岳行ノート
御嶽山 3067m/長野県王滝村

2006.9.2(土)江南5時05分発 
       晴れ  21℃ 
往路:3時間55分(小休止含)
復路:2時間40分(小休止含)

 明日は、長野山へ行こうとガイド本を見ていたら「御嶽山」の文字が眼に留まりました。未踏です。

 実は、3年前の秋に濁河温泉の登山口で車中泊しました。翌朝、登り始めて気分が悪くなり「湯の花峠」で撤退したのです。

 原因は、寒さと夜中鳴ってたモーター音による睡眠不足と思われます。今回は、コースを変え家内泊し、再チャレンジです。

 教科書は、山と渓谷社刊「分県ガイド 長野県の山」です。
駐車場周辺図


往く夏を尋ねて3000m

田ノ原P
↓↑
大江権現
↓↑
8合目
↓↑
9合目
↓↑
  王滝頂上(ランチ)
↓↑
剣ケ峰


※色線は実測ではありません。
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」

 




はるばるの王滝村おんたけスキー場を通過します。家からここまで2時間50分。
中央が王滝頂上、少し右上のトンガリが剣ケ峰です。
左端の「三笠山」裏、田の原駐車場へあと20分ほど走ります。
  駐車場手前に「御岳崩れ」が見えました。昭和59年9.14長野県西部地震で大崩壊した箇所です。このニュースは、記憶にあり『御岳が崩れるのか』と驚きました。

 しかし気温は、14℃で風が寒い。
 田の原は、既に標高2180mです。広い無料駐車場は、8割以上埋まっています。希望と不安をリュックに詰め、大鳥居をくぐりました。
(8:45)
 田の原天然公園を直進します。正面には、目指す御嶽です。歩き出しの広く平坦な道は、具合がいい。田の原大黒天を通り過ぎます。


:ノコンギク  :沢山飛んでいました。クジャクチョウ  :メタカラコウ
 少し勾配が出ると道は、木の階段になります。やがて大江権現に着き給水休憩です。明治9年頃までここより女人禁制でした。
(9:10)
 振り返れば、駐車場は満車状態。あの三笠山御嶽の寄生火山です。そんな扱いは、寄生虫のようでかわいそう。
 小さな崩壊地、あかっぱげを通過します。でも道は、安心して歩けました。この先で森林限界を超えると‥
(9:35)

『素晴らし〜い、晴れてて良かった。』壮大な眺望に大喜びです。

“往きます”と 夏男(ナツオ)のメールを 山で受け
一句詠み『夏が去りゆく様を表現できた。』と自画自賛するけど
『そんな意味にとれない。』とひよこさんにバッサリ斬られた俳句侍。
 青空に四分音符雲の幸せメロディーが流れる。

 いつしか足下は、岩の転がる道に変わってます。何組もの若いスニカーハイカーに抜かされました。
 溶岩は、秩序良く積み上げられ歩きやすくなってます。人の足で磨かれた表面はピカピカです。この金剛童子では、長めの休憩を取りました。
(10:00)
 八合目石室です。
 緊急避難小屋ですが、戸はありません。
     
 中はこんな感じです。
(10:30)
 稜線に王滝頂上山荘が、ちょこんと顔を出してます。見えるけど遠い。
(11:10)

このオンタデ(御蓼)は、御嶽山で発見されました。富士山に沢山あるようです。
しゃがんで写真を撮り、立ち上がると立ちくらみします。
 勾配が厳しくなり、10分歩き休憩、5分歩き休憩と休んでばかり。空気の薄さを体感します。
 休憩中のご夫婦が『富士山じゃない?』と指を差す。双眼鏡で覗くとそのとおり。疲労体に一服の清涼剤です。(中央奥の薄い山)
 中央不動で“頂上到達”と“一攫千金”を祈願し、ひよこさんが鐘を打ちます。カ〜ン〜ちょっと恥ずかしい。すると‥
(11:50)
 あるまじきことか下から雲が打ち寄せる。心は急がねばと思うけど、足がきつい斜度に適応できません。岩のように重い足を一歩一歩‥。
 息も絶え絶えに這うように王滝山荘へ着きました。ひとまず奥に行きトイレを借ります。戻ってようやく十合目御嶽神社王滝奥社です。
(12:20)

