岳行ノート
兀岳〜夏焼山/長野県南木曽町  標高1636〜1503m

2006.5.29(月)江南6時25分発 
             曇り  15℃ 
登り:計3時間40分(小休止含)夏焼山まで
降り:計1時間35分(小休止含)
 ふとしたことで「兀岳」(はげたけ)を思い出しました。ガイドブックは、笹が厳しく初心者向きでは無いぞとビビらせています。この山を登られた方から笹が刈られたと聞きました。それなら私でも行けそうです。

 「兀岳」と「夏焼山」を大平峠からW登山できます。この時期、新緑の旧大平街道を逃す手は無いのでピストン&周回となりました。単独です。
 
 教科書は、山と渓谷社「名古屋周辺の山200」です。


大平街道の木曽見茶屋(昭和8年営業開始)


駐車場周辺図

旧街道P

大平峠

兀岳

夏焼山

木曽茶屋

旧街道P

※色線は実測ではありません。
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」

 
 ネスカフェの「スパークリング・カフェ」をセブンイレブンで見つけました。ようするに炭酸コーヒーです。

 冷えた蓋を開けると珈琲の香りが漂います。飲むと甘み抑え目です。最初に炭酸が来て、後でコーヒーが来ます。

 目を瞑って飲むとコーラーみたいな感じも?不思議な味覚。6人に1人が、はまるそうです。私は5人の方でした。
 さて大平街道(県道8号線)を上がっていきます。と、道脇をカモシカが、車と併走するのでカメラ、カメラ‥。『う〜残念!』

 旧街道入口の駐車場に停めました。沢音の向うから小鳥が鳴いています。さあ奥の入口よりワンダーフルワールドへ入場です。
(8:55)
 即、巨木の原生林の小人になります。ヒノキ、サワラなど名札が親切です。圧倒的な存在感。

 あまりにも大きな木には『こりゃかなわん』と謙虚になり、いつも幸福感に浸れます。
 このミズナラ、周囲3mはゆうにありますぞ。
モミジもたくさんありますぞ。秋は、素敵な世界になりますぞ。
 やがて道が、崩れた箇所に出ます。左上に迂回してあの木橋を渡りました。
 いくつもある木札の案内板は、往時の大平街道を伝えています。面白いので残らず読みました。

 やがて空が明るくなり、木の階段が見えたら‥
 「大平峠」です。トイレ・東屋があります。切り株のベンチで休憩したら「兀岳」へ向かいましょう。
(9:35)

 「兀岳」は「パイたけ」と読んでいました。ハゲとは読めない。しかしハゲって‥、気にしてる。
 登山道は、頂上まで尾根の一本道です。カラマツ、シラカバ、みんなまっすぐ育った。
 幅広の道には、新人の笹が伸びようとしています。出る笹は刈られる。

リスが軽やかに枝から枝へ流れるように走ります。
必死でカメラで追いました。今日、2匹目のリスです。
10枚くらい撮ったけど、ほとんどゴミ箱行き。
 左へ90度の曲折点です。ここは、迷いやすい箇所とガイドブックで注意してました。笹も刈られ道標も有るのでもう大丈夫。
(10:20)
 笹が道を覆うほどありますが、所々だけです。
 「兀岳」1636m頂上です。北と南に眺望がありますが、今日はくっきりしていません。少し休んで即、出発します。
(10:55)

 『あ!ストックが無い』

 途中休憩したとき笹除けで使おうとリュックから外しました。ついでに水分補給したらストックが頭から消えた。

 軽いアルツハイマーです。
 
北面のカラマツの向うに「摺古木山」が薄い。
 登りで「Mr.ガーミン」に休憩した場所をマークしました。やはりそこに転がる忘れたストック。
 ハゲてるどころか充分すぎる葉‥御利益タッチ!
 「大平峠」に戻るとご夫婦らしい管理人の方が、道標を立ててます。「夏焼山」に行くと話すとご親切に周辺マップをいただきました。

