岳行ノート
鷲ヶ峰 1798m/長野県下諏訪町

2022年7月8日(金)

八島ヶ原湿原(霧ヶ峰)を鳥瞰


(左上後:蓼科山)


 梅雨が開け、(その後戻り梅雨)夏の日差しを受ける登山は熱中症に気を付けなければなりません。高度を上げ気温を下げましょう。

 15年前・8年前・3年前と八島ヶ原湿原を歩きましたが、北の鷲ヶ峰が気になっていました。標高は1800mあり、麓より10度低いはず。

 湿原駐車場からピストンすれば、往復2時間程度です。そこでタタミ君に4km走ってもらい、北の和田峠から周回してみます。


 長野自動車道岡谷ICで下り、東へ走ります。国道142号線から県道199号線に移り、高度を上げ湿原駐車場にタタミ君をデポしました。

 教科書は、信毎書籍出版「新版信州の山/中部下巻」です。
駐車地
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大きい地図





(和田峠)
ビーナスライン駐車地

▲鷲ヶ峰

八島ヶ原湿原(霧ヶ峰)

八島ビジターセンター

ビーナスライン駐車地

※赤線はGPS軌跡
●は主な分岐点


■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江南発:午前6時25分  晴れ/27℃
駐車場:午前9時50分  晴れ/20℃
高低差:268m(1530m→1798m)
往:1時間40分(山頂まで、小休止含)
還:2時間10分(和田峠まで、ランチ除く)
所要時間:3時間50分


 ビーナスラインの下諏訪町長浜町の境界付近に置車。道標「八島湿原・鷲ヶ峰→」から中電の巡視路へ。
(10:10)


 すぐ和田峠から来た登山道に合流。(右から到着) 尾根の鉄塔を目指します。


 鉄塔が見えたら道を外し鉄塔№37に。北西展望、左に三峰山888m、右奥は、美ヶ原東部2000mです。
(10:20)


 登山道に戻ります。道に「中央分水嶺トレイル38km」の表示。展望の尾根から樹林帯を抜けると…


 3本の鉄塔が尾根沿いに並びます。ヘンスで囲まれた中にニッコウキスゲが群生しています。


 尾根道は草地だと暑い、樹林なら涼しい。それを繰り返します。 

<レンゲツツジ>       <ハクサンフウロ>      <コウリンカ>

 鷲ヶ峰1798m山頂三等三角点。御料局三角点はありますが、地理院のが? 
 背後は美ヶ原、360度の絶景に囲まれたランチです。
(11:50)~(12:10)


 南西:諏訪湖、左奥:守屋山1650m。遠望は利きませんが、満足しました。湿原へ降ります。

5分降ると突然、素晴らしい緑の山稜、これから歩く道も見えます。
今日一番の感動光景、最高の気分です。左上は蓼科山2530m。


 20mくらい登り返しますが、大したことありません。しかし、どうしてこのような草地になったのでしょう。牧場?

 降りてTOP写真の光景に感動。鹿の食害が増え柵で囲いました。開閉して…(13:00)

 ビジターセンター分岐に出会います。「至八島ヶ池→」で左折。


 湿原に出ました。木道唯一のベンチコーナーを左折して東へ木道を辿ります。
(13:10)


 斜面側には、盛りのニッコウキスゲが咲き誇る。湿原側には、数々の花々…

<コバイケソウ>      <ノハナショウブ>      <カラマツソウ>

湿原反対の斜面には、ニッコウキスゲがこれでもかと魅せてくれます。
小さな池を 東端の鎌ヶ池と間違え、Uターンしてしまいました。

<ウツボクサ>        <イブキノトラノオ/長いなあ?>  <ノアザミ>

湿原西端の八島ヶ池、中央奥は車山1925mで気象観測ドームが山頂に建ちます。
高層湿原は、標高1630mです。


 園地に「天然記念物 霧ヶ峰湿原植物群落 昭和35年6月10日指定」 地元では、ここを七島八島と言います。
(13:40)

 駐車場の公衆チップトイレに昨年253万円の協力金の報告を見ました。写真右端でタタミ君2号が待っています。
(13:45)

 和田峠の駐車地まで4km。タタミ君がぶっ飛ばせば、17分で到着。
(14:20)


東海岳行

  “大杉復活”

 そのニュースには驚きました。2020年7月11日、岐阜県瑞浪市で豪雨があり、大湫(オオクテ)神明神社大杉が、22時40分突如倒れました。私とひよこさんは、東海自然歩道を歩きの2000年10月大湫宿で、このご神木に触れています。(下左)

 樹齢1300年・幹周11m・樹高40m巨木で、倒れる途中、前のイチョウの木にもたれ、ゆっくりと倒れました。民家をかすめましたが人的被害はゼロ。「神がかった倒れ方」と言われます。(下右) しかし、ニュースの映像は衝撃的でした。(下右)


 その後、住民の心の拠り所・町のシンボルをどのように復興し未来へつなげるか、若手を中心に検討されます。そして根元から5mを切断し、神社境内で保存することを決定。クラウドファンディングを立ち上げ、700万円の復興資金を集めました。

 2021年3月名古屋大学が、樹齢は1300年ではなく670年(南北時代)であったと発表。2021年11月ロング・チェーンソーで切断工事が行われました。杉の上部は、彫刻・ギター・バイオリン・返礼品などに利用されます。(下左) 


 コンクリの台座と柱が作られ、2022年2月神社前の狭い中山道に大型クレーン車が入り、高さ5m・重さ32トンの大杉を立ち上げました。(上右) 6月BSプレミアム「にっぽんの巨樹の旅」でこれらを紹介。復興された大杉に会いに行こうと思いました。

 東海自然歩道に着くと22年前のことで断片的にしか覚えていませんが、想い出は懐かしい。神社では、周囲の復興工事が続いています。たまたま観光客を案内するガイドさんが見えました。神社前の駐車場を教えていただき停めます。(下左)

   

 話を伺うと、倒木は根の強度不足が原因。大杉の周りに湧き水の2つの池があり、根は常に水につかり腐っていました。池の一つは埋められ、社殿の石垣と接していた大杉はそこに立っています。(上右) 大杉のしめ縄は皆で作りました。

 上部は丸い鉄板の笠、下部の防腐は台座で浮かせました。(下) 7月31日14時~19時「大杉音元」が、神社境内で開催。大杉で作ったバイオリン演奏、プロの和太鼓集団の演奏、大杉を香り付けに使用したクラフトビールの販売等のイベントです。


2022.07.17(日)22:25