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2023年1月17日(火) 城山から南東展望 岳山599m (左奥:恵那山) |
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今年初め、山友の白影さんからLINEで「整備が完成した(上之保)天神山~女夫山~城山の縦走コース」をお勧め頂きました。 各山頂にあるチェーンソーアートの画像と詳細なガイドマップが添付されています。感謝と「アートはいいですね。山行します」と返信。 歩きやすく眺めも良いとのこと。全く知らない低山です。私は、登ったばかりの「岩谷山~大給城跡」をGPS軌跡図と物見岩の画像でお返し。 勿論、お勧めしました。さて天神山~城山縦走コースは、ガイドマップもあり、付加価値も高い。思い立ったが吉日、出陣じゃ。 東海環状道富加関ICから津保川沿いを県道58~63号線で北上します。関市中之保の上之保小学校へ走り… |
駐車場 ドラッグスクロールで移動 大きい地図 |
天神神社登山口駐車場 ↓ △天神山 ↓ △女夫山 ↓ △西峰 ↓ ▲城山 ↓ 先谷登山口 ↓ 天神神社登山口駐車場 ※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点 ■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江南発:午前08時30分 晴/2℃ 駐車場:午前10時00分 晴/3℃ 高低差:322m(140m→462m) |
往:2時間30分(城山まで) 還:1時間20分(小休止含) 所要時間:3時間50分 |
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上之保小学校南の天神神社登山口駐車場に駐車。750m北東の上之保事務所屋外トイレが利用可。県道を横断し、左の黄看板へ。(10:20) |
坂を登れば天神神社登山口。右端に「城山・女夫山・天神山縦走コースガイドマップ」の看板が立ちます。LINEで頂いた地図と同じものです。 |
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鳥居右から植林の尾根を直登。すぐ天神神社に出合います。安全祈願して、再び尾根を直登。 (10:30) |
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低山、なめたらあかん。厳しい勾配の蛇行道に道標「天神洞分岐→」が新しい。 |
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標高320mの天神洞分岐です。一旦、縦走コースから外れ右折します。 |
あっという間に天神山340m山頂。この先が、天神山展望台です。 (10:55) |
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そこに景色を楽しむウサギさん。双眼鏡を持ち、登山靴を履いています。大きな瞳の光がいい。 立木に刻んだチェーンソーアートで台座に作者の愛称「彫哲」。右に切断した幹が転がります。 |
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東に眺望があり、中央右へ最初のピークが、岳山(タケヤマ)599mです。ベンチ&テーブルもしつらてあります。 |
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縦走路に戻り、女夫山分岐経由で女夫山(メオトヤマ)山頂340mに登頂。北西が伐採され、少し眺望があります。 (11:15) |
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山頂でリラックスするカエル君。コーヒーを飲んで一本立ててます。 右手に杖、切り株には「ぶじかえる」。やはり立木の作品で、左に切断した幹が転がります。 |
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北西に、中央奥:高賀山1224m、その左:瓢ヶ岳(フクベ)1163mです。女夫山分岐から北西へ下降すると… |
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鞍部に着き、南西の女夫山西峰へ登ります。斜面は、植林の伐採木が転がるので、北斜面のバリルートで標高を50m上げると… |
ピンクテープの西峰330m展望なし。女夫山は双耳峰なので女峰でしょうか。伐採斜面を下降しましたが、藪はありません。(11:50) |
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鞍部から良い道を行くと、松本峠分岐の四辻です。この石仏から北へ登ります。 (12:10) |
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よく踏まれ、こんな良い道が引かれているのか不思議です。 すると目の前に高さ10mほどの岩場出現。 |
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補助ロープで岩間のルートを登ります。上で眺望が開けました。 |
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露岩が御岳山展望台。北東、中央松の木の右奥…残念、雲で御岳山全身浴。また良い道になりました。 (12:25) |
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「9合目頂上まで150m」看板から左の階段を登ります。50m標高を上げれば… |
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『最高! 360度のパノラマ』 電波塔は、ANTが7本あり共聴アンテナ? 右下に、山名標と4等三角点です。 |
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城山462m山頂、クマ君が三座登頂してガッツポーズしています。 「WELCOME」のミニ看板は、手に持って記念撮影できます。 彫哲さんの作ったテーブルセットでランチしましょう。 (12:50)~(13:35) |
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北展望、右:白山2702m。その左:別山2399m、左端:三ノ峰2128m、 |
北東展望:御嶽山3063m。一瞬、剣ヶ峰の頭が出ました。下山は… |
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松本峠分岐(14:00)から右折。山腹道を行くと林道の先谷登山口に降り、2.2km車道を歩きます。 (14:10) |
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途中、女夫山西峰が見え、頂の北西が伐採され、展望があったかも? 先谷登山口から30分で駐車場着。 (14:40) |
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東海岳行 |
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“縦走路アナザーストーリー” | |||||||
城山~天神山縦走路は、整備され名コースになりました。事の始まりは…スポーツマンの尾関健治市長(現在50歳)が、2018年.3月に城山登頂。しかし、山頂は樹林に囲まれ、展望がなく『苦労して登った意味がない』と思いました。 市長は、すぐ上之保事務所に電話して山頂から景色を楽しめるよう最低限、市有地は伐採するよう依頼しました。2020年1月「激藪の隙間さん」のレポでは、先谷登山口から城山まで資材運搬用のモノレールが設置されています。 その後、モノレールは撤去され、残された道は整っていたのですね。2021年度関市の「地域作り支援事業/城山~天神山縦走路」に140万円の予算がつきます。そして「上之保ほほえみスポーツクラブさん」を中心に縦走コースが整備されました。
整備の締めくくりとして、地元の丹羽哲士氏(29歳:彫哲)に3つの頂上で、作品の製作を依頼しました。彼は25歳のとき、全国大会で最年少優勝 翌年も優勝して2連覇したチェーンソーアートの日本チャンピオンです。 シンボルとなる作品が山頂にあれば、登頂記念に撮影され、ネットで拡散し登山者も増え、彫哲氏の名も広まります。作品は、登頂した生き物をイメージとした世界観にしました。2022年11月19日、彫哲さんが彫刻のため登山します。 チェ-ンソウ・工具・塗料なども運びあげるのは過酷でした。女夫山では、一番大きな立木に直接彫刻。天神山から女夫山に到着して一休みするカエルです。天神山も立木に直接彫刻。景色を楽しむウサギが、望遠鏡を持ちます。
翌20日は城山ですが、頂上は皆伐されていたので伐採された木を利用しました。三山登頂の達成感を表すクマのガッツポーズと登山者が持って撮影できるように「WELCOME」のミニ看板も作りました。丸太のベンチとイスも作られてます。 その1週間後、関市長はトレランで城山に登頂。その様子をブログで伝えました。縦走コースの2ヶ所で撤去された共聴アンテナが倒れています。(上左) 城山に代わりのマスプロの大きなアンテナ施設が建っていました。 その柱に登頂者数のカウンターがあり、「1回だけボタンを押してください」の表示があります。(上右) 目立たないのが難点ですが、ご協力下さい。また城山の山名板を撮影して地元の上之保温泉ほほえみの湯に行けば、100円割引してくれます。
城山山頂には2本のヒノキが残り、その近くにピカピカの360度山座同定盤が設置されました。(上左) 金属製の三等三角点は、初めてです。(上右) 平日に山行しましたが、14人とすれ違い、大作戦の効果だと思います。 |