岳行ノート
由良ヶ岳 640m/京都府舞鶴市

2022年5月29日(日)


絶景はドラマチックな出合い


 京都府が日本海に接してるのは、何だか不思議に思えます。福井県西隣が、京都府舞鶴市です。宮津市との市境に由良ヶ岳がそびえる。

 低山ですが、丹後富士と呼ばれています。(建部山・青葉山もその山名を充てられる) 双耳峰で東峰は360度の絶景です。

 西峰は天下の名勝天橋立が望めます。教科書は舞鶴市HP「舞鶴フィールドミュージアム/フィールドワーク・モデルコース/由良ヶ岳コース」です。


 舞鶴若狭自動車道舞鶴東ICで下り、西の由良川を国道175号線で渡り、県道45号線のJA京都にのくにを右折。北へ6.7km走ります。
駐車場
ドラッグスクロールで移動

大きい地図

上漆原自治会館P→真奥大滝→▲由良ヶ岳東峰→▲西峰上漆原自治会館P

※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点 □は木橋


■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江南発:午前08時00分  晴れ/23℃
駐車場:午前11時05分  晴れ/28℃
標高差:(110m→640m)530m  
往:2時間00分(東峰まで、小休止含)
還:1時間40分(ランチタイム含まず)
所要時間:3時間40分


 左上案内板が目印。上漆原自治会館の駐車場に車を停めさせて頂きました。東へ車道を歩きます。
(11:15)


 白髪神社の右にY字分岐。往きは川沿いに右の林道へ入り、下山は左道でここに戻ります。右道を進むと…
(11:20)

 右岸に座禅岩。1365年禅師が大滝で沐浴し、この大石で座禅を組みました。形はチーズ・イン・ハンバーグそっくり。  (11:30)

 100m先に仁王岩。昔、宮津と舞鶴を結ぶこの裏道で里人が、川の両岸にある大石を見て仁王さんの霊気を感じました。


 林道終点広場に着くと、沢沿いに登山口があります。やがて左にいくつかの小滝が現れ、更に登ると…
(11:35)

「真奥大滝」標柱の向こうに落差28mの段滝に出会いました。
今日は少ない流れですが優雅に落ちています。がっちり付けられた補助ロープで急登すると…
(11:45)


 標柱3/8を過ぎれば、この4/8「椿尾根」です。7/8標柱で東峰の南西尾根に乗りました。急登して…
(12:15)


 地形図にない林道を横断します。数分斜面を辿ると左に明るい伐採地。(ここで登山道をミス) 踏み跡に惹かれ…
(13:00)


 網で囲われた伐採地は好展望。北西の由良ヶ岳西峰が近く、そして西方に…


 赤岩山669m。その左下、一番低い谷をズームすると駐車場でした。東峰へは踏み跡が消え、草藪を直登します。


 数分で由良ヶ岳東峰640m。この虚空蔵菩薩の祠に地元の子が、数え13歳でお参りする風習がありました。
(13:15)~(14:00)
 
ドラマティックな絶景。青い海・白い帆(左端)・集落・河・鉄橋・山々・右端奥青葉山693m
そして中央上奥に舞鶴火力発電所。好展望のアイテムがそろっています。


 道ミスを確認したくて正規道を降下。いい感じの尾根から植林で間伐木が転がる登山道でした。戻って西峰へ。


 斜度は厳しくありません。鞍部は、宮津由良駅コース分岐です。モミジのひろば・林道終点休憩地を過ぎ…
(14:05)


 「岩場のひろば」若狭湾の風景が拡がり、数分で…
(14:15)

 由良ヶ岳639.95m二等三角点山頂。東京スカイツリー634mとほぼ同じです。

 北西に日本三景・天橋立。これが見たかった。惜しい!左端の木で全景が見えません。

西峰も眺望が素晴らしい。(左端)天橋立・(奥)丹後半島・栗田湾(クンダ/手前)~
(14:20)~(14:30)


 下山は解説板横の「林道→」から降ると、しばらく丸木階段が続きます。


 5分で荒れた遊歩道に降りました。辿るとやがて…
(14:35)


 大きな竹林を分ける道になり、右下に降ると完璧に舗装された林道です。4km近くのウオーキング。
(14:55)

東峰の眺望地があります。伐採地は大きな〇形で、別な目的があるのでしょうか。
白髪神社に着いたら参拝して、駐車場へ降ります。
(15:40)


東海岳行

  “いいね伊根町”

 日本三景・天橋立は京都府宮津市ですが、北隣の町は伊根町。漁業と生活が一体になった舟屋の町並みが大変珍しく、国の重要伝統的建造群保存地区です。ひよこさんと4時間ドライブしてお昼に道の駅「舟屋の里伊根」に到着しました。

 まず海抜40mの展望台で全体景観。伊根湾日本海でありながら南に開け、三方を山や島で囲まれ波は穏やかです。舟のガレージである舟屋が、伊根湾を囲い詩情が漂います。(下左) 道の駅で新鮮なお刺身。(下右)



 ランチ後、伊根湾の道に降りました。周囲5km、道路の両側、海側(左)が舟屋、山側が母屋です。(下左) 江戸時代中期から存在し茅葺屋根平屋でしたが、昭和初期から木造2階建になりました。以前は330軒、今は230軒の舟屋が建ちます。

 海にはイカダが浮かび、ブリ、マダイ、カンパチ、岩ガキなどを養殖しています。4ヶ所に駐車場があり、30分間は無料です。歩いてみましょう。海に出ると赤いペンキ?(下右) 初めて見た赤潮。小規模ですが、この時期決まって発生します。


 遊覧船で伊根湾めぐり、乗船料は1人1000円で25分間の周遊です。(下左) かっぱえびせんは1袋100円、船の右で6羽のカモメが待機中。動き出すと船の周りを飛び回り、指につまみ腕を上げれば、上手に取ります。

 道の駅が中腹に見えました。(下右) 案内係が説明してくれます。『釣りバカ日誌はあの舟屋で撮りました。寅さんはあちらです。あそこに明治・大正・昭和の舟屋が並んでいます。干満差はわずか50cm』 乗客が少なくマンツーマンです。


 一つ前の船には、3台の観光バスの乗客が乗船しました。私たちが下船したらまた3台の観光バスが到着。みなさん律儀にマスクされています。観光業は、コロナ不況から明かりが見えてきたようです。3時間の滞在でした。では白砂清松へ…

2022.06.05(日)22:00