奥社を抜けると八丁ダルミ、硫黄臭が強くなります。
草もない荒涼とした火山色の風景が、剣が峰を頂点に広がる。
ひよこさんが、シャリバテ気味なので座っておにぎり一つ食べます。
(12:25)〜(12:40)
 とりあえず、リュックをある場所にデポしました。右手から雲が攻めあがる中、最後の登りは20分です。
 途中、すがすがしい信者の方にお願いしてHP掲載の写真撮らせていただきました。頭の手ぬぐいが、かっこいい。
 この石段を登れば頂上です。あと16mほどだ。
1段、2段、3段‥磁石に付いた足を剥ぎ取るように階段を上がる。登山用タイツをはいてきて良かった。
 ‥82段、83段、84段!!!
一生で一番遅い階段上り。それでも御嶽神社に到着。帽子を取り、張り付いた髪をほぐします。
 右に行けば剣ケ峰3067mです。記念撮影は順番待ち。清張の「点と線」ばりに人がいない一瞬を狙いシャッターを押します。
(13:00)

荒漠とした風景に何と言う色彩でしょう。美妙な二ノ池が、アクセントとなっています。
日本一高所(2905m)の池。ところで各務原台地は、この御嶽の土砂の堆積だそうです。
雲が無ければ四周の山々峰々が望めるでしょう。でも私たちは大感動し充分満足です。
 あの試練の84階段を下りて戻ります。
(13:25)
 火祭場のモニュメント下にリュックを取りに行きました。と、その土台の廻りを走る小ねずみを見つけます。草も無いのに哺乳類がいる!
         
                 
王滝頂上
の奥社裏手で遅いランチを取ります。
 眼前には噴煙が上がり、気温は26.8℃です。じりじり紫外線をシャツの上からも感じます。
.
(13:55)〜(14:40)

アリ○ミンを飲んで帰路に着きました。
効能どおり肉体疲労が取れたら誉めてあげましょう。
雲がどんどん押し寄せ、遠望は不能です。
 とうとう近距離も雲のベールに包まれました。往きと同じで帰りもスローペース、抜かれた人数は計り知れません。
       
 小さい秋、赤坂見附!(ギャグ、ヨロシク)
 ご生還。疲労感と達成感で膨らんだリュックを背負い鳥居を潜ります。あれだけの車が、もう両手で数えるほどしかいません。

 さて帰り、美味しい信州そばを食べ元気になろう。‥きっとなれない?
(16:45)




  フラッシュ           


 
知人から今、インターネットで流行っている『フラッシュ』を教えてもらいました。手作り漫画のような動画です。感動あり笑いあり怒りありとバラエティに富んでます。『フラッシュ』は元々2chと言うサイトから
始まりました。不快なものもあったようですが、心に響く作品が沢山生まれています。

 代表的なものが電車男です。それをきっかけに企業が2chのキャラクター(ノマネコ等)フラッシュを商品化しよう試みています。私のようなパソコンオタクにとって嬉しい世界です。これからの広がりを楽しみにしてます。

 いくつかご紹介しますので一度ご覧ください。直リンク禁止なのでアドレスをコピーして検索ください。
ではどうぞ‥
 
  ◆ http://pya.cc/pyaimg/pimg.php?imgid=6468  距離が無かったところが渋い。

  ◆ http://www.geocities.jp/vvvdfre2/sazaesanend.html  サザエサンの不良家族です。

  ◆ http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Ayame/2089/flash/css.htm 馬鹿馬鹿しく面白い。

  ◆ http://www.9033700kg.com/ka_chan2nd.html TV“リンカーン”でダウンタウンが泣いてました。

  ◆ http://pya.cc/pyaimg/pimg.php?imgid=6133 号泣です。