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2024年5月9日(木) 山頂は三方五湖が好展望 |
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GWは、道路渋滞があるので出かけません。若狭町の年縞博物館に興味があり、近辺で未踏の山を探します。里山の鏡山を見つけました。 参考書では、行き帰りに林道を利用する周回コースです。バリルートを歩く周回コースが、ヤマレコで紹介されていました。 里山のバリルートなら歩けそうです。登山後に年縞博物館に行きましょう。舞鶴若狭自動車道・若狭上中ICで下り、r22で北へ走ります。 参考書は、小浜山の会HP「若狭の山へようこそ」さんです。またヤマレコ/ナオジローさんのレポにお世話になりました。 |
駐車地 ドラッグスクロールで移動 大きい地図 |
嶺南地域有害鳥獣 処理施設西の駐車地 ↓ 登山口 ↓ ▲四等三角点「流山424m」 ↓ ▲鏡山 ↓ 下山口 ↓ 嶺南地域有害鳥獣 処理施設西の駐車地 ※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点 |
江南発:午前6時40分 曇り時々晴/13℃ 駐車場:午前8時50分 曇り時々晴/13℃ 高低差:391m(60m→451m) |
往:3時間00分(山頂まで、枝払いタイム含む) 還:1時間10分(ランチタイム除く) 所要時間:4時間10分 |
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県道22号から田圃越しに鏡山周回路の全景が望めます。 左の有害鳥獣処理施設奥から取付き、尾根を右へ辿れば鏡山です。右の切土法面へ下山します。 |
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有害鳥獣処理施設西のスペースに駐車。北へ数分歩くと… (9:00) |
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林道左のヘンスにある防獣網扉を開閉して入山します。地道を歩き、林道分岐で右を取ると… |
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右向こうに沢がありました。渡渉すると尾根舌(写真上中央)に出合います。ここが登山口です。 (9:15) |
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尾根道は踏み跡はありますが、分かり難くい所があります。登山道を整えながらゆっくり登りました。 |
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尾根が左に方向を変えるとヌタ場です。ここから整えなくても良くなりました。 登山口からここまで高度差約200mなので50分程度です。作業しながらで100分かかりました。 (10:55) |
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次に右へ方向を変える尾根に乗るとイノシシの箱罠。中にいなくて良かった。 (11:10) |
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尾根は広く、斜度も緩く快適です。今日は、この季節には珍しく風が冷たい。 |
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四等三角点424m「流山」ピーク。展望は無く、たちまち右曲折します。 (11:20) |
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整えられた登山道を降ります。 |
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下は向笠峠(ムカサ)324mです。小さな石仏が祀られていました。→ 右から登って来た道は、3コマ目にあった防獣網扉前の林道です。 左へ降ると三方湖畔に着きます。 (11:40) |
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峠からの良い道で、標高を127m上げれば… |
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鏡山山頂451m三等三角点。2基の反射板が建ちます。伐採木に座ってランチタイム。展望は、TOP写真の北東と… (12:00)~(12:35) |
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西の眺望。右:久須夜ヶ岳619m、その下:矢代湾、左ピーク:二等三角点512m「海士坂村」。 下山は、「十合目」標識から南へ降ります。 |
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「八合目」標識に出合い、10mほど降ると… (12:45) |
左が正規の登山道。右のバリルートへ。始めは藪ですが、すぐに青い境界杭の打たれた… |
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歩きやすい尾根を降ります。するとここで幅広の尾根にストッパーの木々。右斜面のテープを追います。 (13:05) |
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その斜面は右カーブして、植林の尾根になりました。 |
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鉄塔に出合い、プラ階段で巡視路を降ります。もう一つ鉄塔を潜り… (13:20) |
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防獣網扉を開閉します。 (13:35) |
階段を降りると舗装道に降りました。 |
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奥(北)に有害鳥獣処理施設が見えます。農道を行けば駐車地です。 (13:45) 身支度をして三方湖畔の年縞博物館へ走ります。 |
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東海岳行 |
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“年縞博物館” | ||||||||
まず年縞(ネンコウ)が何なのか良く知りたい。何よりも博物館のデザインがユニークで好奇心のゆりかごは揺れっぱなし。(下右) 鏡山登山の帰りに訪れました。 入館料は500円、70才以上は無料です。最初にシアターで年縞とはどのようなものか? 水月湖の年縞からわかることを映像で学習します。
年縞とは、湖などにプランクトン・花粉・黄砂などが堆積した縞模様の湖底堆積物のこと、1年に1層形成され、縞(シマ)模様になります。三方五湖の水月湖は水深34m、年縞は湖底から45mあり世界一です。7万年間途切れず積りつ続けています。 古代の出土品の年代を調べる方法に「放射性炭素年代測定法」があります。ただ数百年~数千年のズレがあるのが悩みでした。年縞は、1年に1層なので放射性炭素の量がどこの年縞と一致するか調べることで誤差が減ります。
そのため水月湖の「年縞」は考古学や地質学における「世界標準のものさし」になり、年代測定の精度が飛躍的に高まりました。上右に45m長の年縞が展示されていますが、左端が7万年前で45m奥が現代です。(上右) 火山の噴火や洪水があると縞が太かったり色が違います。年縞に含まれる花粉や火山灰などから当時の気温・降水量・火山活動がわかり、環境のタイムマシンです。(下左) 解説員の方が丁寧に説明され、実に面白い見学ができました。
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