岳行ノート

渚山 1077m/岐阜県下呂市

2019年9月7日(土)


20鉄塔より小坂町と御前山1646m


 本屋で「岐阜の山旅/飛騨」が、並んでいました。「岐阜の山旅/美濃上・下」は、2002年に手に入れましたが、待ち望んだ続編の発刊です。

 衝動買い! 44座が紹介されています。約1/3の16座は、踏破しました。残り28座、渚山の名に惹かれ、この山からスタートしましょう。

 「♪君を見つけたこの渚で ひとりたたずみ思い出す〜」 ワイルドワンズ「想い出の渚」(1966年ヒット)、私の日本百名曲の一曲です。


 その歌が頭の中に流れたのですが、海のない岐阜県での山とは不思議ですね。本には、は点名であり、地名であるとなっています。

 辞書では、水際のこともです。国道41号線のJR飛騨小坂駅付近から北上します。教科書は、風媒社刊「岐阜の山旅/飛騨」です。
<駐車地>
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大きい地図




駐車地


登山口

23鉄塔

分岐

▲渚山

19鉄塔

展望地

20鉄塔

駐車地





※赤線はGPS軌跡
●は主な分岐点


■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前07時25分   晴れ/26℃
駐車場:午前10時00分   晴れ/29℃
標高差:(540m→1077m)537m
往:2時間20分(山頂まで、小休止含む)
還:1時間35分(ランチタイム除く)
所要時間:3時間55分
下呂市北小坂町無数原交差点(ムスバラ)で渚山に出会いました。
4本の鉄塔が、山肌にそり込みをいれています。

次の門坂の信号を過ぎたら「小坂除雪センター」の道路看板を見て、左折し集落に入りました。


 神明神社前の路肩に置車させて頂きます。奥へ道路を250mほど直進すると‥
(10:20)

 道奥の暗所に鹿避けネットと3段の電気柵。そこで手前を左折し、草地の資材置き場を抜けます。

 すると側溝に出合いました。ここだけ電柵は2段なので、ネットを潜ってまたげます。側溝沿いを進むと‥


 斜面を登る道がありました。ここが登山口で中部電力黄札23が立ちます。
(10:35)


 蛇行して植林地を登ると尾根に乗りました。黄札23を確認し、右折して尾根を登ります。
(10:40)


 尾根は、天然林や植林の木陰です。ほどほどの斜度で歩きやすい道。
そして森の巨人に迎えられます。

森を出て鉄塔23を潜ると草藪になり、9月の太陽が暑い。(11:00)
尾根の少し右下を数分直進して振り返ります。


 23が入りますが、バランスの良い光景が展開し高度を感じます。水分補給したいのですが、木陰がありません。


 低い草陰でポカリをゴクリ。十数分日差しを浴び、念願の森入口です。上に22が覗きます。展望はありません。
(11:20)


 小岩の点在する道になります。倒木を乗せた大岩も現れました。この辺りから背の高い笹分けの道になります。
(12:15)


 そして重要な分岐。写真右端、右を指す黄札21は関係なし。左へ数m行くと18を19と直された左へ‥
(12:25)


 笹が刈られてなければ途方に暮れるところです。程なく右に分けると‥


 どっぷりの笹中に三等三角点。点名:渚、渚山登頂です。北東を見ると‥
(12:40)

 三角点から50m北に立つ鉄塔19右には乗鞍岳3026m。あの鉄塔まで行ってみましょう。

 途中、南東に御嶽山3063m。残念、ご覧の通りですが、右の継母岳2867mが確認できます。

 鉄塔19の手前左で巡視路が降って行きますが、まず鉄塔に寄ると‥

 北西に船山1480m。山頂部のアンテナ群が、見えます。そして巡視路で高度を30m下げると‥
予想外の北アルプス展望。嬉しいですね、ズームして‥

左が笠ヶ岳2898m、中央は槍ヶ岳3180m、右が穂高岳3190m。
それではランチ場所を求め、重要分岐まで戻り、鉄塔20へ‥

 そこは好展望で、TOP写真の光景を眺めランチします。
(13:00)〜(14:00)

 重要分岐へ戻り、仕上がり良い道、21方向へミス。すぐ気付き戻って22へ下山します。


 分岐からこのコースでは珍しい尾根を外すトラバースの道です。

 今日は、色々な種類のキノコさんに出会えました。

 鉄塔22を越すと森の木陰からしばらく出なければ行けません。まだ暑い。
(14:35)

 駐車地に戻っても暑い。
(15:15)
 
 
東海岳行

  “いけない昔話” 

 中国伝搬の干支「子(ね)・丑(うし)・寅(とら)〜」は、戦国時代以降、年・月・日・時刻・方位を表しました。日本独自で北東の「うしとら/丑寅」鬼門として忌む風習があります。は、ウシのような角を生やし、トラ皮のパンツを履くのは、「うしとら」から来ているのです。

 鬼退治は、桃から生まれた桃太郎‥でも桃の例えは、ちょっと危ない感じがします。まあ、子供にお話しするには具合が良かったのでしょう。

 桃太郎の仲間は、「イヌ・キジ・サル」。左の表を見ると「北東/うしとら」の反対側は、「南西/ひつじさる」。だから仲間は‥あれ? ヒツジがいません。



 昔、日本人はヒツジを見たことがなく、映像が浮かばない。そこでトリの隣にいるイヌを指名。桃太郎は、なぜ弱そうな仲間を集めたか謎が解けました。

 この話、深夜番組Hey! Say! JUNP「リトル・トウキョウ・ライフ」で見たものです。これで謎は解け、ミニ知識も入手しました。

 昔話を研究する大学教授が解説したのですから信用できます。するとメンバーの伊野尾君(土曜のお昼:メレンゲの気持ちレギュラー)が、『エロい昔話ってないのですか?』とすごく踏み込んだ質問をしました。『ありますよ。東北地方の昔話ですが‥』と語り出す。



 最初、神様は男女のお宝パーツを顔の空いたおでこに付けたのです。しかし、顔を合わせることは男女間では、良くあることで風紀が乱れました。

 そこで神様は、脇に付け替えました。ところが、ハグをすることは、しばしばあるので浮気など問題が続出。神様は再び付替えを考えなければいけません。結局、現在の場所に落ち着いたのです。その名残りに眉毛や脇毛は今も存在します。


 番組では大受けしていました。確かにオチまであるって良く出来た構成です。私は今まで「おとぎ話」イコール「昔話」と勘違いしていました。まあ昔話で艶笑話があるのは、当然と言えば当然です。伊野尾君は、良い仕事をしました。

2019.09.18(水)22:30