巌立〜根尾の滝/岐阜県下呂市 |
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梅雨時は、山の選択に悩みます。苦労して登っても展望もなく曇り景色では残念です。 山頂は目的でなく、ひとつの目標と思います。では、以前行った「野麦峠」のように目標を他に決めましょう。 「癒しの道」を見て今回は滝巡りにしました。単独です。 教科書は、「癒しの道・南飛騨森林浴回廊21」(コース21)です。参考書は、教育出版文化協会「ぎふの名瀑名峡」にお世話になりました。 |
駐車場周辺図 START:巌立P |
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名瀑壮観!根尾の滝 |
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巌立P ↓↑ 行者橋 唐谷滝 滝P ↓↑ 根尾滝 ※黄線は車移動 ※色線は実測ではありません。 ■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」 |
小学一年生の7月7日、学校で先生から織姫・彦星の話しを聞きました。 夜、それを確かめたい。一人では怖いので母に頼みます。外に出ると隣のユキちゃんもお母さんといます。そのとき仰いだ天空は、星屑で満ち溢れていました。天の川は、苦しいほどの密度で輝く。‥名古屋市南区が素朴だった頃の話。 あの星空は、今でも脳裏に焼きついています。豊かな視力は失ったけれど山頂なら乏しい眼でも見えそうです。もう一度、どこかの山で降るような満天の星を見てみたい。 |
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駐車場は「がんだて公園」、目前に「巌立」がそそり立っています。 この大壁は、5万4千年前に御岳の火山活動で生み出されました。 15qも流れてきた溶岩です。六角柱状節理の大岸壁で高さ72m、幅120mもあります。 「御前山」の屏風岩も仲間でしょう。 ※07年4月18日(水)岐阜新聞:がんだて公園で「滝開き」、テープカット・たる開き・太鼓演奏 |
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広い駐車場の案内板より下りました。川より「巌立」を間近で見上げることができます。スーパー迫力!でも溶岩が、なぜ垂直なのか遠い不思議? (9:55) |
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サワグルミの横、濁河(ニゴリゴ)川の美しい渓谷を進みます。 | |
やがて行く手が、険しい岸壁になれば鉄板の滝見遊歩道です。これなら降雪にも壊れない。でも建設時は、足場も悪く大変な労力だと思われました。 赤い「滝見橋」より上流の「三ツ滝」が望めます。この橋より遊歩道は、岸を右に変えます。 (10:05) |
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巌立峡の「三ツ滝」は、三段の滝が連続しています。滝壺が深そう。上段6m,中段11m,下段5m。(写真は中・下段)水量はたっぷり。 こんな滝が、我が家の裏庭にあったら夜、町民は眠れない。‥三つの滝音が重なり豪快。 岩壁の根性アスナロ |
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「行者橋」に着いたら左岸に渡り返します。 (10:20) そして林道に出て10分も歩けば駐車場です。 (10:30) |
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車に乗り林道を上流に走ります。5分かからず「唐谷滝・あかがねとよ」の入口です。手前に駐車地があります。二つの沢の合流点に降りればそれぞれの沢に‥ (10:50) |
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岩間に品良く女性的な「あかがねとよの滝」です。これまた滝つぼは、綺麗なエメラルドグリーン。不思議なことに流れが消えて池の様です。 ◆銅金樋の滝:樋を立てかけたような岩を流れ落ちています。その岩肌は、緑青色で銅のように見えるためこの滝名です。(落差14m) |
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隣の別沢からゴーゴーと自己主張の滝音。岩壁が、柱状節理状で男性的な「唐谷滝」です。岩に囲まれて水音が響き、すざましい迫力。 こんな滝が風呂場にあったら、風呂桶は1秒で満水、永年無料の水道代‥助かる。 (11:10) ◆から谷との合流点にあるのでこの滝名です。落差15m。右側を見ると岩の間から「あかがねとよの滝」の水が染み出ています。 |
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また乗車して林道を進むと‥キジに似たヤマドリが歩きながら草をついばんでいました。 | |
