迷岳 1309m/三重県大台町 |
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2020年11月29日(日) 山頂手前の痩尾根 |
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迷岳は、インパクトある山名です。一度聞いたら忘れません。24年前発刊のガイド本は、北の飯盛山から往復8時間コースでした。 14年前、別のガイド本で南側の4時間コースを発見。豊かな自然が残された郡界尾根を辿ります。しかし、7年前アプローチの林道が崩壊。 最近そのコースのレポがあり、数年前に修復されたようです。 登りましょう。紀勢道大宮大台ICで下り、川沿いを西へ20km走ります。 国道422号線新八知山トンネル手前を右折して八知山谷林道へ。分岐では私標に従います。 ダート道を慎重にスロードライブ。すると前方をカモシカが横切り、立ち止まる。『誰が、鹿や!』 |
<駐車地> ドラッグスクロールで移動 大きい地図 |
教科書は、「関西周辺の山250ベストコース/改訂版」山と渓谷社刊です。参考書として「涼の何気ない日常ブログ」さんのお世話になりました。 |
※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点 ■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江南発:午前07時20分 曇/7℃ 駐車地:午前10時20分 曇、時々晴/9℃ 標高差:(960m→1309m)349m |
往:2時間05分(山頂まで、小休止含) 還:1時間55分(ランチタイム除く) 時間:4時間00分 |
悪路の林道を8.2km、30分かけて走破。登山口近くの3台程のスペースに置車しました。左へ150m歩くと‥ (10:30) |
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林道の分岐点、標高980mの「迷岳登山口」です。岐阜の普通車1台が、ギリ駐車していました。廃林道を登ります。 (10:35) |
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雰囲気の良いつづら折りの広い道を辿ると、稜線への登り口に出合いました。ここから急登です。程なく広大な‥ (11:05) |
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伐採地は、浮き石で歩きにくい。でもすぐ上の稜線に出ました。そこは、標高1190mなので残り120mです。 (11:10) |
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尾根は広くなく、藪は皆無、ルートはシンプルそうです。 太いブナが目立つ自然林が続き、殆ど広葉樹ですが、残念の全落葉。 写真中央奥の稜線出合から100mほど西へ進み振り返ると、大展望が拡がります。 もう下山する岐阜のソロの方にご挨拶。いったい何時に家を出たのでしょう? |
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南東方向に光る熊野灘です。北東は… |
右:局ヶ岳1029m、中央奥:矢頭山731m、左:栗ノ木岳1066m。ひとコブ越えれば‥ |
シロヤシオの古木が立つ1224mのピーク口迷岳です。迷岳の入口ということですが、通過点になぜ山名が付くのか? (11:25) |
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降ると広い桃ノ木平、白い登山道が印象的です。シロヤシオ・ブナ・カエデ・ヒメシャラ、桃の木は無いけど桃ノ木平? (11:40) |
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U字状の地形になると裸木越しに迷岳が見えました。このルートは、紅葉期がベストですね。10月下旬~11月上旬? |
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やがて岩場になり、象徴的で存在感ある見晴岩に出合いました。 右から回り込んで登ると、南側が開けています。眺望は、南西に… (11:55) |
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写真中央の尖峰:古ヶ丸山1211m、すぐ左奥、薄い山影は大台ヶ原。中央台地の右:白倉山1236mです。 |
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見晴岩からコブを越えると窪地(谷部)が現れ、二重山稜の地形になります。右折点の道標から右尾根へ。 (12:10) |
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二つ目の窪地(谷部)を右尾根から見ると、苔が岩をコーティングしています。 |
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再び二重山稜となり、写真では見にくいのですが、正面木の下に半分に割れた道標。右尾根に登ると、やがて‥ (12:15) |
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痩せ尾根になり、根っ子道・岩道を慎重に辿ります。15分で山頂間近という雰囲気。斜面を右へトラバースすれば‥ |
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ブナなどに囲まれた迷岳山頂1309m二等三角点。眺望はありません。 何よりも冷たい風があり、ここでのランチは諦めます。 (12:35) |
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山頂の立木北側にちょっと残雪。初雪にタッチして下山します。すると向こうに… |
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口迷岳。この山容なら山名が付きますね。ルートには、道標・テープが的確にあり、「迷わない岳」でした。 |
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右折点を過ぎると奈良の35名パーティとすれ違う。今から山頂を目指すと下山は、3時半頃でしょうか。ギリだ。 この先の展望地でランチ。 (13:10)~(13:35) |
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口迷岳(14:05) そして、この稜線出合まで戻りました。(14:25) 駐車地着(14:55) |
八知山谷林道を走ると‥『うわ!』 奈良ナンバーのバスが3台、林道をふさいでいます。35名が下山するまで待つの? 堪忍して‥ |
東海岳行 |
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“元気ない野球少年” | |
翔太クンは、元気いっぱいの野球少年です。スポーツ少年団に3年生から入り、練習熱心で向上心もあります、進歩著しく6年生になるとチームの4番を任せられまさに大黒柱。練習のある日は、泥だらけになって帰宅して玄関を入るやいなや、『ママ、何かない?』 笑えるくらいの食欲です。 ところが、ちょっとスランプになのか、練習でもバットの芯にボールが当らないことがあります。学校で身体検査があり、視力が落ちたと判定が出ました。検査結果を見たお母さんが尋ねると、『黒板の字が見にくくなった』と答えます。野球漬けでしたが、練習がないときは友達とゲーム漬けだったのが良くなかったか。 お母さんもお父さんも目は悪くありませんので、後天性の近視でしょう。お母さんは、勉強が出来なくなったら困るので、近くの全国チェーンのメガネ店に連れて行きました。予算は10000円まで。 ところが、もっと安く購入でき、お母さんは内心ほっとしました。これで翔太クンは、勉強も野球も大丈夫でしょうと思っていたのですが‥ しばらくしてスポ少の練習から帰宅すると様子がおかしくなってきました。 お母さんは、夕食前のおやつを用意していたのですが、『いらない』の一言で自分の部屋に直行するようになります。馬鹿食いもなくなり残すほどです。何より元気がありません。買ったはなは、メガネをかけていたのですが、『授業と練習のときにするから』と面倒くさそうに言うだけ。 それに首を良く回すクセがつきました。『肩が痛い』 子どもが肩こりするって? ある種のSOS信号です。たまたま遊びに来ていたお婆さんが、『メガネをかけるようになって元気がなくなったなら、一度、私の行ってるメガネ屋に連れて行ったら』 お母さんとお父さんとは、彼を連れてそのお店に行きました。 そこは地元でお店を構えて40年、ちょっとした老舗です。神の眼力を持つ店長が、検眼をしてメガネを確認すると、たちどころに結論、『両眼ともレンズの度数が、全く合ってませんね』 両親は、メガネに縁が無いので意味が分かりません。 例えば視力を1.0に矯正するなら、その人の視力に合う度数のレンズを処方します。それはメガネ屋さんの一丁目一番地です。それが出来ていないと視神経は懸命にズレを直そうと必死になります。大変なストレスです。 その影響で調子がおかしくなったようでしょう。そこでキチッと度数の合うメガネを作って貰いました。お母さんとお父さんは、翔太クンに『ゴメンね。メガネって軽く考えていたけど本当に大事なモノだったのね』と謝ります。すぐ彼は、元の元気な野球少年に戻りました。 |