岳行ノート
桃山/愛知県犬山市
2006.7.6(木)江南12時10分発 
           曇り  26℃ 
登り:1時間40分(小休止含)
降り:0時間20分(小休止含)


 午前中、所用があったので午後から出かけることにしました。いつ雨になっても困らないように近くの低山にします。

 暑さ対策で川沿い歩きなら良いかも‥。というわけでたまたま、先月ライン下りの舟側から見た犬山の栗栖地区に出かけました。

 参考書は、「きさくの山歩記」さんにお世話になりました。
駐車場周辺図


木曽川の栗栖ラインロード゙

桃太郎神社P

ラインロート
↓゙
夫婦岩

栗栖神社

桃山

展望地

P


※色線は実測ではありません。
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」

 






 犬山のツィンブリッジを渡り、上流に向かいます。木曽川の流れが早い。

 ちょうど昼鵜飼い真っ最中です。昼でもかがり火は焚くのですね。

 鵜匠は、犬山市の公務員で4名みえます。
 栗栖地区の「桃太郎神社」に来ました。

平成4年には、61万人以上もの行楽客で大賑わい。しかし10年経ち10分の1に落ち込む。伝説のテーマパークなんだけど‥。

 これは「おばあさんの洗濯岩」です。川で毎日洗濯していたので足型が残りました。それでは、私たちも心の洗濯をしに行きましょう。

 桃太郎伝説は、この犬山以外にも岡山市吉備津、奈良県田原本町にもあるようです。

 しかし桃から生まれた桃太郎って‥植物から動物が誕生するならDNAはどうなっているのか?
 謎を残し、神社前の無料駐車場に置車し出発!
(13:20)
 北に500m歩き「野外活動センター」の駐車場脇から川に向かいます。なぜか「栗栖ラインロード」がダブル看板です。(行程:1.7km)
(13:25)
 期待に反し、すぐ川には出ません。しばらく草ジャングルの切り開きを行きます。ひよこさんは、半そでが失敗だったようです。

左:羽黒トンボ ヒラヒラと道にたくさんいました。 右:シオヤトンボ

昆虫好きには堪えられない。虫嫌いにはたまらない。
さながら大昆虫園で撮影が面白くなかなか進めません。
キボシカミキリ

中;ツバメシジミ

 やれやれと木曽川に出会いました。
(13:50)


 向こう岸は、国道21号線です。昨日の大雨で水量が多い。水溜りには、右のネジバナ。


 トップ写真でもわかるように岩に縞模様があります。中生時代に海底で堆積した“チャート”と呼ばれるものです。
 今度は竹林の中を進みます。薮蚊に御注意の半そでさん。

 再び川に出ると道は、すっかり冠水しています。突然、岩陰からカワウが飛び立ち驚きます。
この先、大泉寺まで500mほどラインロードは続きますが‥

ここ「夫婦岩」のところで進行を諦めました。
(14:20)
 一旦栗栖の集落に戻ります。この地区は130戸ほどの戸数。木曽川と標高200mほどの岩山に囲まれた平坦地に人家は集中しています。

 遊歩道案内図で全10コースあることがわかりました。川沿い、尾根、渓谷、森林とバラエティがあり、犬山市の意気込みが伝わります。
 山の麓の「栗栖神社」に行きました。ここは山市。対岸の坂祝町には、啄城(サルバミ)‥となると洗濯岩もあるし桃太郎伝説は、この地が本家に違いない。(キジは?)
(14:35)

 鳥居を潜ると分岐です。右下へ行くと「山神」と刻まれた石碑に出会います。その横に環状列石があるそうです。今回はパスしました。

 山頂へのルート(桃山遊歩道)は、左上に登ります。

 一汗かけば168m頂上です。御料局三角点もあります。狭いけどちゃんと北方向が切り開かれていて‥
(14:55)

 美濃加茂方面が望めます。左方向に切り抜き写真の猿啄城跡です。
(サルが、噛み付いて戦ったという話を城主が城名にしました)
水分補給したら周回コースに向かいます。
 ひよこさんは、『きゃあきゃあ』と弾けています。手に小枝を持ってクモの巣を払い続ける。平日の低山ならではのプレイです。
 やがて合流点に着きました。ここから東山遊歩道で戻ります。
(15:20)

 再び鉄塔を過ぎ、空が明るくなったら‥

 今日一番の展望地です。「東久邇宮殿下御展望之地」の石柱を運ぶときは重かったでしょう。
(15:45)

右手奥は「「伊木山」、そして手前に「陰平山」、木曽川の流れは濁っています。
ラインロード南入口も手前に見える。広々した展望に心が開けたら帰ります。
 急降下すれば、すぐ東山遊歩道入口です。住宅地を歩き県道に出ます。
(15:55)

左の小山が「桃山」、右上の稜線で目立つ樹木の所が展望地です。
伝説地帯を二人で2時間楽しく歩けました。
今日は心の洗濯はできたけど、汗ビタの服は洗濯しなければ‥

ディナーには、コーンの雑酒(ビールもどき)でグビリと小さな幸せを飲もう。
父の日に娘がくれた本物のビールは、随分前に消えてしまった。
(16:15)




  
  日本ライン下り
 


 ひよこさんが、地元になのに一度もライン下りしたことがないと訴える。ちょうど割引券が手に入ったので先月ウキウキで乗ってみました。

 @ツインブリッジの踏切を渡り、遊覧船乗り場下の駐車場に停車(無料)
 Aそこで毎時15分に出るシャトルバスに乗車(9:15〜14:15)
 B美濃太田の右岸の乗り場まで30分(無料)
 C着いた窓口で乗船券を購入(大人一人正価は3400円)私たちは二人で5●00円
 D出船時間は毎時ジャスト(10:00〜15:00)
 船は船外機で進みます。13kmの渓谷を45分ほどの川くだりです。途中、亀岩・ライオン岩・ラクダ岩などの奇岩や8ケ所の早瀬で水しぶきを楽しめます。名古屋市の浄水場口や各務原のミステリゾーン城山のエレベーター口など川から始めて見たものもあります。

 舟先のガイドが、周りの自然や歴史、建造物を面白く解説してくれました。空には、トンビが船の上を飛び廻ります。岩場には、カワウがたくさん見えました。(鵜飼いは海鵜です)
 
 乗り終わってひよこさんも『面白かった』と大満足です。いつか鵜飼い舟にも乗ってみようと思いました。

 右下の写真は、乗り終わった舟の回収です。トラックで大田橋の乗り場へ船頭さん共々運ばれます。