10分ほどで根尾滝駐車場に到着です。トイレの前に案内図と注意書。滝まで往復2時間、適切な服装・靴、飲み物・食べ物の用意など要覚悟。 (11:40) |
林道を行くとすぐ遊歩道入り口です。ひのき林に入ります。 |
植林地を抜けると斜面を一気に130mほど川まで降ります。帰りのことを思うと‥。 | |||
でも廻りは荒々しい原生木が、高く太い。何の木なのか葉を写してもどれがこの木のものやら。 | |||
濁河川に架かる吊り橋を渡ります。軽量化のため床は、網で流れが素通しでまたよく揺れる。 (12:10) |
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橋から一旦、川を離れ山腹道を辿ります。 | |||
再び川に近づき中間地点「あまどり岩」の展望台です。やはり柱状節理状の岩壁で、下方に窪みがあります。そこに岩ツバメの営巣があり、10数羽単位で飛び出て来る。 体長は15pほど。このときも無数に岩壁近くをすごい速さで跳んでいます。岩ツバメが写ってないのは予算のせいです。 (12:20) |
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この巨木の道を過ぎれば、川に下りるのも近い。 | |||
大岩の転がる川岸に出ました。滝姿が望めれば、鉄パイプの階段を上がります。 | |||
名瀑「根尾の滝」 落差65m,幅5m「日本の滝百選」で滝型は一文字落下です。 滝の周りは、トップ写真のように柱状節理状の大岸壁。 向う岸に渡れば、滝壺近くに行けます。今日は、水量が多いので止めました。 |
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水煙が大暴れしています。適当な岩場に座り、ランチです。 (13:00)〜(13:35) こんな滝が風呂場にあったら、1秒で風呂場が壊れる‥いらない。 |
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帰り道、2mほど先の岩陰にいたヤマドリが私に驚き、大きな羽音を立てて飛び立ちました。谷斜面を滑翔してあっという間に消えます。 アンタもビックリしたけどワシも毛穴が開きもうした。林道で逢ったヤマドリに似ていたような? |
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揺れる吊り橋に着き、上流を省みます。「根尾の滝」から落ちてきた水が足下を流れる。 さあ、川旅の締めに登りが待っているなあ〜。 (14:20) |
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20分我慢して斜面を‥ | |||
登り終え、植林下を行くと覚明行者が開山した「旧御岳登山道2合目」の標石です。昔は麓から御岳を目指したのだ。すごいなあ。 “二合目 左ネオタキ”と刻まれています。 駐車場着(14:50) |
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おまけ(1) 帰り、巌立駐車場を過ぎると林道の右に「牛の鼻づら」看板。穴の入口が2つあり、中でつながっている洞穴です。ここも柱状節理で出来ています。 |
おまけ(2) 道の反対側にある「覚明水」。覚明行者が、1791年御岳登山道を飛騨小坂より開くときに発見。登頂の水場として瓢に満し、勇躍山頂を目指しました。 |
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赤沼田天保林 滝巡りをした帰り途中「道の駅 南飛騨小坂はなもも」がありました。そこを過ぎて500m西進すると南へ鋭角に左折する道が「赤沼田天保林」への林道入口です。その林道を3qほどさらに南へ走りました。要所に案内板があり、迷わず到着できます。 天保13年(1842年)ここ赤沼田村では、飛騨国代官所の植樹令により、村人が2年かけて4,079本もの植栽をしました。天保林は、この時代でただ一つ現存する植林場です。ヒノキの植林では、最古といわれています。国内でも例の少ない高齢級の造林地であり歴史的・学術的に価値が高く、赤沼田天保ヒノキ植物群落保護林です。 遊歩道が整備されたばかりで道のチップも匂うほどの新しさです。森の巨人たち百選56「天保の大ヒノキ」ほか、数々の巨木に逢えました。20〜30分で周遊できます。 |
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↑@赤沼田天保林入口 A木橋 B甚四郎滝 落差10m | |||
↑Cカツラ/幹周3.8m,樹高37m,樹齢〜299年 | |||
↑D天保の大ヒノキ(樹齢160年,樹高36m,幹周3.5m)↑ | |||
↑Eイヌザクラ Fスギ/幹周3.5m,樹高35m,樹齢〜300年 Gケヤキ 左/幹周2.3m,樹高36m |