嶽ノ森山 376m/和歌山県古座川町 |
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2020年9月21日(月・祝) 国指定天然記念物「古座川の一枚岩」 (左は道の駅一枚岩) |
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2018年7月4日(水)NHKBSプレミアム「にっぽんトレッキング100/嶽ノ森山」を見ました。日本一の一枚岩が紹介され感動。『見てみたい』 番組はその後、一枚岩の対岸の岩峰をトレッキングしています。なめとこ岩という浸食されたV字谷の登りがワクワクしました。行ましょう。 嶽ノ森山は双耳峰。左:雄岳、右:雌岳 無料の那智勝浦道路の終点那智勝浦町市屋で下ります。国道42号線を走り、古座交差点で右折。古座川を遡り、「道の駅一枚岩」へ。 教科書は、NHKBSプレミアム「にっぽんトレッキング100/嶽ノ森山」です。参考書は、「好日山荘/関西百名山嶽ノ森山」のお世話になりました。 |
<駐車場> ドラッグスクロールで移動 大きい地図 |
パーキング→登山口→なめとこ岩→△嶽ノ森山→△雌岳→下山口→パーキング ※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点 ■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江南発:前日午前11時05分 曇り/26℃ 駐車地:当日午前08時55分 晴れ/22℃ 標高差:(20m→376m)356m |
往:1時間35分(山頂まで、小休止含) 還:1時間35分(ランチタイム除く) 時間:3時間10分 |
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「道の駅一枚岩」から国道371号線を古座川沿いに300m北西へ走ると左に駐車場&トイレ。国道を北西へ歩きます。 (9:00) |
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一枚岩トンネル前を右折。50mほどで「←嶽の森」の案内標に出合います。「ハチに注意」看板に緊張して入山。 (9:05) |
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登山道は、街中の低山とは異なり、ワイルドです。次第に岩山の形相になりますが、案内標やテープはバッチリ。 |
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「犬鳴谷」の案内板から谷道となり、苔岩を登れば、この山のハイライトが近い。左上の石段を登ると‥ |
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キホウキタケ(毒) |
20cm近い巨大サイズのアカヤマドリ(食) |
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なめとこ岩。巨大な岩が侵食で削られ、V字谷になりました。(流紋岩質火砕岩) 1400万年という膨大な時間を体感して標高差50mを登ります。(詳細は道草参照) ステップは細かく丁寧に彫られ、滑ることなく進めますが慎重に。 これは楽しい。岩山に流れがあるのが不思議です。 (9:40) |
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流れに手を入れると‥常温でした。途中で振り返ると‥滑って転べば、命がけのスライダーですね。 |
15分登ると岩場のステップはココで終ります。補助ロープで上に。 (9:55) |
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滝上から杉林になりました。この辺りで登山道は、南西から東に方向を転じます。主尾根に向かい高度を上げれば‥ |
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尾根に分岐標、「←嶽の森/峯→」 右は、1.5km南の峯ノ山482mです。左折して山頂へ。 (10:25) |
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岩峰直前の急傾斜です。補助ロープが心強い、そして狭い‥ |
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嶽ノ森山376m頂上。中央左に壊れた黒い石祠、左端に小さい「←雌岳」の案内標、手前の岩上から360度パノラマ。 (10:35) |
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東方、右に古座川の流れ、右上奥:重畳山(カサネ)302m、上方は熊野灘です。 左下手前は次に向かう雌岳山頂ですが、良く登山道をつなげたものだ。 補助ロープのある急降で、60mほど下がると‥ |
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鞍部です。一見すると直進ですが、正面右細い木にテープがあり右へ迂回します。 |
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岩峰の雌岳369m。祠の石仏2体は風化した石です。後ろの岩場は崖縁でスリルランチできます。 (11:00)~(11:40) |
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西展望は、30分前いた雄峰です。ここからも一枚岩は見えず残念です。 あんな尖った山頂に登られて良かった。下山は、来た道を戻り‥ |
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確認しておいた鞍部の下山道分岐から降ります。すごい急降下は、ロープがなかったら心細かった。。。 |
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こちら「一枚岩→」の案内標が続きます。植林のジグザグ道に頻繁に立っているので安心です。この8枚目の先で‥ |
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「↑豆腐岩(正面)」の案内標。立方体の岩が、几帳面に積み上げられています。豆腐と言うより、お城の石垣です。 (12:20) |
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最後は石段を降りて「おしまいデス」。右は倉庫、国道371号線の相瀬橋は、すぐ下なので行きましょう。 (12:35) |
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橋からの一枚岩。500mの大物は、画角に入りきらず一部しか写りません。 パノラマ・モードで撮ったら失敗しました。 駐車場まで600m。川沿いの遊歩道を歩けば、一枚岩を端から端まで見られます。 (12:50) |
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東海岳行 |
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“日本最大一枚岩” | ||||||||||
嶽ノ森山は、5時間ドライブで前伯します。幸い「GO TO トラベル」で宿泊費は35%引。予定は民宿でしたが、ランクアップして那智勝浦でビジネスホテルに前泊。朝食付3510円と格安です。前日は世界遺産熊野速玉神社、ゴトビキ岩を訪れ、当日、登山後は清流古座川の岩巡りをします。 川沿いに巨岩奇岩が立ち並び「日本の桂林」です。1400万年前、紀伊半島で南北40km・東西23kmの巨大噴火が起こりました。溶岩が冷えて固まったのが、古座川弧状岩脈と呼ばれ、一部が那智の滝・ゴトビキ岩・一枚岩です。(下左) では想像を絶する地球の営みを見に行きましょう。
古座川の上流から天柱岩、一枚岩、飯盛山、牡丹岩、虫喰岩と並び、すべて古座川町内にあります。(下地図) 今回の岳行ノートでも紹介させて頂いた一枚岩は、地上に現れた巨岩では日本一の大きさです。(高さ160m、幅500m:上右) 表面が平坦でまるでかまぼこを切った断面です。 天柱岩(テンチュウガン)は、古座川間際からそびえます。国道に見物できるスペース。(下左) 特異な景観は眼を引きます。江戸時代の漢学者斉藤拙堂の命名です。飯盛岩は、国道371号線立合川橋から望みます。(下右) 飯を盛ったような形からこの名ですが、飯盛り過ぎじゃねえ。
牡丹岩は高さ20m、岩肌が風化して大小無数の穴が浮き彫りされています。(下左) 昔、岩が大好物な魔物が、食い荒らしたという伝説。上部の穴をズームすると、中の模様が、牡丹の花に似ています。ここからこの名になりました。(下右)
虫喰岩は、国指定天然記念物で奇岩中の奇岩。(下左) 高さ60mの岩壁一面に直径4cmから1m以上の大小無数の穴が開いています。マグマが、地上に吹き出す寸前に固まり、内部のガスで穴が造られました。驚くことに最上部の洞窟に板壁が見えます。誰か住んでいたの?(下右)
ではなく、中に祠があり修検者が祀った観音様が祀られています。でもどうやってたどり着くのか? クライミングの技術が必要条件になりそうです。岩巡りをして感じたのは、いにしえの人々は、この地で神を感じたことでしょう。今では奇石怪石の名勝として多くの人々が訪れています。 帰路、熊野市で世界遺産の花の窟(イワヤ)・獅子岩に寄り道し、奇岩怪岩巡りを締めましょう。 |