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2021年10月30日(土) 映画「点の記」を見て登った気・剱岳2999m |
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随分前、ジオンさんの水曜会で山行し、ランチのとき多山系の彼女に尋ねました。『今まで一番印象に残る山ってどこですか』 『富山の中山です。剣岳の眺望が最高ですよ』 尋ねておいて行かなかったら失礼なこと。遠方なので行くなら一番いいときに行きたい。 「紅葉期・剱岳冠雪・好天平日」 毎年毎年、行く気持ちはあっても、その条件は中々実現しません。今年こそ‥すると日曜日ですがピッタシ。 平日条件を諦め、早出して駐車場を確保することにしました。北陸道立山ICで下り、県道46号線に移り、早月川剱橋から11km走れば‥ 教科書は、山と渓谷社刊「新・分県別登山ガイド/富山県の山」です。 |
<駐車場> ドラッグスクロールで移動 大きい地図 |
※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点 ●は木橋 ■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江南発:午前6時00分 晴れ/11℃ 駐車地:午前9時25分 晴れ/10℃ 標高差:(710m→1255m)545m |
往:1時間55分(山頂まで) 還:1時間45分(小休止含む) 所要時間:3時間40分 |
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2段目の広い駐車場へ。京都ナンバーも停まります。周りは全山紅葉ですね。県道を西へ150m降ります。 (9:45) |
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橋を渡ると左に駐車場で奥にルートマップの立つ中山登山口/710m。15分ほど登ると斜度がきつくなりました。 (9:45) |
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ジグザグ・ジグザグ、鮮やかな紅葉、清々しい空気に臭い汗。 次々と現れるブナと立山杉の巨樹に圧倒されます。 |
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すると1100m斜面に古株更新の横綱杉です。植林の直線的な杉とおなじ種とは思えない。『ワイルドだぜ』 (10:55) |
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30mほど上昇すると草地の休憩所適地です。ここは、北東に眺望が開け‥ (11:00) | 左:大猫山2070m、右:赤谷山2260m。いずれも山頂付近に新雪が見えます。 |
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登ってきた支尾根が、主稜線に合流しました。ここは五本杉ノ平です。 そこに韋駄天杉、幹回り10m・樹齢千年といわれる古株更新の巨樹。この前の‥ (11:10) |
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杉の樹洞に入る4歳の男の子とママ。一生モノの記念撮影ですね。折角、巨樹に名前があるなら名札が欲しい。 |
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五本杉ノ平という名から、五本の大杉が立つのでしょう。稜線の道を行くと般若杉、古株更新の怪樹です。 (11:20) |
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登山道で大杉を探すと5本数えることは出来ました。紅葉のトンネルを抜けると賑やかな声が聞こえます。 |
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中山山頂1255m。東南東6kmに「岩と雪の殿堂剱岳」、ゴリゴリの山肌が強烈だ。 山頂に左下から来る尾根が、登山道の引かれた早月尾根です。コースタイム往復16時間! (11:40)~(12:25) |
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大繁盛の山頂広場でランチ。2時間で素晴らしい非日常を体験でき、何度も来たくなります。 |
切り開かれた山頂部の南が下山口です。その右にあった控えめな三等三角点にタッチ。 |
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下山は、黄葉路を東へ緩く降ります。5分程で南東への急降下となりました。 |
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何本かの巨樹に出合い急降下が終わる頃、剱岳山頂をリフレイン。 |
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そして道は、クズバ山1876m分岐。登頂には、ここから2時間20分かかります。下山は、左折して奥へ。 (12:50) |
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中山山頂から降りて来た北東尾根の秋麗。やがて‥ |
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東小糸谷に出て、3箇所の橋を渡ります。間もなく撤去予定です。この流れなら橋が無くても大丈夫。 1本目(13:15) 2本目(13:30) 3本目(13:35) ※登山口の張り紙、「11/5頃に東小糸谷側の橋を撤去する予定です」 |
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沢道の下降は、終始大猫山2070mを正面に見ます。 |
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下山口から立山川の仮橋に進むと、樹洞のご家族が前を歩いていました。4歳の子、良く歩いたね。10分程で‥ (13:40) |
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馬場島のキャンプ場です。近くに五月尾根登山口があります。剱岳往復は、2日間16時間標高差2200mの旅です。 (13:50) 駐車場に戻るともう2/3以上が、下山されていました。別格の山旅に感謝。 (14:05) |
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早月川沿いの県道を8.5km走ると伊折橋です。剱岳と中山にお別れできます。(剱岳山頂からやや右下に中山) |
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東海岳行 |
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“進撃の巨樹” | ||||||||||||||||||||
さて私が登山で良くお世話になるのが、森林に引かれた林道です。林道は全ての都道府県にあり、長さを合計すると13.5万kmで何と国道の長さの2倍になります。コツコッ工事してますからね。 最長は、四国剣山スーパー林道の87.7kmです。名古屋ICから浜松西ICまでに匹敵します。林道は8人に1人は利用していて、登山以外では撮影・鳥観察・廃墟巡り・心霊スポット巡り等目的は様々です。 ガードレールがない崖の狭い林道に入るときなど、「おまえ覚悟はあるか」と語りかけられているようで覚悟を決めています。 さて 「我が国で富士山より高い山が発見された」、「琵琶湖より大きな湖が見つかった」とかは、まず起こらないでしょう。 でも人跡未踏の森林で「縄文杉より大きな杉が見つかった」は、あり得ると思います。2011年6月NHK「金トク/万代杉に挑む」で撮影的には手に負えない巨樹が紹介されました。それが今回登った山の「中山の万代杉」(バンダイ)です。(下)
幹回りは屋久島・縄文杉16.1mを越える巨樹です。2本の古株更新ですが、地上2mまで完全に融合して幹周日本一となりました。 今回すごく楽しみにしていましたが‥ 近くの登山道を登っていても全体がヤブのように見え、その存在に気付がつかないそうです。(下左) 中山で出会った大杉を色々な角度で撮影しましたが、万代杉は同定出来ていません。その辺りか場所がわからないのが致命的です。ネットで検索していたらとんでもない大杉を見つけました。中山の県道を挟んだ北にある細蔵山1551mの大杉です。
越後の天杉日記さん の2017年7月レポをご一読くだされ。(左) 場所の明示がないのが残念ですが、羨ましいなあ。因みに幹周日本一は、鹿児島・蒲生の大楠24.22mです。『プールじゃん。直線じゃないか』 我が国の幹周3m以上の巨樹は 未確認を入れると15万超本と推測されています。『なるほど巨樹は3m以上、二人が抱えだ。進撃の巨樹の数はすごいな』 |