伊吹山北尾根/岐阜県揖斐川町 (御座峰1070m・大禿山1083m・国見岳1126m) |
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2019年6月2日(日) 御座峰から大禿山へ |
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「伊吹山北尾根縦走路は、大垣山岳協会により1960年から3年がかりで開設されました。その後、毎年春日村により手入れされています」 御座峰の銘板に表記されていました。15年前の5月、ひよこさんと車をデポして縦走しています。北尾根縦走は、2台の車が必須です。 山友の野良人さんをお誘いし、久しぶりに花の道を辿ります。揖斐川町の県道32号線で西へ走り、国見岳スキー場を過ぎて国見峠着。 峠に車をデポして県道257号線で南下。古屋集落で右折し、さざれ石公園へ。そこの斜面をジグザグ上がっていく舗装道を車で上ります。 途中、獣侵入防止網を開閉すると‥ |
<駐車場> ドラッグスクロールで移動 大きい地図 |
教科書は、風媒社刊「こんなに楽しい岐阜の山旅/美濃[上]100コース」です。 |
笹又駐車場 ↓ 静馬ヶ腹 ↓ ▲御座峰 ↓ ▲大禿山 ↓ ▲国見岳 ↓ 国見峠駐車場 (デポ車回収) ↓ 笹又駐車場 ※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点 ■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江 南:午前6時30分 曇り/20℃ 駐車地:午前8時40分 曇り/18℃ 標高差:(1250m→1430m)180m |
往:2時間55分(御座峰まで、小休止含む) 還:1時間45分(ランチタイム除く) 所要時間:4時間40分 |
国見峠から車で30分、標高650m笹又駐車場到着。縦走を始めましょう。途中、5つの峰の乗り越しがあります。 (8:55) |
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尾根道は、まともに日が当りますが、今日は曇り空でありがたい。獣侵入防止網扉を開閉し‥ |
つづら折りの登山道で高度を400m上げます。やがてカルスト地形になり歩きにくい。 |
1時間ほどで1040mの鞍部です。向こうのピークは、1206m四等三角点(点名:元地)、ここは右へ曲折します。 (10:00) |
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尾根道を辿る前に豪快なトラバースを歩きます。 崩壊地は、ぎりぎりの道です。そこは小石が積み重なっていて危険箇所。崩さないように‥ |
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斜面を500mほど横切ると静馬ケ原の草地の分岐地点です。左:伊吹山ドライブウェイなので右折して北尾根を進みます。 (10:15) |
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最初のコブ1149mから‥中央ピーク御座峰1070m、その左大禿山1083m、更に左が本日最高峰の国見岳1126m。 (10:30) |
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コブからは、200mも急降下します。花の盛りは過ぎていますが、幾種類か残っていました。 |
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二つ目のピーク983m(11:10)を過ぎると、向こうから3人の女子がこちらへ歩いて来ました。 本年4月、「立木山」でご紹介した「滋賀一周トレイル」で開設の新ルートを辿ったと言われます。 彼女たちが、クマスズを鳴らしながら進むと‥ 私達がデポした国見峠北の虎子山1183mを越える頃、上から熊に吠えられたそうです。 3人は固まって立ちすくんだのですが、運良く熊は去りました。『良かったですね』『恐かった』 熊は、自分の縄張りにドンドン人が来るのでいらついてるのでしょうか。 |
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鞍部から緩い傾斜を130m登ると第一座御座峰1070m三等三角点。左が20年前設置の登山道開設記念の銘板です。 ランチタイム (11:50)〜(12:30) |
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食事が済んだら山旅を続けます。80m降下し、90m登ります。山肌に沢山の白い花。遠くて同定できません。 |
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そして第二座大禿山1083m。どうしてこんな山名になったのでしょう。北に最終の国見岳が望めます。 (13:00) |
