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2023年2月5日(日) 日本平吟望台より富士山と清水港 |
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1/3、NHK「日本最強の城/徳川家康スペシャル」で久能城が紹介されました。1568年、武田信玄が久能城を築城。 後に駿河は家康の領有となり、1607年から駿府(静岡市)で過ごしました。1616年死去すると久能城は、御廟所(東照宮)となります。 神君家康が眠る久能山東照宮。現在は、年間30万人が訪れる観光スポットです。駿河湾側は、17曲がり1159段の石段が待ち構える。 久能山山頂は入山禁止なので、日本平にロープウェイで飛び、有度山へ歩きます。参考書に、ヤマレコのお世話になりました。 東名高速道路日本平久能山スマートICで下り、駿河湾沿いのR150へ移り… |
有料駐車場 ドラッグスクロールで移動 大きい地図 |
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江南発:午前07時50分 晴/1℃ 駐車場:午前10時45分 晴/8℃ 高低差:307m(0m→307m) |
往:2時間10分(有度山まで) 還:55分(小休止含) 所要時間:3時間05分 |
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久能山東照宮に無料駐車場は無く、国道沿いの有料駐車場(1日200円)へ。北にある郵便局から参道へ向かいます。(10:55) |
参道入口から高低差110mの石段登り。皆さん、石鳥居で覚悟を決め“いちいちご苦労さん”1159段に挑戦します。(11:00) |
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10分程で駿河湾が眺望できる「潮見坂」に着きました。概ね中間点です。 |
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城だった頃の面影、一の門。ここで909段になります。登って来た人へご褒美の絶景… (11:15) |
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雄大な駿河湾、彼方の伊豆半島まで見渡せます。 湾の最深部は2500mもあり、日本一深い湾です。 戦国・江戸時代は、駿河湾を行きかう船の監視にもってこいの場所。 |
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社務所で拝観料500円を払い赤い楼門へ。神社の神職さん達も毎日階段を登って通勤します。 (11:25) |
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拝殿には直接上られません。右の日枝神社へ迂回しますが、神社参拝の列を無視して、この唐門を潜ります。 |
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この拝殿と奥の本殿が国宝の御社殿です。1617年創建ですが、400年経っても極彩色。 それ50年毎に塗り替えられためで、近年では2006年に工事しました。 (11:40) |
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この木彫像は、水甕に落ちた友を救うために高価な甕を割った中国の故事で「命の大切さ」を表現しています。 |
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拝殿からつながる本殿。黒朱塗りで金金具がふんだんに使われています。ここで「逆さ葵」を15分も探しました。 |
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最奥に家康公が座葬された神廟。当初は小さな木造桧皮葦造りでしたが、家光公が石造宝塔に改めました。 (11:55) ロープウェイ久能山駅に降ります。 (12:05) |
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↓ ロープウェイ日本平駅 ↓ 清水日本平パークウェイ ↓ ▲有度山 ↓ ロープウェイ日本平駅 ↓ ロープウェイ久能山駅 ↓ 有料駐車場 |
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江戸時代以降、久能山東照宮へは、石段を上る道だけでした。 1957年ロープウェイが開通して、日本平からも行けるようになります。 乗り場横で往復乗車券1130円(ネットの割引クーポン提示)を購入して列に並びました。 高低差220m・全長1065mを5分で上る空中散歩。 右の崖上にデジタルタワーが見えます。下が屏風谷です。 日本平駅着(12:25) |
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ロープウェイを降り、駅の駐車場を抜け、この夢テラスを横に見て北の駐車場へ歩くと… |
「清水日本平パークウェイ」のゲートです。舗装路を500m降ります。(12:40) |
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車道の右に柵に囲まれた畑があり、右折して小屋横から奥へ。 (12:45) |
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初めての登山道を進むとこのT字分岐。左に登山道とテープがありますが、右の踏み跡を辿ってみましょう。 (12:55) |
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ところが踏み跡はすぐに消え、バリルートです。歩きやすい所を辿ります。この大木から、東へ方向転換すると… |
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二等三角点の有度山307m山頂。山名板が見当たりません? 刈り払われた道が、奥へ延びています。 (13:05) |
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絶壁に出て駿河湾と伊豆半島の絶景が飛び込みました。 眺望があるとは知らず、ラッキー。石柱の彫字は読めません。ランチします。 (13:05)~(13:20) |
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山頂から91m下に久能山山頂(右)。地形図では、神饌所裏から登山道が、久能山山頂に向かっています。 |
グーグル・アースで久能山山頂に愛宕神社の記載を見ました。でも危険個所があり、入山・参拝は禁止です。 |
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帰り、夢テラス・吟望台で富士山を撮影。(TOP写真) ロープウェイはすぐ乗車できました。 (13:55) 一の門を潜り、石段を降ります。眼下に石垣いちごの… (14:05) |
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ビニールハウス。海岸沿いに8kmも並びます。シーズンは1~2月、イチゴ狩りは午前中が良く、冷たくて美味しい。 駐車場着(14:20) |
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東海岳行 |
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“逆さ葵” | |||||||
久能山東照宮楼門には、表側左右の格子戸内に随身が据えられています。(下左) 門を潜ると左に38歳の家康公の手形があり(下右)、身長は155~159cmと記されていました。なお手形色紙は、1500円で絶賛販売中。 楼門右の稲荷神社は広い平地で、久能城の本丸跡です。(下・下左) 家康公は、逝去13日前に側近を呼び、「遺体は久能山に埋葬、一周忌を過ぎ日光に小さき堂を建てし候へ」と遺命を残しました。享年75歳と当時としては長生きです。 遺命の最後の所が謎を呼んでいます。長年、家康公は日光東照宮に眠っていると考えられてきました。しかし、ご遺体を移した記録はありません。それに埋葬後1年では白骨化しないでしょう。 遺言があるからとお墓を掘り、ご遺体を動かすでしょうか。現在、ピラミッドや古墳は調査しますが、疑問を解くためだけでお墓を調べられません。久能山東照宮宮司、『お墓は久能山、お仏壇が日光にあると考えればよい』 それでいいですね。 拝殿で礼拝して左に回ると拝殿とつながる本殿横に出ます。その屋根下に金色の垂木が並び、切り口に三つ葉葵の紋。(上左) この紋が一部逆さまになっていて「逆さ葵」と呼ばれます。建物をわざと未完成にしました。 「完璧に作らず、常に成長し続け終わりがないように」という思いです。1ケ所、探せばいいかと思っていたら4ヶ所あります。まず本殿左の屋根下、上から2列目の垂木左端で発見。(上右) 次に屋根の右寄り、写真左から2本目。(下左) 拝殿の裏(屋根北西)、写真左から3本目の垂木です。集中して10数分探し、神経がデラ疲れました。4ヶ所目は、立ち入り禁止エリアにあるそうで見ることはできません。日光東照宮に逆さ葵があります。オランダから贈られた灯籠なので単なるミスでしょう。 |