赤坂山3 824m/滋賀県高島市 |
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2021年2月20日(土) 遮るものがない山頂雪原 |
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チェーン・アイゼンを手に入れ、試したい気持ちです。先回、鈴鹿の入道ヶ岳は雪山でしたが、雪は少なくアイゼン不要でした。 そこで雪山で人気の赤坂山をチェックすると、麓のファミリー・スキー場は稼働しています。これなら登山口から雪道を楽しめそうです。 スノーシュー・トレッキングが盛んで登山者は多く、トレースは明確です。チェーン・アイゼンにプラス、ワカンを用意しました。 他にスパッツ・スノーバスケット・サングラス・日焼止め:・雪山手袋等を準備。アプローチは、鈴鹿に行くのとそれほど変わりません。 北陸道木之本ICで下り、国道303号線等で西のマキノ高原ファミリースキー場へ。教科書は、山と渓谷社刊「新・分県登山ガイド/滋賀県の山」です。 |
<駐車場> ドラッグスクロールで移動 大きい地図 |
マキノ高原ファミリースキー場 有料駐車場 ↓ 登山口 ↓ 武奈の木平 ↓ 栗栖越 ↓ ▲赤坂山 ↓ マキノ高原ファミリースキー場 有料駐車場 ※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点 ■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江南発:午前6時50分 曇り/-1℃ 駐車地:午前8時35分 雲り時々晴/0℃ 標高差:(150m→824m)674m |
往:2時間45分(山頂まで、小休止含) 還:2時間00分(ランチタイム除く) 時間:4時間45分 |
入口で利用料千円を払うと、スキー場に一番近い駐車場に誘導されました。関西・北陸・東海ナンバーが並びます。 (9:00) |
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400m西へ歩くとゲレンデです。右の三角屋根のcoffee茶館奥が登山口。横断するのは、はばかられ左へ迂回します。 |
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ゲレンデ奥、トイレ前にあるベンチでチェーン・スパイクを素手で装着しました。その横が登山口です。 (9:25) |
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スノーシュー、ワカン、アイゼンの踏み跡を追う。スノーシューは、木の階段を上がれないので迂回しています。 |
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前方に奈良県の家族チーム。小学生の女の子はアイゼン装備、3歳の男児は、ここからパパの背負子に、+16kgです。 |
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途中、南にマキノ町展望。中央が有名なメタセコイア並木、奥は琵琶湖です。 牧野町をマキノ町にしたのは、地域で著名なマキノ高原スキー場から取られました。 自治体名を片仮名にしたのは全国初です。 |
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やがて第1目標、東屋が建つ武奈の木平510m。Pから360m上がりました。一息入れ、ぜりーのエネルギーを補給。 (10:35) |
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東屋の少し北から明王の禿790mが望めます。今日は山頂迄でハゲは省略。 |
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しばらく沢沿いの道を行く。ん~いいですね。「流れる水は腐らず」 少しでも前進しようとポジティブな言葉。沢の奥に‥ |
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堰堤があり、右から巻くとその先で登山者が停滞しています。 (10:45) |
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(還りの写真) トレースは、影の所の急斜面を強引に登っています。実は中央、人が来る沢沿いに直進が正解。 往きは、そのトレースが無く、家族連れも必死に斜面を登る。突然、雪玉がゴロゴロ落ちて来てプチ雪崩発生。 |
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苦労して尾根に乗ればブナの森。抜けるとスノーシューの世界です。 トレースは、好きな斜面を登りショートカット・ルートを作っています。 この県境稜線は雪が深くアイゼンは、はまりがちでワカンに変えようか? 奥が粟柄越(アワガラゴエ)、山頂まで距離は500mありますが、このまま行けそうです。 しかし、何故この辺りには樹林がないのでしょう? (11:25) |