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北尾根ルートは、アップダウンはありますが、自然豊かで変化があり楽しめます。花期は撮影に時間が取られそうです。 |
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50m降って80m登れば、第三座国見岳1126m山頂です。 里の方でガスが湧いてきました。しかし山には届かない様子ですが、ちゃっちゃと下山します。 (13:35) |
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5分歩けば、KDDIの施設が撤去された広場です。前に登った時は、ここにリレーステーションが建っていました。 |
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広場からは、ロープが張られた急な降りです。脚筋の踏ん張りどころ。5分ほどで優しい道になりました。 |
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周囲は人工林が現れます。程なく教如上人御旧跡/鉈ヶ岩屋(ナタガイワヤ)への分岐に出合い、左道へ。 (14:00) |
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そして国見峠の駐車場着。県境をまたぐこの峠道は、歴史の間道で美濃と近江を結んでいました。 (14:15) その道には寝仏、尻まくり地蔵が祀られているそうです。尻まくり見たい。笹又駐車地まで車を取りに走ります。 |
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東海岳行 |
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“ミステリーと言う勿れ” | |
大学一年生の時、友人が『これ面白いから読んでみる?』と「カムイ伝」の単行本を数冊貸してくれました。(白土三平/現87才の長編劇画、1964〜1971年に月刊漫画ガロ連載) 忍者が主人公で登場人物が多く、壮大なスケール。徳川家康の知られてはいけない謎に引っ張られました。 「骨太で小説を越えた漫画」というキャッチコピー、名作です。勤めるようになり、名古屋の鶴舞にある古書店巡りが楽しみでした。そこで「カムイ伝」の単行本全21巻を見つけ、嬉しくって衝動的に購入。それから古書店で名作漫画を見つけるのが趣味になります。 私好みの漫画を厳選して揃えましたが、大当たりは平田弘史「弓道士魂/京都三十三間堂通し矢物語」です。物語は三十三間堂の軒下120mを端から端へ矢を通すことがテーマ。ある豪傑が51本通したことから挑戦者が次から次へと現れました。 126本、159本‥数年後には驚異の4000本! 各藩が名誉をかけ新記録を狙い尾張藩がとうとう5044本。それを塗り替えるため紀州藩が‥ 通し矢合戦は繰り広げらた出来事で、私は三十三間堂に行き、失敗した矢が当った跡を探してみたことがあります。 後に知ったのですが、実は映画が先で1945年に公開されていました。漫画の内容とは異なるようで、8133本の記録達成となっています。漫画本を買い続けていたら200冊を越え、本棚に入りきれなくなりました。それをきっかけにその趣味は終ります。 最後の購入は、いしいひさいち「がんばれ!!タブチくん!!」、4コマのギャグ漫画です。肥満体のタブチくんは、プロ野球選手。移籍条件に「キロ何円」と移籍金を提示されたギャグは、声を出して大笑い。 さて今年3月、新聞の書評で「ミステリーと言う勿れ」が紹介されました。褒め言葉が素晴らしくこれは絶対読まなくては思います。早速、四巻の単行本を購入しました。女流漫画家、田村由美が描く長編ミステリーです。絵は少女漫画らしく主人公は美少女みたい。 大学生の久能整(トトノウ・男性)が主人公。最初のエピソードは、突然彼が殺人事件の容疑者として警察に呼ばれます。以後、取調室の会話だけで進行するのですが、設定がユニークでグングン引き込まれました。 聡明な彼は別の事件も解きほぐし、意外な真犯人を指摘。さらにその後に意外な事実が判明させるという展開で、ものすごく筋が練り込まれすごい。次のストーリーは、久能整が巻き込まれたバスジャック事件。キレキレです。 三話の列車内事件の小話もオチが良い、四話目は長編で横溝正史ばりのドロドロ殺人事件。作者の引き出しは、どれほどあるのかと感心します。主人公は良くしゃべり、時々つぶやく『どうして人を殺してはいけないのでしょう』『欠点と弱点は全然違う』などの台詞が意味深です。 素晴らしい作品ですが、2019年マンガ大賞2位。ということは大賞の「彼方のアストロ」は、どれほどレベルが高いのでしょう。興味がそそられます。 |