岳行ノート
          りゅうがし
 竜ヶ石山 360m/静岡県浜松市 

2023年8月22日(火)


山頂はパラグライダーの離陸場


(南展望で右上は浜名湖)



 今夏は、納涼山行に滝巡りをしてきました。もう一つ暑さをしのぐ方法、洞窟へ逃れてみます。浜松の竜ヶ石山山腹にある竜ヶ岩洞です。

 竜ヶ石山は、整備されたコースに3つの見所があります。第一の見所カレンフェルト、第二は山頂の展望、第三は白橿の棚田です。


 新東名高速道路浜松いなさICを下り、r303で南の竜ヶ岩洞へ400m走ると… 教科書は、竜ヶ岩洞HP「竜ヶ石山ハイキングコース」です。 
駐車場
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大きい地図




ハイキング
駐車場


峠の登山口

竜ヶ石山

白橿の棚田

ハイキング
駐車場


竜ヶ岩洞


※赤線はGPS軌跡
●は主な分岐点


江南発:午前07時35分 晴れ/29℃
駐車場:午前10時10分 晴れ/35℃
高低差:311m(49m→360m)
往:1時間20分(山頂まで小休止含)
還:2時間00分(ランチタイム除く)
所要時間:3時間20分

r303で神宮寺川沿いを走ると正面に三合山ピーク。竜ヶ石山は、後ろに隠れています。
まもなく「神秘の大鍾乳洞 竜ヶ岩洞(リュウガシドウ)入口→」の大看板で右折。


 係の誘導で観光客用竜ヶ岩洞Pを左から回り込み、上段の「竜ヶ岩洞ハイキングP」に置車。林道を登ります。
(10:50)


 炎天下は日傘必携、ベンチで給水休憩。ここを登山口と勘違い、左奥へ辿ると草生して楽しくない。ミスです。
(11:15)~(11:30)


 15分ロスして林道に戻ります。進むと、今度こそ「峠の登山口」です。坂道を登り…
(11:35)


 山腹の良い道を10数分辿ると…

斜面に第一見所「竜ヶ石山のカレンフェルト」
雨水で溶かされた溝状の筋をカレンと呼びます。(条溝カレン)
石灰岩が、ゴロゴロと10mの高さで積まれています。
(11:50)


 その先が三合山分岐点。左折すると竜ヶ石山への急登になります。
(11:55)


 山頂は広くパラグライダー離陸場。強い日差しを避け、奥の日陰ベンチへ。そこに16年前に設置された…

 「初生の鐘」(ハツオイ) 昭和8年、初生町の火の見櫓の半鐘でした。三角点はベンチ後ろ。周回は山名標左奥へ。
(12:05)~(12:35)

※山頂南西にも下山道があり、少し先に石祠がありますが、見逃しました。
展望ランチします。南の展望、左奥に浜松アクトタワーが見えています。
北東の富士山は、、、雲にお隠れです。

クマ蜂が飛んできて顔の前3㎝でホバリング、私は黒いサングラスをかけています。
目をつぶって数秒じっとしていると見逃してくれました。


 山頂から尾根道を辿り、西の白橿の棚田へ行きます。地形図に載りませんが、はっきりした道です。


 50mで竜の爪岩と呼ぶ幅12mの大岩。山名の由来でもあり、岩上に3本の爪痕があるそうですが、見逃しました。

 回り込んだ林道と軽く接触(左)する伊平東峠(イダイラ)です。右の道へ。
(12:40)

 このサクラタケは、久しく食茸でした。欧米の中毒症例文献により一挙に毒茸へと転落した珍しいケースです。


 登山道が交差する伊平西峠。左折すれば林道に出て、白橿の棚田へ行けますが、登山道を直進します。
(12:50)


 途中で5分ほど休憩、尾根を西進して、この細い幹に古い赤布wp発見。少し先で左に南へ降りる道がありました。
(13:25)


 最後は少々藪でしたが、未舗装の林道へ降ります。道なりに辿れば、舗装林道に出合い…
(13:30)


 左折。竜ヶ石山を正面に見て、貯水槽施設を左から回り込みます。すると「白橿の棚田へ150m→」の道標。


 棚田最上部の休憩所に行きます。後ろに湧き水が引かれ、冷たくて気持ちいい。タップリ休憩しました。
(13:45)~(14:15)

白橿の棚田は、江戸時代~昭和40年代まで耕作が行われていました。
その後は、耕作放棄。平成に棚田50枚を保全し日本の棚田百選になりました。


 日傘をさして林道を降ると下に竜が岩洞。18℃の鍾乳洞に入り、上がった深部体温をダウンします。
(14:50)


東海岳行

  “18℃竜ヶ岩洞”

 竜ヶ岩洞は、2億5千年前の地層の石灰岩地帯にあり、総延長は1000m(一般公開は400m)、竜ヶ石山360mの南麓に開口されました。1981年(昭和56年)6月、当時74歳の戸田氏が一念発起して洞窟の開発に着手。

 2年4ヶ月後の1983年(昭和58年)10月にオープンしました。40年経った今でも人気があります。お盆の3連休は毎日4000人の入場者数、私が訪れた前日でも2000人と平日をものともしない。猛暑が続く今日この頃、年中18℃の気温は魅力的です。


 入洞料金は、大人1000円。食堂・売店・資料館など施設は充実しています。入洞口でマップ付案内書を取ると「喜びの窓・大広間・黄金の滝」など名のあるポイントが載っています。(上右) 見逃さないようにしましょう。

 通路は平坦に仕上げられ、頭を打たないように高さも確保されています。(下左) 涼しい、、、汗の登山シャツを長袖に着替えて良かった。広大な空間の「大広間」は、天窓が開いています。(下右) 家族連れや若いカップルが中心層。

 

 洞窟は昔、「喜びの窓」の地点まで探検されていました。そこから小さな穴が開くだけで行き止まりと思っていたのです。1981年、探検家が手掘りでこの難所を抜けることに成功。戸田氏は感激し、ここを「喜びの窓」と名付けました。(下左)

 「黄金の大滝」は落差30mあり、日本最大級の地底滝です。(下右) 年中水が枯れることはありません。見学ルートはU字形なので一方通行で歩きます。所要時間30分で一周できました。中は18℃でも、外は恐怖の37℃、体温より上です。


2023.08.27(日)21:50