堤河原の駐車地に置車。北西に延びる林道に入ります。入口に「熊出没注意!」看板。『いるんだなあ』 昨年3回北尾根で目撃されています。 (10:05) |
||||||||||
椿キャンプ場を過ぎ、荒れた小沢を渡ると「通報ポイント(以下P)/井戸谷1」が立つ井戸谷コース登山口です。 井戸谷コースを50m進み、右カーブする所から植林地へ降ります。すぐ右折して沢沿いを登って行くと‥ |
||||||||||
石積み出会いました。その近くに「大塚源作命 昭和九年建」の石標。この先で斜面を登り、尾根を目指します。 (10:20) |
||||||||||
植林の尾根は昔の参詣道で、鬼勾配に喘登。チコちゃん『息切らしてんじゃねーよ!』と叱られそうです。やがて‥ |
||||||||||
岩壁に出合ました。見ると誘導テープがあり、左に巻くことができます。いつの間にか周囲が雑木林に変わりました。 (10:45) |
||||||||||
次第に傾斜が緩み、右に崩壊地大ガレが現れると周囲の眺望が得られます。 なるべく危険場所には近づかないようガレ沿いに登りました。 |
||||||||||
平坦なアセビ樹林で二本松尾根コースに合流。そこに「通報P/二本松7」が立ちます。右折して少し登れば‥ (12:05) |
||||||||||
平成29年5月建立の大鳥居、入道ヶ岳906m三等三角点山頂。お気に入りの風よけ地でランチします。 (12:20)〜(12:50) |
||||||||||
『うわ〜』ちっちゃい子達が草地を小走り。異日常の光景が、胸に刻まれるといいですね。 それにしても山頂までよく登ったものです。ランチしたら山頂北のアセビ樹林に入り‥ |
||||||||||
10分足らず好展望の北の頭。北方向に中央:鎌ヶ岳1161m、右:御在所岳1212m、右奥:竜ヶ岳1100m。 左端:水沢岳1029mです。そして西のアセビ樹林を潜り‥ |
||||||||||
椿大神社奥宮で安全登山を祈願。この左で‥ (13:10) |
磐座尾根ルートに出合います。右折して少し登ってコンクリの杭の所、そこが最高点915m? |
|||||||||
磐座尾根ルートを南へ行くと広大な草地に出て「通報P/池ヶ谷10」分岐です。 奥へ延びる道を歩いて山頂に戻り、再度二本松尾根コースで下山しましょう。 (13:30) |
||||||||||
やがて急降の根っ子階段になり、「イヌツゲ及びアセビ群落」天然記念物の看板に出会います。 (13:40) |
||||||||||
二本松避難小屋を過ぎると滝ヶ谷分岐の「通報P/二本松5」です。二本松尾根コースは、ここで北東へ降る。 今回は短山国見岳に向かうので二本松尾根コースに分れます。ロープ横から直進する尾根に入り、南東へ。 (14:10) |
||||||||||
急降下して鞍部に降り、この痩せた岩尾根を慎重に歩きます。 登りに転じると小ピークをひとつ過ぎて‥ (14:20) |
||||||||||
短山国見岳529m山頂。「短山」(ヒキヤマ)とは、低山・小さな山で反対語は「高山」。先ほどの小ピークに戻り‥ (14:30) |
||||||||||
右折して北東尾根で帰路につきます。 降り口にテープと名札(日付H3.9.22)。H15年発行の教科書は、ここを山頂としています。(14:35) |
||||||||||
北東尾根は、木をつかむ鬼急降。踏み跡は薄いけどテープはあり、明瞭な尾根筋で悩みません。 |
足下には新しい杉の葉も落ちていて、うっかり踏むと杉花粉が舞い上がります。 |
|||||||||
尾根が沢に出合い落ちる所で左折。数分でこの小沢に出合い渡ります。右に折れ沢沿いを辿ると、下に‥ (15:05) |
||||||||||
林道終点が見えました。降りて歩きます。グチャグチャに崩壊している箇所を渡りましたが、当分修復されないでしょうね。5分ほどで‥ (15:15) |
「通報P/二本松2」が立ち、林道と分かれ右の植林に入ります。間もなく「二本松1」の広い堰堤河原に出ると愛車が見えました。 (15:30) |
|||||||||
東海岳行 |
||||||||||
“新PA” | ||||||||||
新名神高速道路の新四日市JCT〜亀山西JCTが3/17に開通しました。同日、鈴鹿パーキングエリア(PA)がオープン。そこは上下線どちらからも利用できる共用型の施設です。またETCで通行できるスマートICが併設され、鈴鹿登山には便利なので今回の入道ヶ岳を企画しました。 当日は平日でしたが、駐車場には多くの車が停まっています。西に入道ヶ岳が間近です。(下左) オープン間もないのでお祝いムードの演出もあちこちに。(下右) 商業施設棟とトイレ棟は別棟ですが、つなぐ屋根はあります。コンビニでランチの食料を購入。トイレ休憩もします。 トイレに行くと入口に個室の利用状況を表示するボードがあり、親切君です。(下左) 上り側と下り側の状況が一目で分かります。緊急事態にはスピードが重要ですから。一歩入ると個室の配置図があり、どこが「空き」か「使用中」か示されています。花丸親切君ですね。 さらにトイレ内に入るとドアの上にランプが点き、青に飛び込めばセーフ。(上右) 三段跳びの親切君です。そして用が済んだら手を洗わなければいけません。不思議な形態のスタイリングコーナーに驚きました。(下左) 中央は折畳み式のベビーチェアです。そしてアップしたのが右下の写真。 左はしに手を入れると自動で石けんが出ます。T字に見える器具の中央が蛇口部です。手を入れると自動で水が出ます。左右に延びるのが、ドライヤー部で左手・右手をそれぞれ入れれば‥「ゴー!」 強烈な風が吹き出し、手を乾かしてくれます。初めて見た素晴らしいシステムです。 メーカーは、あのダイソン。なるほど風が強いわけだ。すごい発明ですね。帰路も鈴鹿PA・スマートICから高速に入りました。商業施設は、すごい人出で大混雑です。あちこち見学し、最後にお土産処に寄ります。店内は。 殆ど地元三重産の商品が積まれてて、赤福は専用レジまで設けられていました。私は悩みに悩んで「桜くず餅」1箱を600円で購入。4〜5人分ありそうですが、その夜、ひよこさんとツルリと完食しました。二人ともくず餅やわらび餅が大好きなので‥ |