岳行ノート

                        
奥飛騨・平湯温泉ウォーク 1430m
岐阜県高山市

2019年5月30日(水)


尊厳に満ちた山の神・平湯大ネズコ


 昨年、ONSEN・ガストロノミー・ウォーキングin奥飛騨・平湯が開催されました。ガストロノミーとは美食学との訳です。『?』

 その土地ならではの食や自然・文化を楽しむこと。温泉地を「巡って」「食べて」「浸かって」という企画で、550名も参加されました。

 13種類の郷土料理、9種類の地酒、温泉入浴と厚いもてなしです。今年は6/22開催、参加費3500円300名募集ですが受付終了しました。


 それでは、昨年のコースマップを参考に自然探勝路・大ネズコ・平湯大滝を巡ってみます。高山から国道158号線で平湯温泉へ走り‥

 教科書は、「ONSEN・ガストロノミー・ウォーキングin奥飛騨・平湯/2018年開催時コースマップ」です。
<駐車場>
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大きい地図



平湯料金所南駐車場

平湯民俗館

足湯公園

平湯バスターミナル

平湯自然探勝路

■大ネズコ

かもしか橋

平湯大滝

平湯キャンプ場

あんき屋

平湯料金所南駐車場

※赤線はGPS軌跡
●は主な分岐点


■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前6時00分   晴/13℃
駐車地:午前8時50分   晴/14℃
標高差:(1250m→1430m)180m
往:2時間00分(大ネズコまで、小休止含む)
還:1時間30分(ランチタイム除く)
所要時間:3時間30分


 湯ノ平トンネル料金所近くの駐車場に停めました。車の後ろにトイレがあります。国道158号線を南へ300m歩き‥
(9:10)


 大滝川手前のあんき屋を左に回り込むと平湯温泉スキー場です。あんき屋の裏にある狭い舗装道で戻る形で北へ。
(9:15)

 バスターミナルを左に右折し、温泉街を進むと旧豊坂家住宅に出会います。高山市上宝町から移築されました。

 金山師(鉱山業者)の住家。奥が合掌造りの資料館「平湯民俗館」。入浴料寸志の掛け流し露天風呂があります。
(9:35)


 その近くに足湯公園。ここを最終点にしたかったのですが、付近に駐車場がありません。お湯は、ぬるめでした。
(9:40)

 150m南下すると平湯バススターミナル。ここは以前、上高地行きに利用しました。飛騨牛串焼き/500円に誘われますが我慢して‥

 広い駐車場を歩くと、南西外れに平湯自然探勝路入口です。すぐ自然豊かな森となり‥
(9:50)

2kmの遊歩道を歩けば、たっぷり森林浴が出来ます。東屋は3ヶ所。
カエデ類が10種類以上あるそうで紅葉はどんなものでしょう。


 川音が聞こえます。清流は平湯大滝から来ました。流れは早い!


 探勝路終盤には、おっとっと73段の丸太階段。これぐらいなら、ゆっくり登れば息は切れません。


 探勝路出口は、国道158号線近く。向こうのエネオスGS前で国道を横断。歩道を400mほど高山市方面へ歩きます。
(10:20) 

 道路上空に平湯大ネズコの案内標識があり、国道と別れ左折しました。 (10:30)

 そこは採石置き場で南西奥に「森の巨人たち百選/平湯大ネズコの案内板。

しばらく林道を辿れば、大ネズコへの標柱が立ちます。
丁度、ニリンソウが見頃で辺りにこれでもかと小さな花の群生が見られます。
整備された緩い傾斜の登山道を登ります。
(10:45)

 大ネズコは、昭和初期、村人が炭焼きのために伐採しているとき発見されました。

 あまりの立派さに驚き、『いずれ平湯の宝になるかもしれない』と伐らずに残したと伝えられています。

 登山道を右カーブすると突然、平湯大ネズコ、圧倒的な大きさです。樹齢約1000年・高さ23m・幹周7.6m。

 
観察台が、2ヶ所設けられています。ネズコとは、針葉樹クロベの別名で木曽五木のひとつです。
(11:10)


