倉見山 927m/岐阜県本巣市 |
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2019年11月10日(日) 枝振りの美しいブナ |
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ガイドブック「こんなに楽しい岐阜の山旅」を良く参考にしています。美濃[上]で倉見が「樹林の山旅に遊ぶ山として」と紹介されました。 また「奥美濃の中でもこんなに気分の良い山頂が、残されているのは珍しい」と魅惑的な言葉で締めくくられ、以来ずーっと気にしていました。 昨年、「本巣七山」に選定され、レポを見ると登山道は整備されたようです。紅葉山なのでその時期を狙って出かけました。 岐阜の国道157号線で有名な根尾谷薄墨ザクラを過ぎ、更に北上して「道の駅:うすずみ桜の里ねお」を目指します。 教科書は「こんなに楽しい岐阜の山旅」です。参考書として「ヤマレコ/hushiyama」さんのお世話になりました。 |
<駐車地> ドラッグスクロールで移動 大きい地図 |
道の駅うすずみ桜の里ねお 駐車地 ↓ (貯水槽) 倉見山登山口 ↓ ▲倉見山 ↓ 大ブナ ↓ (11/18)廃道分岐 ↓ 駐車地 ※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点 ■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江 南:午前7時20分 晴れ/9℃ 駐車場:午前8時50分 晴れ/12℃ 標高差:(246m→927m)681m |
往:2時間40分(山頂まで、小休止含む) 還:1時間30分(ランチタイム除く) 所要時間:4時間10分 |
うすずみ温泉・道の駅手前で倉見山が望めます。 |
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道の駅の駐車場に置車。手前は四等三角点「門脇」です。まず奥の白く見える貯水槽まで舗装道を歩きます。 (9:25) |
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貯水槽後ろの金網枠を潜り階段を登ると「倉見山登山口」の道標が立ちます。<18/18> (9:30) |
用水路に沿って100m行くと曲り角に「上へ↑ 倉見山」の私標。ここから「薄墨温泉コース」の尾根へ取付きます。 |
登山道は、溝状になっていて古い道のようです。でも2002年発刊の教科書にこのルートは載っていません。<15/18>) |
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時々倒木が横たわりますが、処理されていたり迂回路が必ずあります。 整備に感謝です。<11/18> |
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ルートに経路札があります。<9/18>「本巣山人2018.11.15」と書かれ、個性的な18等分、丁度半分。 (10:40) |
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<7/18>で標高700mを過ぎ、植林地から広葉樹林に変わります。秋の彩りに包まれ、期待が高まります。 |
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グッド・タイミング! 真っ赤な秋コハウチワカエデと黄色のシロモジ。 |
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シロモジは、褐葉や緑葉もあります。寒暖差・個体差で違いがでるのでしょうか。 |
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展望は期待してなかったのですが、樹間から一部南に開けました。根尾川奥に本巣七山の大茂山453m。<4/18> |
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傾斜は総じて緩やかで、ポカリは減りません。 |
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尾根道は南北なので透過光があり、写真写りが良い箇所が一杯。楽しい登山です。 |
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そして山頂まで標高差50mに迫ると大きなブナの木。<2/18> (11:55) |
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傾斜は更に緩み、道は左にカーブします。 |
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そして倉見山山頂927m三等三角点。教科書通り「気分の良い山頂」で整頓された広場です。 (12:05)〜(12:25) 教科書では、山名を点名の「倉見」としていました。本巣七山に選定され「倉見山」としてデビューしたようです。 |
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山頂ランチしたらもう少し尾根を北西へ進んでみましょう。 林床に歩くスペースはあります。 |
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すると本日一番の大木ブナに出合いました。これで大満足したので戻ります。 山頂に戻ると一角に東への展望地がありました。 |
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思わぬ眺望、ありがたや。稜線右端が岩岳999m、右奥に松宇土720m、天狗ヶ城684m。下山します。 (12:50) |
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途中<11/18>に分岐点があり、絵地図が掲示されていました。尾砂谷(オサゴ)へ降るルートは、廃道の表示です。 (13:45) |
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コースは、明確な登山道のピストンで、タイムは早い。駐車場途中の展望台から根尾門脇の里風景、和みますね。 (14:20) |
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東海岳行 |
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“クママップ” | |
毎年この時期になると人里に野生の熊が出没します。今年度は、全国で130人を超える死傷者とニュースが伝えました。過去10年間で最悪に迫る勢いとなっています。(2010年が最悪の150人) 富山17人、岐阜13人、福井9人、長野8人、石川6人、愛知・滋賀は各1人、三重0です。 エサのドングリやブナ・コナラ・ミズナラの実が不作で里に下り、たまたま出会くわした人が襲われます。何故、秋に里へ下りてくるのか、ニュースで解説していました。左下図は富山県のもので、横が2009年〜20019年の時間軸で、上段は「ブナの豊凶指数」、下段が「熊の捕獲数」。 上段の折れ線の低い年が凶作ですが、棒グラフの捕獲数が高くなっています。ピンクの縦ラインは豊作の年で捕獲数が低い。昨年は豊作だったのですね。上右のグラフは、「熊のエネルギー収支」で9月から11月に冬眠準備するため餌を沢山食べることが分かります。秋は熊も必死なのです。 各県の行政では、熊の出没情報からクママップを作成して注意喚起を計っています。目撃情報は、圧倒的に里が多い。山中で見かけた登山者も報告したらいいのですが、場所を特定することが難しい。一例ですが、左下は岐阜県クママップで、高山市の一部。右下は富山県クママップ。 富山県は目撃痕跡がとても多く、右上図ではどういう状況かよく分かりません。クママップをズームして富山市富山CC辺りを見てみました。(左下) 横の距離が約5kmです。ここは市街地で保育所から小中学校、高校も地図に載っています。熊が目撃された印は、半端ない。 市街地で目撃された熊は、当然山から下りて来てるので近くの山地はヤバイエリアですね。出かける前には、クママップの確認をしなくてはなりません。マップと言えば、右下のトヨタ「通れた道マップ」は、役に立ちます。山行だけではなく災害時や旅行の時に便利です。 過去24時間の道路の通行状況が、地図に表示されています。通行止・チェーン規制・工事・土砂崩れ・道路冠水・雨や雪の規制などです。もし林道の通行状況が載っていれば、プローチの確認ができます。SUVの充実したトヨタならいつかやってくれるかも知れないと期待してます。 |