高天神 919m/岐阜県揖斐川町 |
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2020年2月1日(土) 東長谷は生きたカケラが集まる |
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もうすぐスギ馬糞が舞う季節が近づきました。しかしマスクが足りない。ジオンさんに高天神山行のお誘いを頂きました。山名は知っています。 ガイド本の「こんなに楽しい岐阜の山旅100コース/美濃(上)」では、春日川合から長谷川の小橋を渡り、北尾根の破線を登ります。 ところが2年前、橋が流失しました。昨年のレポでも修復されていません。そこで開発された周回コースで辿ります。 ピストンコースは6時間20分ですが、周回なら1時間半は短縮できそうです。揖斐川町のかすがモリモリ村で集合して南へ6.6km走り‥ 教科書は、風媒社刊「こんなに楽しい岐阜の山旅100コース<美濃上>」です。参考書は、「山だもんね」さんのお世話になりました。 |
<駐車地> ドラッグスクロールで移動 大きい地図 |
▲北古谷→▲高天神→▲東長谷→林道入口駐車地 ※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点 ■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江南発:午前6時10分 曇り時々晴れ 駐車場:午前7時50分 曇り時々晴れ 標高差:(350m→919m)569m |
往:3時間20分(山頂まで、小休止含) 還:1時間20分(ランチタイム含まず) 所要時間:4時間40分 |
県道253号線沿いの林道入口に置車しました。この林道の下山地点を確認し、県道を南へ歩きます。 (8:05) |
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500m行けば、山の神さざれ荘。休業中のようです。裏に回ると‥ |
階段があり、標高260mの登山口です。 (8:10) |
いきなり岩場の急登ですが、足置きはあります。尾根まで真剣にまじめに登りました。 |
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尾根に出ると勾配が緩み、昨日の雪が迎えてくれます。今冬初めて歩く雪道は、南東へ延び‥ |
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南西に開ける所から、、、『雪山だ!』 雪化粧する伊吹山の山塊。 山頂は、奥で見えません。右の稜線が、伊吹北尾根です。 |
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積雪は数cm、やがて四等三角点「北古谷」775m。登山口から515m上がりました。無展望。尾根芯を辿ると‥ (9:40) |
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林道に出合い、降りて歩きます。 (9:55) |
300m進み、左に尾根道が現れ林道を離脱。 |
林道は南に眺望があります。中央奥が養老山地、左の鉄塔後ろで光るのは木曽三川です。 |
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しばらくしてコブに登ると黄色のプラ杭があります。ここを右折して東へ方向転換すれば‥ (10:15) |
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高天神山頂919mで、三角点はありません。樹間から東の池田山924mが覗いています。 上のコマのコブまで戻り、右折。 (10:25) |
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北へ尾根道を辿ります。途中、下山道の分岐を確認。この2重黄色テープが目印です。北西へ尾根を進みます。 (11:10) |
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植生は、雑木林や植林、広葉樹林と入り組んでますが、藪はありません。 |
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すると雰囲気の良い平坦地に大きな池が出現しました。 20m×5m位で広葉樹林に囲まれ今日一番の御機嫌スポットです。この先で‥ |
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四等三角点「東長谷」852mをゲット。 池の畔でランチしましょう。ジオンさんから温かいスープを頂きました。暖まります。 (11:25)〜(11:55) |
私は、ローソンのGODIVAショコラロールケーキでお返し。甘さ控えめ、ナッツが生地に混じり実に美味しい。コンビニでGODIVAが買える用になりました。 |
来た道を東南へ戻ります。広葉樹林の紅葉は、いかばかり‥想像を絶するかな?15分歩き、4コマ前の分岐を右折。 (12:10) |
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すぐに生きたカケラが集まる茶色の尾根、鞍部に降りると、『ここにも池だ!』 四等三角点「東長谷」の池より小さく、10m×5mくらい。いい雰囲気です。 (12:15) |
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左斜面が植林に変わります。標高650m辺りで左折したく山ナビを確認。テープは無く、左斜面を注視すると‥ |
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踏み跡を発見します。尾根から移り、数分降ると隣の尾根に乗りました。 (12:45) |
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15分程でルート不明。方向を定め、歩きやすい所を進むと下に林道が見えました。林道沿いに南へ斜行します。 |
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先に降りたジオンさんが、階段に誘導してくれました。ドンピシャ! 林道を100m降りば駐車地です。 (13:15) ※今年1月の山レポでは、春日川合の小橋が修復されていました。 |
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東海岳行 |
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“パラサイト” | |
2月10日、アカデミー賞で韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が、作品・監督・脚本・国際長編映画賞の4冠を受賞しました。アメリカの、アメリカによる、アメリカのための映画の祭典なので歴史的な偉業です。幸い私は、この作品を受賞前、1月28日に見ました。(韓国のポスター↓) 韓国の格差社会を「半地下の家」と「高台の豪邸」の対比や登場人物の臭いなどで表現しています。黒澤明「天国と地獄」のテーマを想起させます。 監督の演出力、オリジナル脚本の面白さ、役者の演技力は、最近見た映画の中では群を抜き、エンターテイメントの質がとても高いと感じました。 多くのシーンは、半地下と豪邸です。これらはセットで作られもので舞台美術のリアリティも素晴らしい。家族4人が無職で半地下の家で暮らしています。 IT会社社長に全員が雇われます。ここまではコメディで進行し、当然、想像を超えた事件が起き雰囲気は一変。私は思わず声を上げました。 ストーリーはパワーフルでダイソンのように最後まで吸引力が持続します。このあたりをダウンタウンの松チャンが、番組で『戻ってきた家政婦を家に入れるか! (展開が)そこへ行くか!』と興奮してネタバレしてるのを周りが押さえていましたね。 見終わって私の長男にこの映画の話をしたら『パラサイト見たい』 2月始め、映画館からラインで実況中継が入りました。 『桃』『家族全員集合』『無計画』『誰も予想できない結末』 私は『テーマは格差だけど楽しませることを重視している。アイデアは奇跡』と返します。 ←すると日本のポスター画像が届き、物語のアイテムが入っていると教えてくれました。その仕掛けは知らなかった。全員が目隠していてインパクト大です。 俳優の存在感が薄まり、犯罪臭いが出ています。アイテムは‥左上:9歳の子が描いた絵(彼のトラウマ) 左中:幸運の水石 左下:意味ありげな白い足 右上:ハラハラしたライト 中央後ろ:黒いジャケット左腕背後、外にあるインディアン・テント 秀逸なのは前列右端:貧者の母親右足首の虫。便所コオロギ。 これらは、ストーリーにちりばめられた伏線の一部です。 伏線が回収されていくのが小気味いい。よく練られた脚本です。母親役は、砲丸投げ選手の設定なので役作りに15kg太りました。それも伏線です。 会社社長が、太った前家政婦のことを『2人分食べる』と愚痴っていました。ポスターで横たわる白い足も伏線ですが、マーケティング会社の社員の足だそうです。 後を引く映画で今も気になります。もうすぐ白黒の『パラサイト』が公開されるようです。単に色が消したのではなく、その後の家族の変化を知らせて欲しい。 右はフランスでのポスターです。ご陽気でいいですね。でも白い足は、欠かかしていません。 |