集中豪雨が伝えられています。異常気象もやがてそれが通常気象になるかもしれません。 久しぶりの鈴鹿、のり面の枡模様の向うに目指す山頂が見えます。 |
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武平トンネルに近い駐車場は、こんなに遅くてもなんと一番乗り。その隅に<歩行者通路>の看板が有ります。覗いてもその路が見えません。 (9:20) |
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西内氏のガイド図を信じて強引に突っ込むと‥。2分ほど笹薮との格闘です。スパッツでは、こと足りないほど濡れます。 | |
そしてスカイライン沿いの山道に出会い左折します。車道を楽に行けば、良かったかなと思いつつ‥。三滝川に落ちる沢を慎重に渡渉します。 | |
やがて異次元空間の表登山道口です。石鳥居、石碑、石仏などが立ち並ぶ。鳥居左の石碑には<御在所嶽御岳神社登山口>大正11年とあります。 (9:50) 自動車道のない昔は、ここから武平峠や山頂を目指したのでしょうか。 ◆愛知厚顔さんのHPを紹介させていただきます。「ふみ箱」に昔々江戸時代の鈴鹿が、とても生き生きと描かれています。「武平峠の殺人」「江戸時代の御在所登山・鎌ケ岳登山」など |
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車道の下を潜ります。なぜか可児市の「鳩吹山」の登山口を思い出しました。竜巻が来たらここは、安全地帯です。 | |
さあ、登山開始。鈴鹿の雰囲気を楽しみましょう。急な傾斜の尾根道を登ります。 |
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大岩の展望台からは、右手に大滝が望めました。今日の百間滝は、いつもよりきっと多めの飛瀑と轟音です。涼風で二人とも生き返る。 (10:25) |
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始めて「御在所岳」を登ったときは、中道−表道の周回でした。5年前の秋、まだ登山暦2年しかない頃です。『この梯子は、確か無かったなあ?』 | |
前説で書いた表道のある場所です。ひよこさんにそのときを再現してもらいました。そのエピソードは、最後の<道草>をご覧ください。 | |
ここの渡渉はもっと簡単なイメージでしたが、今日はタップリの流れが跳ねています。 この水源地は、地図にも載る大貯水池です。実はその姿を写真ですら見たことがありません。 ◆7/27発見!御在所ロープウエイのHPに池写真(トップ左端)がありました。 |
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笹道のコンクリート階段を登りきれば、山上遊歩道です。右折して広場に向かいます。 (11:40) |
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そこに「財団法人カモシカセンター」、大人1人450円です。新聞では、1960年の開園ですが経営難で今年11月末に営業終了とのこと。 入館すると鈴鹿の動物、鳥類等を中心に剥製が多数陳列されていました。触ることもできます。カモシカは動物園に引取られるけど、剥製はドコへ? ◆財団法人は、法人からの寄付を基に運営されます。学術などの公益に関する財団で、営利目的では有りません。 |
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◎国特別天然記念物:ニホンカモシカ カモシカは愛知・岐阜・長野の山中で出会っていますが三重ではまだです。一瞥して逃げました。 |
園内は結構広く、当然ですが金網の中にカモシカはいます。野生ではないので人を恐れません。 (11:55〜12:25) |
◎中国のカモシカ:ゴーラル ワシントン条約で絶滅の恐れがある希少種です。ロバ似ですが、ちゃんと角が有ります。昨年7月に生まれた満1歳。仕草がかわいい。 |
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◎スイスのカモシカ:シャモア 日本では、ここでしか見られません。今年5月に赤ちゃんが誕生しました。スマートな体躯で岩登りは抜群だそうです。ストレス溜り気味。 |
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広場では、アキアカネがたくさん飛び交っています。ちびっ子に網が貸出しされていました。夏の思い出を捕れるかな? ベンチ近くにこのトンボが止まります。私が写真を撮り終えると、たちまち女の子に捕獲されました。 行楽客に同化してランチにします。 (12:25)〜(12:55) |
