岳行ノート
          ぎろりまつ
 義呂利松 542m/岐阜県瑞浪市 

2023年9月14日(木)


うさぎ岩「立派な耳、眼もある」



 今年2月、岐阜県七宗町の岳山で82歳の健脚登山者にお会いしました。教えて頂いたのが今回の山です。中腹にうさぎ岩が立ちます。

 本年の干支が、「卯(うさぎ)」なので、正月は大勢の登山者で賑わいました。年内に登ろうと思い、暑さが弱まったので登山しましょう。

 登山道は、2014年市政60周年記念事業として整備されました。三角点義呂利松をピークハントして下山途中の天狗岩にも寄ります。


 中央自動車道瑞浪ICで下り、瑞浪駅から県道20号線で南へ走ります。八王子神社「世界一の美濃焼狛犬」南にある駐車場へ。

 参考書として、ヤマップのレポにお世話になりました。
駐車場
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大きい地図

こま犬駐車場→八王子神社→うさぎ岩→▲義呂利松→天狗岩→R363→こま犬駐車場

※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点


江南発:午前08時25分  曇り/28℃
駐車場:午前10時00分  曇り/27℃
高低差:272m(370m→642m)
往:2時間00分(山頂まで、小休止含)
還:1時間25分(ランチタイム除く)
所要時間:3時間25分


 R363のこま犬交差点から150m南下すれば、こま犬駐車場です。交差点へ歩きます。トイレを通過すると…
(10:25)

「世界一の美濃焼こま犬」 製作期間6ヶ月、高さ3.3m(1990年制作)
20年ぐらい前に一度訪れています。


 隣の八王子神社にも焼き物のこま犬。階段を登り、本殿右側の…

 「うさぎ岩登山道入口」から入山します。尾根からいよいよと思うと民家の裏に出て、通り過ぎると…

 本当の「うさぎ岩登山道入口」です。以後、「うさぎ岩」の案内板を辿ります。
(10:35)


 良く踏まれた笹分けの道。総じてなだらかで空は曇ってますが、汗は出ます。


 「うさぎ岩ビューポイント」の案内板で登ると、伐採された斜面。谷を挟んだ南東の支尾根に…確かに兎だ。
(11:10)

午前中、うさぎ岩は逆光です。北西に展望があり、陶町大川の希望ヶ丘団地が見えます。
中央右の山腹は、グリーンヒル瑞浪GCです。うさぎ岩に行く道は、テープで通行止。


 仕方ないので尾根道で40m高度を上げると分岐点です。ここからうさぎ岩に降りましょう。


 30m降るとうさぎ岩休憩地。上の盛り上がる岩が頭部で、写真右端が先ほどいた「うさぎ岩ビューポイント」です。
(11:30)


 登山道に戻り、てんぐ岩方面へ歩くとY字分岐に出ました。左:天狗岩ですが、右の水源地・三角点へ進みます。


 ▲義呂利松(ギロリマツ)642m三等三角点とは、変わった名です。展望はなく、上の分岐に戻り、天狗岩へ。
(12:25)


 途中、「展望台・ベンチ」があります。
(12:40) 

北に左:田代山820m、その後ろには屏風山794mが隠れています。
右奥は恵那山2191mですが、雲に隠れています。


 天狗岩の小広場に着きました。ベンチでランチします。岩の間から登られ、展望は上の写真と同様でした。
(12:45)~(13:05)

上写真の天狗岩手前にある「浄円寺→」の案内札から下山します。
降りて振り返った所です。期待したのですが、天狗の姿には見えません。


 こちらの登山道は、階段で整備されています。


 大堰堤に突き当たり、左岸で乗り越して右折。


 右に浄円寺を見て左岸沿いに歩くと…


 浄円寺入口の門柱。国道に出て左折、歩道を西に2km歩けば、こま犬駐車場です。
(13:30)

こま犬交差点手前で、「世界一の茶つぼ 豊穣の壺」に寄り道。高さ5.4m・直径4m。
一体成型の焼き物として世界一でギネスに認定されました。(1999年制作期間1年)
曇りで良かった登山でした。P着(14:10)


東海岳行

  “絶壁の巌谷不動”

 以前から瑞浪市に気になる寺院があります。その巌谷不動は、写真見たのですが、一度は訪れたいと思い、今回うさぎ岩の登山後に寄り道しました。瑞浪ICから県道352号線を東に走り、JR瑞浪駅手前のエネオスGS東から北に折れます。

 村社白山神社の石柱が立ち、1本道です。中央道を潜り、白山神社を右から回り込むと左に巌谷不動清来寺の広い駐車場に入ります。(下左) 本堂に行く坂道には、石仏が様々な表情・ポーズで120数体。(下右)

   

 HPには新四国八十八ヶ所弘法太師様とありますが、カウントすると124体でした。進んでいくと霊場の雰囲気に包まれます。下の地図のように庫裡を右から回り込むと前にそそり立つ岩壁は圧巻です!(下左) 自然の畏怖を禁じ得ません。

   

 清来寺は1384年に創建され、1624年に岩屋に本堂が建てられ、ご本尊の不動明王が祀られています。(下左) 岩を屋根にしているので巌谷(岩屋)不動と呼ばれ、横の岩壁が掘られ、大黒天様が祀られています。(下左)

   

 本堂横から岩壁の裏に廻ると、そこにも岩をえぐった祠や地蔵尊が祀られていました。(上右) ここは秘境のようで不思議な空間です。昔の人が信仰の聖地にしたのは自然なことと思います。

 地図ではまだ道が続きますが、荒れているので15分で駐車場に戻りました。

2023.09.17(日)23:30