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2022年4月1日(金) 山頂北に神々しい白山 |
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昨年12月笙ヶ岳下山後、ご一緒したOさんから高賀山の面白いルートをお聞きしました。雪が消えたのでジオンさんたちと挑戦します。 往きは、50年前の旧道加部峠ルートです。最近のレポでよく歩かれています。まず沢沿いに辿り、尾根道で山頂へ向かいます。 下山道はOさんが、以前歩かれた山頂南から南西尾根のバリルートです。参考書に多くのレポを拝見しました。4人パーティです。 高賀山は、13年ぶりになりました。板取川沿いの国道256号線を走り、洞戸阿部で左岸に渡ります。高賀川沿いを進み、大鳥居から… |
<高賀の森公園駐車場> ドラッグスクロールで移動 大きい地図 |
高賀の森公園 駐車場 ↓ 林道登山口 ↓ 加部峠 ↓ 天狗岩?・石門 ↓ ▲高賀山 ↓ バリエーション・ルート降口 ↓ 林道横断 ↓ 高賀の森公園 駐車場 ※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点 ■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江南発:午前6時45分 晴れ 駐車場:午前8時20分 晴れ/6℃ 標高差:(450m→1224m)774m |
往:3時間05分(山頂まで、小休止含) 還:1時間55分(ランチタイム含まず) 所要時間:5時間 |
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高賀神社左の林道を上がると、通行止から左に入ると広い高賀の森公園駐車場。写真奥へ… (8:35) |
写真左の宮下林道で登り、右奥から下山してきます。地図看板が3枚もあり、右端が、1年前設置された加部峠ルートが載る新しいものです。 |
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下山がバリルーなので、登りは時間節約できる宮下林道を進みます。ヘアピンカーブの左岸が登山口です。 (9:00) |
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沢水は多くなく、きつい勾配や強烈な高巻もありません。何度も渡渉しますが、テープがキッチリ誘導してくれます。 |
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登山口から45分、沢分岐で右股のテープを追うと強烈な勾配になりミスに気づく。戻り、ポールの指す所が沢分岐です。 |
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10分ロスしました。旧道は良い登山道で、すぐ加部峠です。写真左の西尾根で山頂を目指します。 (10:05) |
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先に建つのは電源開発の鉄塔№140。ここは休憩ポイントです。展望がよく… (10:15) |
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南に、左端奥:今淵ヶ岳1048m、中央:三等三角点「権現山」811m その右肩奥:寺尾ヶ原千本桜の権現山516m、その右に並ぶ:汾陽寺山520m。 |
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尾根は風の吹きさらしで体が冷えます。ヤッケを着れば大丈夫。笹分けの道を行くと… |
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右側にテープが沢山付き、熊笹の藪をジグザグ案内しています。地図看板にあった天狗岩への道かな? ジオンさんと飛び込む。 (11:05) |
5分・標高30m降りた所で10mの大岩。テープはまだ下へ続きますが、キリがないと戻ります。 ※確認すると天狗岩はあと標高30m下でした。 (11:10)~11:20) |
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東進すると登山道に見上げるほどの巨岩。右から回り込むと石門に出会いました。 腰をかがめれば通り抜けられます。落葉した木々を抜けると… (11:25) |
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高賀山山頂1224m一等三角点。上天気・好展望でランチします。右の三角点上は、北東の御嶽山3063mです。 (11:40)~(12:20) |
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北西に能郷白山1617m。その右に… |
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左:平家岳1442m、その右隣:滝波山1413m 右:白山2702m。 女子が二人で一つのベンチに座っていました。 独りが立ち上がると、ベンチがグラっと動きお握りがコロリと落ち大惨事。 山頂のベンチは、どれも不安定で要注意です。 |
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高賀山から南へ5分ほど降ると笹薮のバリルート入口。奥左:瓢ヶ岳1163m、右は今淵ヶ岳1048m。 (12:25) |
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背丈を超える笹藪に飛び込むのは勇気がいります。南西へ方向を定め、踏破したOさんが突っ込む。5分ほど奮闘すると… |
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あら不思議、尾根端で笹藪は消えました。藪の淵を数分歩き辿り、尾根芯に戻ります。 (12:30) |
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ルートにテープは一切ありません。尾根の広がる所では、しっかり地図を見て方向を確認します。 |
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入口から1時間半、高度を600m下げて林道に出会いました。10m右に登山道が続きます。 (14:00) |
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鉄塔の先で山腹道に降り、左へ辿ると御坂峠から降りてきた道に合流しました。石が多く歩きにくい登山道です。 (14:05) |
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駐車場に帰着。高賀山を登りも降りも知らない道で周回しました。 下山ルートを案内して頂いたOさんにお礼を言います。 東屋で彼女のベスト・コースを教えて頂きました。舟伏山・水晶山・小谷山楽しみです。 (14:15) |
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東海岳行 |
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“京都国際会館・見学会” | ||||||||||
千年の都、京都で知らない所は沢山あります。国立京都国際会館もその一つ。1966年開設され56年目です。日本初の国際会議施設で、1997年COP3(地球温暖化防止)の京都議定書がここで採択されました。 当時、建築コンペがあり大谷幸夫氏の設計が最優秀賞を受賞。合掌造りの様式を取り入れた和のテイストで地上6階・地下1階の鉄筋コンクリート造りです。京都市左京区岩倉の宝ヶ池公園に隣接しています。(下左) 会館では、特別見学会を月1開催。参加は、定員15名の抽選があり、めでたく当選しました。訪問者が必ず通る正面入口のアプローチに驚かされます。(上右) 高さがあり形が独特です。置かれたテーブルの形が、壁の形と全く同じ。(写真左端) 最も特徴的な所は、メインロビーです。巨大な空間を支えるのはV字形の柱。(下左) 中間的な階層が設けられ、多層的に床が広がる大空間にこだわりを感じます。最上階からの庭池・桟橋と宝ヶ池の水の風景が見事です。(下右) 時々、鹿が遊びに来ます。そして2000人収容の大ホール。(下左) 1階から4階までの吹抜け空間は圧巻です。4名1グループの席は、国連方式でわが国唯一。(下右) ここがCOP3の会場です。台形は、合掌造りの古民家を連想させます。 一般的な会議室に行くと…世界でここだけ、台形の窓に斜め障子。(下左) 56年間補修しながら使っています。床は苔をイメージしたモスグリーンのカーペット。(下中) コンクリの固まりの建築物は、自然との調和が難しい。ここは違和感がありません。 コンクリの表面が、打ちっぱなしでなく岩のようにごつごつした手触りになっています。(下右) これは高松の職人が、特殊なハンマーで表面を叩き込みました。その量と困難さは、『今では到底ムリ』と言うほどの膨大な手仕事の賜物です。 建物に鳥の糞がついていません。維持管理がきちんとされているのでしょう。ここは世界中から招いた客人が一堂に会し、笑顔で肩を寄せ合う場所。国際都市京都の堅牢なシンボルです。建築家の才能・こだわりに触れることができました。 |