 その後奥さんが、東屋で人間爆弾を発見しひと騒ぎです。『ひどいことをする!』
 左の階段が登山口になります。
(11:50)
 しばらく登り、振り返ると「兀岳」が遠く高く見えました。
 3時間以上歩いているのでこの急登はきつい。でも階段の高さが、優しい低さでありがたい。
 十字路の「三峯」にたどり着きます。

 ここから一旦降り「こけの沢コース」の水芭蕉を見に行くつもりでした。管理人の方が『3週前に咲いていたよ。』と言われたのでガッカリの変更です。

 左折すれば、一投足で‥
(12:25)
 「夏焼山」1503m独占頂上です。

 ランチを済ませこの丸太ベンチで一眠り。小虫が鬱陶しいので虫除け網をかぶります。
(12:35)〜(13:35)

頂上から「南木曽岳」  晴れてたらその右肩に「御岳」「乗鞍」のはず

左が「奥石岳」 ハエの右手辺りが「摺古木岳」

妻籠方面
 充分休憩を取って、パノラマコースの降りです。
 ここもダイナミックな自然林が広がります。倒木も轟然としているので迂回も文句は言えません。
“木漏れ日を 拾ってきざむ 登山道” 
今日歩いた「旧大平街道」「兀岳」、この「パノラマコース」
どこも美しく豊かな自然林です。
しみじみ素晴らしい。
(俳句は、芭蕉の“五月雨を集めて早し最上川”のパクリです。)
 県道8号線に下りる前に展望所がありました。すぐ近くの登山口では、ノリ面の工事中です。
(14:35)
 県道カーブ縁にある「木曽見茶屋」に寄ります。

 湧き水コーヒー350円で山旅の締めくくり。
 駐車場に着くと大平峠で逢った管理人の方が、車でちょうど降りてこられました。『ご苦労さん』と声をかけられます。
(15:10)

 帰りに「夏焼山」の望める北側の林道まで行きました。そのときの写真です。
 そして半額時刻の17時インター出になるようゆっくり車を走らせます。 
  ◆「Mr.ガーミン」の指定席◆
 幅広のゴムをリュックに手縫いで止めます。これに挟めばアンテナは、天空に向きました。
ひよこさんのハンドメイドです。

 5/27登山ショップ・コージツに行くときここを通りました。各務原市川島笠田町の木曽三川公園かさだ広場では、オオキンケイギクが満開です。入場無料。幅広の遊歩道があり、一周すると一汗かきます。

 でも遊歩道が無い数年前に比べると一面に咲いていたのが、ハゲた場所が増えたような気がします。それでハゲ岳を思い出して出かけました。




  新・登山携行水誕生

 
私の山の携行水は、ポカリ・お茶・水(調理用)を各一本です。
最近、行きつけのコンビニオーナーに「酸素水」を薦められました。酸素が水の5倍含まれていてジョッギングする人が良く買うそうです。登山にも良さそうなので1本150円で買いました。ちょっとお高め。

 しかし、これ以上携行水は増やしたくない。ポカリはカロリーがあり、吸収が良く登りで飲みます。お茶はランチの後や降りで飲んでいます。ラーメンを「酸素水」で作れば、酸素が飛んでしまいそうだ。『う〜ん???』

 そこで一計を案じました。「酸素水」は金属ボトルでの保管指示、ポカリは金属ボトルの使用拒否です。そこで登山前夜、常温の「酸素水」を別容器に入れ、粉末ポカリを溶かします。それをペットボトルに移し、冷蔵庫へ格納しました。

 これでカローリーあり、酸素あり、吸収良しの三拍子そろった新・登山携行水誕生です。さあ、朝よく冷えた「ポカリ酸素水」を保冷袋に入れ出発します。

「酸素水」のスポーツドリンク! どこかこのアイデアを買ってくれたら私の座右の銘『一攫千金』を叶えられるのですが‥。大塚さん、アサヒさんいかがでしょう?

 効果?今回これを持って行きました。正直、まだわかりません。