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2022年7月24日(日) マルバダケブキ (ヒョウモンチョウが2頭) |
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昨年10月、虫倉山登山は、獅子岩で時間切れとなり、標高75mを残して下山しました。東側の周回でしたが、西のルートでリベンジします。 林道から星糞峠を経由する「ほしくそルート」です。星糞峠から虫倉山の斜面には、縄文人が黒曜石を掘った195の痕跡が確認されています。 長野道岡谷ICで下り、国道142号線で無料になった新和田トンネルを潜ります。男女倉で県道155号線に移り、東へ5km… 教科書は、信毎書籍出版「新版信州の山/中部下巻」です。 |
駐車場 ドラッグスクロールで移動 大きい地図 |
※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点 ■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江南発:午前3時35分 晴れ/24℃ 駐車場:午前7時45分 晴れ/20℃ 高低差:249m(1410m→1659m) |
往:2時間20分(山頂まで、小休止含) 還:1時間45分(ランチ除く) 所要時間:4時間05分 |
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ヘアピンカーブを右に曲がりきった路肩に置車。走ってきたカーブの方へ歩き…(8:00) |
林道入口のゲートを潜ります。足ならしに20分近く進めば… |
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史跡星糞峠1487mに立派な休憩所(右WC)。辺りには、縄文時代の黒曜石鉱山跡拡がります。指標の方向に… |
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登山口があり、林の中へ入ります。降っていくとすぐに… (8:20) |
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整備したての階段道。麓の黒曜石体験ミュージアムへ向かっています。斜面左に巨岩を見て階段から離れ… |
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巨岩を見物して、右から回り込み岩頭に進みました。先端に行くと… |
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立木の間から南西の大笹山1807m。ゲレンデは、ブランシュたかやまスキーリゾート。 左肩で覗くのは、車山1925mです。 (8:45) |
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岩頭から北東へ歩くと突然の建物。星くそ館(黒曜石鉱山展示室)を見学しましたが、仕掛けを見逃しました。 (8:50) |
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星くそ館東裏に解説板と指標。採掘跡を巡る探求コースを辿ります。 |
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15分道なりに登れば、鉱山跡頂上です。この右に… |
大木が立ち、薄いふみ跡が北東へ延びています。 |
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坂を登り、大岩の間を抜ければ… |
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尾根です。しばらく明瞭な尾根道が延び、斜度は緩い。草藪を抜けると… (9:30) |
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右の崖縁にクリアな展望地。1時間前見た大笹山が好展望。 右奥は、懐かしや7/8に登頂した鷲ヶ岳1798mです。 (9:45) |
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南東に蓼科山2530m、その右奥は雲の八ヶ岳。右端は、ゲレンデの八子ヶ峰1833mです。 |
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数分で草原に出会います。1mあるカヤトで道が見えません。冬のほうが良い。唐松林との境目が登りやすそう。 |
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草原には鹿の獣道があり、そこは歩きやすい。ただ方向が不規則で難儀です。 途中右、南方向車山への展望。斜度が緩いので何とか登っていけます。 キョンと鳴き声がしたら10m左、鹿が半身飛び上がって走り去りました。こっちも驚いた。 |
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15分草藪を泳ぐとようやく森に到達。木の下を歩けば随分楽になり… |
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浅い笹薮を進み、10分で虫倉山山頂1659m三等三角点。展望なく山名標もなく、赤テープだけ。 (10:20) |
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50m北に苔むした石祠。ここも展望はありません。ランチを取ります。 ~(10:30) |
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下山は写真右奥、台地外れの森へ向かい南進します。虫倉山山頂は、南北に広い台地です。 |
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外れの岩に着いたら右に折れ、すぐ見覚えのある踏み跡に乗りました。 (10:50) |
星くそ館から採掘跡を辿れば、(右から来て)星糞峠です。(11:45) 駐車遅着(12:15) |
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東海岳行 |
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“星くそ館” | ||||||
今回行った国史跡星糞峠は変わった名です。そこで黒曜石鉱山跡を巡ったのですが、そもそも黒曜石については、石器時代にナイフや矢じり等に使用されたことしか知りません。驚いたのは、山中に立派な星くそ館鉱山展示室が佇んでいたことです。 謎を解きたく好奇心もあり、登山を終え1km走り、黒曜石体験ミュージアムへ走りました。(下左) 入館料300円。係の人にいろいろ尋ねます。石器時代、峠の麓では山から川に崩れ落ちてきた黒曜石を拾って石器を作りました。 縄文時代になると麓から山へ移動します。当時、天然ガラスの黒曜石は生活に欠かせない石器の材料でした。原産地は限られ、日本各地へと運ばれます。その鉱山が星糞峠周辺にありました。峠には黒曜石を加工していた工房跡があります。 工房で大量に捨てられた細かな黒曜石の割りくずは、一面に広がりキラキラ輝く「星糞」です。ミュージアムには、ナイフ形石器(下左)や矢じり形の石器が展示されています。山中で出会った星くそ館(黒曜石鉱山展示室)は、2021年7月に開館。 観覧者は、ミュージアムから階段など遊歩道を30分登るので入館料無料です。(12~4月休館) 星くそ館では、実際の鉱石跡から剥がした横幅20m高さ5mの地層断面を見られます。(下) 竪穴3mの採掘の様子を再現。(上右) またプロジェクションマッピングを地層に写し、縄文人の採掘の様子を再現。30分おきの上映ですが、私はこの仕掛けを知らず見逃しました。『くやしい~です』 ※縄文時代:16000年前~4000年前(諸説あり)→弥生時代・古墳時代 |