 下の「平湯大滝→」道標から降ります。尾根に出るとこの分岐標。左はキャンプ場で右の平湯大滝へ降ります。
(11:20)


 やがて大滝川かもしか橋に出会いました。右岸に渡ると‥
(11:40)


 平湯大滝公園駐車場前に出て案内板が大滝まで「徒歩10分」と告げます。先の車止めを越え、坂道を上流へ‥

クライマックス平湯大滝到着、落差64m・幅6m。すごい水量でしぶきが豪快です。
滝は、1〜2万年前に噴出した溶岩の末端に出来ました。
このような滝は、日光華厳滝・立山称名滝・焼岳白水滝があります。
(12:00)


 かもしか橋に戻って左岸に渡り、平湯キャンプ場を抜けました。バンガローやオートサイトがあり、規模が大きい。
(12:30)
 
キャンプ場から国道158号線に出ると、笠ヶ岳2898mの展望地です。
民俗館で文化に触れ、「探勝路・大ネズコ・大滝」で自然を楽しみました。
残りは、「郷土の食」です。国道を歩いて駐車場に戻る途中にある‥

 御食事処あんき屋でランチします。昨年は、ここで飛騨牛串焼きが振る舞われました。550本も! (12:35)〜(13:10)
 飛騨牛朴葉焼き定食を有料で戴きました。牛肉と味噌の相性が良く白飯が美味い。
駐車場着(13:15)

 
東海岳行
  “ミシュラン君” 


 消費志向が、「モノからコトへ」変化しているそうです。流れには乗った方がいいのかと思い、今年のひよこさんの誕生日は、ユニクロのTシャツでなく、美味しいものを食べようと決めました。思い出したのが、昨年の1月、山友の野良人さんと奥多治見の浅間山山行で出会ったレストランです。

 県道381号線から外れ、小名田不動滝を目指し坂道を上ること400m。「シェ・プラウゼ」という古民家のたたずまいのお店です。入店には、川を橋で渡ります。「森の中の心地よい風を感じながら味わうフランス料理」。知る人ぞ知るような場所にあり営業できるの? と余計な心配。

 ランチの予約はギリセーフで、繁盛しています。コースは2700円〜。床はぴかぴかで、土足でいいのかと躊躇してると『そのままでどうぞ』(下左)



 事前にHPで下調べしたとき、たまたま知ったのですが、5月17日発売の「ミシュランガイド2019/愛知・岐阜・三重特別版」にこのお店が掲載されました。

 一度でいいのでそんなお店で食事したかったところです。棚に置かれた誇らしげなミシュラン君。(下中) ミシュランは、仏国のタイヤメーカー。当初は、ガイド発行で自動車旅行が活発化し、タイヤの売上げ増を目論んでいたとされます。

 さて店内は、綿ほこり一つ無い清潔さ。(上右) 私達を含め全17名のお客様です。シェフの滝上氏は、このお店に来て7年になる37才の働き盛り。不動滝が近くにあるので相性のいいお名前です。ガチのフランス料理ではなく、和のテイストを加えた創作をされています。

 例えば「オードブル」にお刺身を添えたり、出汁で戴く岩手県産雑穀米の「変わりごはん」(下右)。自家製のパンも付くのですが、ごはんがあるのが不思議料理。ナイフ&フォークに箸も用意されています。「グレープフルーツの窯焼き」(下左)は、皮をカップ代わりにしています。

 アイデアも味も面白いですね。焼かれたチーズを掘るとホタテが隠れていました。案の定、歯に身が挟まる。 洋食に爪楊枝はありません。欧米ではそういう場合、どう処理してるのでしょう? 「枝豆のヘルシーポタージュ」は、生クリーム・バターを一切使用していませんと強調されました。

 貧乏舌なので意味が分かりません。(画像無) 味は枝豆の新鮮さが際立ちます。「特製ワインソースの牛肉」は、一口サイズに切られ親切君です。(上中)  腹ぱんぱんで外に出るとひよこさんが『お肉が美味しかったね。来年の誕生日も楽しみ』とおしゃられました。『それ予告?』

2019.06.04(火)17:00