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満腹の腹が重い。遊歩道を歩いて三角点に行きます。鈴鹿一ガードが厳しく、タッチもままなりません。 (13:10) |
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先の望湖台で湧き上がる大勢の人々。左のピークが「雨乞岳」、右へ降った所に杉峠の大杉が、双眼鏡なら見えます。 右端の平らなピークが「イブネ」、5月にはその頂上からこの望湖台の人影を見ていました。 (13:15) |
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遊歩道を南へ進めば人影も絶えます。ここで地図を確かめていると軽装の若い女性2人が、峠道登山道に入りました。 (13:35) 私達が、5分ほど後から行くとその二人が溝道で待っています。『ロープウエイで来ました。一度登山道を歩きたかった。地図は無い。この道で帰れますか?』 『登山道を降りた後、たくさんたくさん本当にたくさんスカイラインを歩くことになります。戻った方が賢明ですよ。』若い女性には、しんせつ君。 |
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この峠道は、始めて歩きます。奇岩「天さし指岩」に着きました。 「鎌ケ岳」をバックにした写真が撮れて嬉しい。(13:50) |
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このルートは、展望が良く岩場も厳しくないので楽しく歩けます。 | |
先週、水木沢天然林で散々見たヤマキマダラヒカゲです。花崗岩の養分を吸収しているのでしょうか。 斑紋が眼玉のようです。羽が欠けているのを時々見ます。鳥のくちばしに襲われ助かった蝶です。 |
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高度感たっぷり!。ジャンプすると運が良ければ300mほどで着地できます。 |
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武平峠の交差点は左折です。薄い流れの堀道を進むと車道に出ます。 (14:35) |
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車に注意して向うの駐車場までひと歩き。今日の山歩き、鈴鹿の空気が夏でなくて良かった。梅雨明けはまだのようです。 でもそろそろ遅刻気味の夏を迎えに行かなくては‥。 (14:45) |
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表道の出逢い 初めて「御在所岳」に登ったときのことです。中道を3時間以上かけて山頂に到着しました。しばし頂上を楽しみ、復路に表道をとります。沢の渡渉を終え、しばらく降ると‥。下から何やら声が聞こえます。随分、遅い時刻に登ってくる人がいるものだと思いました。 この写真の場所に来るとご夫婦が、斜面にしゃがんでへばりついています。ひよこさんの箇所に奥さん、その腰に手を添え後ろにサングラスの旦那さん。赤矢印の方向に登ろうとしていますが、急斜度のうえ、足場が細く立ち往生です。 道は緑矢印の方に進み、ステップを踏んで上に向かいます。どう見ても悩む所ではなく簡単なルートです。赤矢印の上方は行き止まり。ご夫婦はどうしたのでしょう、ちょっと雰囲気が変です。 私が声を掛けます。『少しバックして左足を下に下ろしてください。』そして二人は、下に戻って立つことができました。『ありがとうございました。』奥さんが私に話しかけてきます。 『私は明るさだけわかります。この人はまったく見えません。』驚愕の気持ちは隠せません。正しい道順を伝えるとお二人は、手を取り合い再び全身全霊で登っていかれます。 私にとってこの出逢いは、大変衝撃的な出来事でした。実は「御在所岳」に初登頂して有頂天になっていたのです。ほんの少し前、単独の男性に後ろにつかれ、負けるものかと競って降りたことを思い出します。(ひよこさんが、すぐギブの合図を出しました。) 相手を思いやって二人で登ること、山登りの目的意識など降りながらグルグル考えました。お二人は、山頂の展望が目的ではないでしょう。帰りはロープウエイ利用かもしれない。でもその挑戦意欲に圧倒されます。 今でもあの出逢いを思い出すと山登りに対し、素直で謙虚な気持ちに戻ることができます。 |