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そして赤坂山824m・四等三角点山頂です。滋賀・福井県境で高島トレイルの一角を担います。 運が良いと琵琶湖周辺、若狭湾と福井の山々の好展望。また花崗岩質なので‥ (11:45)~(12:00) |
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北東に風化が進んだ明王の禿。山頂から距離600mです。急に強風が出て寒く、ランチは厳しいので下山します。 |
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家族チームが、尻セードではしゃぎます。子供はスピードが出ますが、大人は全然、体重制限有りのジェットコースター。 |
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山頂と粟柄越の間に石仏が安置された2.5mの巨岩が見当たりません。つまり雪は深い。それにしても鉄塔が多い。 |
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風の無い平坦地でランチ。(12:15)~(12:45) ブナ林を降ります。午後になり、雪が緩みました。 ワカンで一本足を踏み抜いた人が、『お~抜けんぞ!』と仲間に助けを求めます。 |
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往きで難儀した斜面は、尾根から緩い角度で斜行。沢近くに降り(→)、踏み跡を辿れば、奥に堰堤です。 (13:15) |
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武奈の木平の東屋で一服。屋根の雪は融けていました。(13:30) 階段がある緩やかな尾根は、クロマツの群生。チェーン・スパイクなら倒木の細い枝なを踏んづけても大丈夫です。 |
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スキー場エリアに出たら、ゲレンデ斜面を直降します。子ども達は楽しい尻セード。 ゲレンデの歩道は、雪が融けてビチャビチャです。 (14:15) 三角屋根のcoffee茶館でチェーン・スパイクを外すと、裏に氷の団子が出来ています。 チェーン・スパイクデビューが終り、雪山低山の敷居が少し低くなった気がしました。 (14:30) |
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東海岳行 |
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“チェーン・スパイク” | |
近頃、山レポにチェーン・スパイクが良く載っています。発売はいつ? 7年前のレポには登場していました。言葉のイメージから、以前ホームセンターで見た普通の靴に付ける雪道用の道具だと思っていました。(左)しかし、どう考えてもこれでは雪山は危ない。 そこでモンベル・ショップへ見に行きます。全然違いました。軽アイゼンの一種で、チェ-ンに尖った爪が付いています。登山靴の上から靴下のように履くので装着は簡単そう。(下右) ただ踵まで樹脂ゴムを引っ張る力が必要です。ステンレス鋼の爪が、前8本・後ろ2本あり、チェーンで連結しています。『なるほどそれでチェーン・スパイクか』 爪の長さは10mm、重さは片足180g、価格は5060円。機能的には、4本爪軽アイゼン(90g/1980円)と6本爪(245g/5720円)の間くらいの位置づけでしょう。 因みに私が持っている6本爪は、長さ27mmでした。軽アイゼンはゲタを履いている感覚がありますが、チェーン・スパイクは装着を忘れるくらい靴と一体化しています。 使うのは低山でトレースがあり、傾斜が緩いこと。ちょっとした雪の岩場、木の階段、根っ子道、凍結道も6本爪より良さそうです。苦手なのは新雪で爪が効きません。 気温が上がり融雪した箇所では雪団子が付きやすく、靴裏のチェックは欠かせない。(左) ネットで調べるとピン・キリです。ブラックダイヤモンドのチェーン・スパイク、爪の長さが8mm、数は14本です。 重さが125gと軽量なのが魅力。何よりも、踵にループベルトがあり、手袋のまま着脱できるのがいい。(右) 価格は8030円ときつくても通販サイトでは、Sサイズが残るだけ。高くても人気があるのですね。アマゾンで他を調べると殆ど中国製です。 どれも似たような形で逆に安心できます。込み込み価格は2000円前後。つまり片足1000円! 結局、19本爪(前12本・後7本)・200gを購入しました。(下左) 滑止めベルト付・収納袋付です。届いたら着脱を練習します。 取説がなく足の甲に滑止めベルトを着けるのが難解で、HP画像を見て5分格闘。 やっとマジックテープで止められました。(左/左足用) 山でトライしてみましょう。 鈴鹿の雪は、緩くなっているようで赤坂山デビューになりました。確かに着脱は簡単ですが、雪山手袋は外したほうがいい。下山時、ベチャベチャ雪道で雪団子が付き、ストックの頭で度々叩きます。冬でも登られる雪山低山には、行けそうです。 |